フェアリーS(GⅢ)・各馬評価
シンザン記念は本命ヴァルナが残念ながら垂れてしまい、5着。。。ですが、押さえた方が良いと書いたブービー人気のコルテジアが3着に入り、プリンスリターンとのワイドは的中しました。もうちょい絞っても良かったな…。
さて、早速フェアリーSの各馬評価にまいりましょう。
例年の傾向
年によってだいぶ傾向がことなりますが、それでも極度の後傾ラップになるようなことはなく、ミドル~ハイペースが基本となりそうです。
昨年は中盤緩みましたが、それ以外は後半に11秒台が2F以上続き、最後はラップが落ちる持続力勝負になりやすい傾向にあります。3着内の脚質は先行と差しが拮抗していますが、逃げ・追込の極端な脚質はなかなか厳しい。
で、今年は?
テンの速さで言うと、ウィーンソナタとカインドリーが逃げ候補。続いてスマイルカナが逃げを匂わせています。ただ、スマイルカナはそこまでテンが速いわけではないですし、カインドリーは前々でいきたいようなので、今回は都合よく逃がしてはもらえないでしょう。
各馬評価
表の見方
スマイルカナ
新馬戦は前半3F35.3秒で逃げ、そのまま押し切っています。この新馬戦、相手関係で言うと、2着馬はその後まったく見せ場ない状態ですが、3着馬、5着馬は勝ち上がっています。
赤松賞では久々ということもあってか、テンションが高く中団からで特に成す術なく沈みましたが、ひいらぎ賞では再び自らペースを握って勝利しています。
まだ3戦で色んな可能性が考慮されますが、基本的にキレる脚がなく、スローで逃げ~先行して粘り込みを図りたいクチの馬だと推測され、主導権を握れないと辛い可能性はあります。特に今回は1,200m経験馬が何頭もいますからね。。
ウィーンソナタ
まぁ…厳しいでしょうね。
ソーユーフォリア
新馬戦・未勝利戦はいずれも1,400mで前半3F37秒前後のクソ緩いレースを逃げ先行して好走⇒勝ち上がりました。ただ、メンツはレースレベルを「E」と判定しているようにろくなのがいないし、東京のトランポリン馬場では時計も信用しづらいです。
つわぶき賞で初めて前半キツイ競馬を経験して先行して4着はまあまあ立派ですが、流れるペースで1,600mに距離延長となった時にどうなるか・・・押さえまででしょうか。
ダイワクンナナ
新馬戦はやや流れるペースを3番手から追走。800m~600m地点でペースが緩んだところを押し上げていき、そのまま押し切って勝ちました。
というわけでこういう時は最後の3Fを実測。3F34.6秒で12.0-11.6-11.0というラップ推移でした。
勝ち方は鮮やかなのですが、2着馬のエルメーム以外がその後不甲斐ない戦績なのが気がかりで、あまり盲信はできません。
ポレンティア
相手関係からは2着のエピファレーヌが勝ち上がっていますが、あとは1秒以上負かしていることもあってか、3着以下はかなり低レベル。
新馬戦の上がり3Fは11.8-12.1-10.8(実測値)で、最後はかなり余力のある走り・・・とは言え、1,500mで最初の100mを引くと上記のようなクソスローラップなので、何とも言えないのが現状。フェアリーSは冬場のマイルということもあって、馬格の大きい馬が来やすいのですが、この馬が唯一480kgを超えそうなので、そこから・・・押さえる?
セイウンヴィーナス
新馬戦は同じく出走しているペコリーノロマーノに全く歯が立たず、未勝利戦はペースが流れた恩恵で1着に。赤松賞も正直不甲斐ないレースなので、あまりここで強調できる点はありません。
ペコリーノロマーノ
2歳新馬は流れるペースを2番手先行して押し切り。2、3着馬はその後未勝利を勝ち上がっており、レースレベルはまあまあです。
ファンタジーSでは超ハイペースを5~6番手から追走するも、7着に敗退。ただ、その経験が活きたのか、次走のつわぶき賞ではしっかり勝ち上がります。
この時の上がり3Fの推移は12.3-11.4-11.0(3F34.7秒 実測値)と速いペースの中、先行して速い上がりを繰り出しました。
1,400mから1,600mへの距離延長が大きな課題ですが、時計面から基礎スピードは結構高く、通用する素地は十分だと思われます。克服出来れば通用する可能性も。
チェーンオブラブ
新馬戦はペコリーノロマーノの2着。同じ上がりで差し切れませんでした。次走は5番手から先行して上がり3位で、後方待機組が上がり1、2位であることを考えると、この馬の基礎スピードの高さが窺える。
赤松賞は出遅れて最後方から、やや緩んだペースになってしまったことで、前が止まりづらい状況に。それでも、最後方から3F33.3秒(12.6-10.6-10.1)で差してきており、推移を見ても止まっていないので、前が厳しい競馬になれば、確実に順位を上げてくると思われます。
ウインドラブリーナ
レシステンシア新馬組ですが、流れるペースを差してきたものなので、展開的には恵まれている状況。未勝利2戦も相手がそこまでではないし、後ろからの競馬で特にこれと言って注意すべき点が見当たりません。。
シャインガーネット
流れるペースを先行押し切り、スローの流れを後ろから差す、と新馬戦・未勝利戦とで全く違う戦い方をして2戦2勝と大変器用な馬です。
赤松賞でのラスト3Fの個別ラップ推移は、12.0-10.5-10.9(上がり3F33.4秒 実測値)で、2F続けて10秒台~11秒前半を出せる能力はある模様です。一線級にどこまで通用するかは未知数ですが、パフォーマンスは悪くないので、あとはもう少し流れるペースでどれだけやれるか。。
アヌラーダブラ
新馬戦は前半3F38秒の超絶クソスローで先行しての押し切り。戦った相手もその後パッとしない戦績が続いていたため、これだけではこの馬の実力を測りかねました。
次走の1勝クラスでは、流れるペースを後方から差しての勝ち上がり。この時の3Fは11.3-10.7-11.0(実測値3F33.0秒)となっています。
素質はあると思いますし、11秒前後の時計を3F持続させていることを考えれば、持続力も高そうなので手薄のフェアリーSは合いそうですが、新馬・1勝クラス共に展開に恵まれている感は否めません。怪しさはルーツドール程ではないですが、、、、
フルートフルデイズ、メイプルプレゼント、ニシノステラ、ハローキャンディ
この4頭は厳しいでしょうね。。
カインドリー
この馬で気になるのは、前半がそこまで流れていない割にはシャインガーネットとほとんど全体時計が変わらないという点です。前半急かさなければ、逃げても3Fずっと11秒台を持続させられることを示しています。
正直黒松賞はあまりレベル高くないですし、新馬の相手関係も大したものではありません。ただ、黒松賞は距離適性の差だと考えれば度外視出来ます。
表がないのは消し対象なのですが、この馬だけは押さえます。