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歳をとるとヤセるのか?

歳を取ると腹が出たりして体重が増えることは、中年を過ぎた人なら痛感していることと思いますが、年齢階層別の平均体重データを見ると、50歳代以降では

  年齢が上がると平均体重が減少する

という、はっきりした統計データがあります

たしかに50歳を過ぎたあたりから、平均体重は減少しています

体重の年齢推移

これを基にして

  「歳をとればヤセるのだから

   急いでダイエットしなくてもいいだろう」

などと結論を出すと大間違いになります

  50歳代以降では、太った人が先に死ぬ!

  やせた人が生き残り、生存者の平均体重は減少する

というのが、このデータの裏に隠された真相です

平均体重のデータ収集(サンプリング)に、死んだ人が含まれないのは当然ですよね

もちろん「年齢が上がると平均体重が減少する」の原因には、「太った人が先に死ぬ」以外の要因もありますから、実際の研究はもっと複雑です

爆撃機が攻撃を受けて損傷した場所

上の図は、第二次大戦で実戦に参加した爆撃機を調べて、敵(敵機や高射砲)から攻撃を受けて損傷した場所を赤い丸印で示したものです

このデータを基に

  赤い丸印の多い場所の防御装甲を強化した

これを読んで、統計データに鋭い人なら、おかしい!と気付くはずです

「敵から攻撃を受けて損傷した場所」のデータが得られたのは、墜落せずに基地まで帰還できた爆撃機だけなのですから、上の図は

  損傷を受けても墜落しなかった場所

のデータであるに過ぎません

そんな場所の防御装甲の強化は、優先順位が低いはずです

損傷データの本来の母集団は、攻撃を受けたすべての爆撃機ですが、墜落した爆撃機のデータが得られないために、墜落しなかった機のデータだけが収集(サンプリング)された訳です

統計データを見る上で最も重要なことは、

  そのデータが、どのように収集(サンプリング)されたか?

ということです

上の例のように偏り(かたより)のあるデータ・サンプリングをすると、間違った結論を導くことになりかねません

上の2つの例におけるサンプリングの偏りは、肥満者の死亡、爆撃機の墜落という意図せざる原因でした

しかし世の中には

悪意を持って意図的に統計データをイジって、間違った統計データを公表する悪党も少なくありません

中国政府(習近平)にはその傾向が強く

  中国に都合の良いことは100倍にして公表する
  中国に都合の悪いことは100分の1にして公表する

と言われており、かつての日本の大本営発表よりもはるかに悪質です

さらにウソ(フェイク)が好きな悪党によくあるのは

  自分のウソを自分で信じ、自分のウソに酔って間違った判断を下す

ということです

プーチンがその例で、部下の上げてきた真っ赤なウソの情報を信じて、

  「ウクライナは1週間で降伏する!」

などと考え、無茶な侵略を開始しました

いま中国の習近平が、台湾侵略という、同じような判断を下そうとしています

  ((((;゚д゚))))


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