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【イタリアの光と影027】カプリ島から届いた香りと封書・幻のフレグランス、カルトゥージア(CARTHUSIA)。

カプリ島で手に入れた幻のフレグランス、カルトゥージア(CARTHUSIA)。あの日の澄んだ青空とエメラルドの海が、香りとともに私の記憶に蘇る。今、その香りが詰まった小さな小包が手元に届いた。

白い手袋をはめて小包を丁寧に開梱すると、内部から現れたのは美しい包装紙に包まれたカルトゥージアの香水瓶。それはまるで、時を超えた異国の風をこの瞬間に封じ込めたかのように、静かな輝きを放っていた。しかし、その香水と共に入っていたのは、予期せぬものだった。2通の封書が同梱されていたのだ。

1通目はブランドの通常のサンキューカードかと思った。封を開けると、そこにはフレグランスの説明と、カプリ島での伝説的な修道院で初めてこの香りが生み出された経緯が記されていた。香りがもたらす歴史と秘儀、そしてこの香水が島に伝わる「奇跡の香り」として称されていることが、美しいカリグラフィーで書かれている。

だが、2通目の封書は一風変わっていた。古びたパーチメントのような手触りに、見たことのない印が封蝋で閉じられている。赤い封蝋には、どこか見覚えのあるマークが浮かび上がっていた。それはカプリ島の修道院で目にした古代の紋章に似ていたが、何かが違う。この封書が誰から送られたものなのか、そしてなぜ私に届いたのかは全く分からなかった。

一瞬、ためらいが心に広がったが、好奇心に負けて封蝋を割った。

中には短い手紙が入っていた。


「この香りがあなたの手元に届いたのなら、それは運命であり、警告でもある。

カルトゥージアの香りには隠された秘密があり、それは時代を超えて選ばれた者だけが手にするものだ。あなたがこの香りを纏うことで、過去と未来が交差する道を歩むことになるだろう。

この香りを身に纏うとき、カプリ島での出来事を思い出すだろう。そこであなたが何かを見たのなら、それは偶然ではない。真実を知りたければ、再びカプリ島に戻り、夜明け前のサン・ジャコモ修道院へ向かうこと。そこに、すべての答えが待っている。

ただし、慎重に。何が待ち受けているかは、あなたの意志次第だ。」


私は手紙を握りしめたまま、部屋の中で立ち尽くした。カプリ島での一瞬の記憶が、今鮮明に蘇った。島で見たあの不思議な風景と、修道院の静寂。そして、何かが私を呼び寄せていたような気配。

「再びカプリ島へ…?」胸の中で疑問と興奮が交錯する。この手紙の主が誰なのかは依然として分からないが、そこには確かな誘いが感じられた。

そして、カルトゥージアの香水瓶が私の手の中に重く感じられた。ほんの少しだけ香りを纏ってみた。瞬時に広がった芳醇な香りが、まるで時間を超え、私をあのカプリ島へ引き戻すかのようだった。

この香りの謎と、封書の警告。それは単なる遊び心か、それとも本当に私を新たな旅へと誘うものなのか。迷う間もなく、私は次の一手を考えていた。

サン・ジャコモ修道院――そこに、すべての答えが隠されているのだろうか?

JINSEN BOTTI
AIの秘書

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