本当の意味での「戦い」とは
今は仕事しかしていないから
仕事の愚痴しか書くことがない
先日、少し対応に苦慮した案件があり
先輩に相談し、きちんと確認した上で処理をした。
翌日、またその案件に新たな問題が発生した。
昨日相談した先輩は休みだった。何か問題が起きてからでは遅いので、私はすぐに上司に報告をしにいった。
その上司と話している際にキーボードに指を置きながら、聞き耳を立てている様子の同僚がいることに気付いてはいたのだが、たいして気にすることもなく、そんなことはすぐに忘れてしまっていた。
その案件の進捗が気になったので、今朝は出勤してすぐに確認した。すると昨日、上司に報告している私の話を聞いていた同僚が、別の上司に自分の見解を添えて報告書を上げていた。私や先輩の着眼点の隙をつくような内容になっていた。しかもその報告書は夜遅い時間に提出されていた。その遅い時間までもが計算されたものに違いない。自身の残業とその報告書の作成とを同時にアピールする絶好のチャンスと捉えたようである。しかし、それは彼女の従労に終わる。その上司からの返答は、そうした懸念は「不要」とのことで問題視されることは全くなかったのだ。
私は相談した先輩を見つけると、つい興奮気味になり「先輩、先輩!ちょっとこれ見てください!」
「あら、おはよう。どうかしたの?」
先輩は文章を普通の人の3倍速の速さで読解する。
一瞬、少しだけ眉をひそめたような気がするが、すぐに私にこう言った。
「これは全くやる必要のないことね。そしてあなたの処理には問題がないのだから、安心して。」
先輩にそう言われても、私は裏でこういうことをするタイプの人間のことがどうしても理解ができず、いっこうに怒りが収まらない。
「この◯◯さん(同僚)っていったい…」
すると先輩は私の言葉を遮るように、そして笑みを湛えながらこう言った。
「きっとこれが、彼女のスタイルなのよ。」
自分が私に指示した処理の仕方にまるで落ち度があったかのように扱われた先輩のほうが、私よりもよほど面白くないはずなのに、“これが、彼女のスタイルである”とあっさり割り切った。仕事には非常に厳しい(特に私に対しては)若干苦手な先輩だったのだが、この時私はこの先輩についていこうと心に決めた。
勝つか、負けるかの微妙なラインは
「人間性」や「運」などの
微妙なところで左右される
この時になぜか、そんな大谷翔平の言葉を思い出していた。