皐月賞(GⅠ)・予想
どうも、コロナです。
熱はだいぶ引いたのですが、微熱続きなのと、喉が千切れそうな痛みで本調子とはいかず。
それでも、今日のアーリントンCは千種川特別を見て、上がり使えない馬は全消しで良いやとなって上手く的中できたので、先週からの悪い流れは多少断てたかなと。
前半1F/3F比較
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逃げ宣言をしているデシエルトが外枠からガっと前をめがけてハナを奪っていくと思います。
で、岩田騎手って得意な逃げパターンを持っているんですよね。葉牡丹賞でのノースブリッジ、若葉Sのデシエルトもそうですが、前半ややスロー⇒後半ロンスパ。
2017年の皐月賞が結構近いですね。
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こうなると、先行勢が残ってしまうような形になる可能性もありますし、やはりロンスパ経験がないと厳しいのではないでしょうか。
ポイント
本来は今年の3歳戦線についてつらつらと書こうと思っていたのですが、体調が万全でないため、ざっと思ったことだけ書きます。
①異常な格差・二極化
Twitterでは何度もつぶやいていることでもありますが、今年最も特徴的なことの1つに、「条件戦・特別戦において実力馬が揃わない」というのがあります。
毎年必ずと言って良いほど1勝クラスや特別レースは参戦するのですが、今年に限っては数える程しかやっていません。
今年の世代はどうも実力格差が物凄いなという感じがするんですよね。
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例年、1勝クラスや特別戦は大体実力が拮抗するメンツが揃って、オッズの人気が甘くなったり、過剰人気になったりして馬券が美味しかったんです。
それが今年は、1勝クラスや特別レースのメンツを見ると、昇級して掲示板すらない馬、2桁負けを繰り返している馬、頭数が揃わないレースだと未勝利馬がこぞって出走するような状況が連発しています。ある1勝クラスでは12頭中半分が未勝利馬だったというレースまで…。
なので、新興勢力(年明けに結果を出してきた馬)よりも、前半から活躍していた馬の方を上位にとった方が良いのではないでしょうか。
実際、今日のアーリントンカップを見れば一目瞭然でしょう。朝日杯3着のダノンスコーピオンが勝ち、京王杯2歳Sの勝ち馬でラブリイユアアイズを負かしたキングエルメスが3着、ファルコンS2着のタイセイがそのまま2着(この馬の場合は適距離が1,800よりも短いところだったということでしょうけど)。
マイル路線は特にですが、昨年から何も戦況は変わっていません。
②スローのレースの多さ
これは毎年言っていることですが、スローが多いですねぇ。。
去年は、
特に異常なのは、中距離の2~3歳重賞、特別戦すべてのレースを通じて、1,000m60秒を切ったのはつばき賞と毎日杯のみということ。ただ、どちらのレースも馬場差が-1.6とかなり馬場が軽いですし、特に後者はコースレコードを記録し、過大評価を受けている感は否めません。(1,000m57秒台で、1,800m走って上がり34秒は正直あり得ないので)
でしたが、今年は、1,000m60秒を切ったのは芙蓉Sとエリカ賞のみ。
だからどう、ということではないですが、これだけスローが多い以上、馬の選定にあたってはロングスパートを経験していることが重要かなと。
印
◎イクイノックス
○ジオグリフ
▲ボーンディスウェイ
△△ドウデュース
☆アスクビクターモア、キラーアビリティ、サトノヘリオス
△ダノンベルーガ、ジャスティンパレス、デシエルト
※一応△にダンテスヴュー入れます
見解
◎イクイノックスについては、久々だったり大外だったり、色々気がかりな面はもちろんあるんですが、この世代でラップを見て驚いたのは、イクイノックスとピースオブエイトしかいません。
東スポ杯は馬場差としては-1.7とかなり軽い部類なんですが、5F目から11.7-11.6-11.0-11.9-11.4と1,000mロンスパ。いくら馬場が軽いと言っても、これを上がり32.9秒、しかも11.0-10.8-11.1という推移で走破してしまうのは驚きと言わざるを得ません。
内側だとゴチャついてしまうのが嫌だったので、大外なら邪魔はされなさそうです。ただ不安点としては、位置取り。あまりに後方になるといくら抜けた上がりの脚を持っていても届くかどうか。。。
○ジオグリフは持続力の馬で、同じ脚をダラダラと使うタイプですから、今回のようなロンスパが見込まれるようなレースの方が確実にプラス。不安点は距離ですが、前走でも11.3-11.1-11.6とそこまで垂れていないので200m程度は問題ないでしょう。
▲ボーンディスウェイは、前が残る展開なら一番残りそうと見て。
△△ドウデュースは、前走(弥生賞)の3F推移が11.7-11.3-12.0でスローの割に最後垂れているのでロンスパがそこまで得意というわけではなさそうですが、2017年の再現を考えた時に、しれっとダンビュライトを馬券内に持ってきた実績もありますし、やはりマイル経験というところで。
☆アスクビクターモアは、弥生賞のパフォーマンスを見た感じ、前半がもっと速くなった時に大丈夫か?という不安はあります。ただ、かなり軽い馬場コンディションとは言え、後半800m、1,000mロンスパを何度も経験し、事績を積んでいる以上、軽視するわけにはいきません。
キラーアビリティについては、正直そこまで評価は出来ません。エフフォーリアと同じで何が強いのか、ラップでは分からない馬の1頭です。
ホープフルSを勝ってるじゃないかという話はありますが、年末のあれだけ時計が掛かる馬場、Aコース、基本的には内前残りレースだと考えています。
だって、この構図、見たことありません?
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早め先頭になって押し切る勝ち馬に、それよりすぐ後ろに居た先行馬、そして、内を突いてくる黒枠の差し馬。そして、外回した馬が悉く追いつかないという構図。何から何まで皐月賞そっくりです。
Aコースというのは基本的に前が有利なコースです。
コーナーが急なため、どうしても速度を落とさざるを得ない上に、馬場が重たいとどうしても先行馬も差し馬もほとんど同じ上がりになってしまい、結果4角までの位置で決着してしまいがちなのです。
2020年9月以降の1勝クラス以上 1,800mまたは2,000mの平均
Aコース 前半1,000m 61.2秒 上がり35.3秒 ポジション平均2.0
Bコース 前半1,000m 60.9秒 上がり35.2秒 ポジション平均2.4
Cコース 前半1,000m 61.7秒 上がり35.3秒 ポジション平均2.3
※上がりは勝ち馬の平均上がり、ポジション平均は勝ち馬の位置取り平均で、1に近づくほど前のポジションの馬が勝っていることを表す
このことは、上の表を見てもお分かりになると思います。
Bコースに比べて前半が遅いのに、上がりがほぼ同じですし、ポジション平均も2.0と圧倒的な先行有利。
それに、中盤緩んでいないとは言われるんですが、有馬記念も12秒台前半で推移した割に、結局エフフォーリアがああなった以上、あの時期の12秒台前半はそこまで負担の掛かるラップだったとは言えません。
あとは、鞍上もここ3戦の負けでだいぶ精神的にきているようですし、調教も順調でなかったという話もあり、不安点があるならこの位置。
☆サトノヘリオスは、エリカ賞のラップを経験している以上、浮上の余地がありそうな馬で人気がなくとも買っておきたい。
△ダノンベルーガはロンスパ未経験、最内枠、後方からになりそうなのが嫌、ジャスティンパレスはキラーアビリティと同じでホープフルは恵まれていますし、元々そんなに評価していないのでこの位置、デシエルトは怖いので。
その他切った馬について。
ジャスティンロック⇒後方からになるし、ロンスパは前走と同じ。
ダンテスヴュー⇒後ろから押し上げたとて、ちょっと厳しそう。
オニャンコポン⇒京成杯は4角であんな密集していたら後方の馬が有利なのは当たり前。京成杯で展開が恵まれた馬は基本買わない。
ビーアストニッシド⇒共同通信杯、スプリングSは本命にしていましたが、前者はスロー瞬発力勝負、後者は前有利の馬場だったからに過ぎず、1,800m以上でロンスパは未経験なので、デシエルトがロンスパを仕掛けると厳しいのではと。。
ラーグルフ⇒ホープフルは恵まれた枠。弥生賞はいくらなんでも負けすぎ。どうもロンスパが苦手な可能性。
マテンロウレオ⇒ブリンカー効果がどうかも、基本は後ろからでは弥生賞のように厳しくなる可能性が高い。きさらぎ賞は今振り返ると4~10着馬が実力的に微妙。