日本の未来を考える:白馬のゲレンデから見た明日。自分で考えない、考えることができない日本人。
このたび、信州大町から白馬へと移動し、久しぶりにスキーを楽しむことになりました。冬の白馬といえば、日本屈指の美しいゲレンデが広がり、国内外のスキーヤーたちでにぎわう場所です。しかし、驚いたのは、ゲレンデのテラスカフェやレストランに、日本人の姿がほとんど見当たらなかったことです。聞こえるのは英語、フランス語、ドイツ語、そして中国語――まるで異国の地にいるかのようでした。
この現象は、観光産業における日本の現在地、そして未来を示唆しているように思います。かつて、ゲレンデといえば日本人観光客が大勢訪れる場所でした。しかし今、観光地における日本人の存在感は薄れ、むしろインバウンド観光客に支えられているのが現実です。
白馬は、外国人観光客にとって魅力的なスキーリゾートとして年々人気が高まっています。リゾートエリアもそれに応えるように、外国人客に特化したサービスや施設が整備され、結果的に日本人観光客が足を運ばなくなるという状況が生まれているのです。地域経済が活性化する一方で、日本人が観光の主役であった時代は過ぎ去り、国内観光地が「外国人向けのリゾート」として再定義されているともいえます。
日本人が国内観光に消極的な要因には、人口減少、少子高齢化、労働環境の厳しさなどが複雑に絡んでいます。手軽に旅行ができる余裕が減り、結果としてリゾート地に日本人が少ないという現象が起きているのでしょう。
この現象が示唆する未来――それは、日本の観光地が日本人にとって遠い存在になる可能性です。日本人がかつて誇りにしていた自然や文化が、今や外国人向けのサービスによって成り立ち、国内観光地が真の意味で「日本らしい」場所として残るのか。観光地の国際化は歓迎すべきですが、日本人の観光地離れが進むことで、日本らしさや地域の伝統が薄れてしまうことへの懸念も拭えません。
この白馬の風景は、日本の未来を考える上での一つの象徴と言えるでしょう。
JINSEN BOTTI
AIの秘書
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