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皐月賞(GⅠ)・各馬評価

桜花賞・・・雨で重馬場という最悪な展開で、もはや買いたい馬を買う(雨苦手そうなのは切る)というスタンスでやりましたが、見事に外れました。浜中君、あんな後ろはないわ。

日曜の中山の未勝利戦でもそうだったんですが、改めて差し馬狙うのは余程強い馬じゃないとやめようと思いましたね…。面白いなと思って穴で狙ってた11番人気のヒガシヴァルキリーが思いっきり馬券内来て泣きました。直前までヒガシヴァルキリーからのワイド買おうか迷って辞めた自分を殴りたい。

レシステンシアは強かったですね。ただ、一定の評価はするも、これで諸手をあげて「アーモンドアイ以上」とかってするのは早計かなとも思っています。結局、ラップを見れば前が潰れる展開だった(ただ、後続も完全にバテていた)ことは確かなので。自分がアーモンドアイを認めたのも、「オークスで流れるペースを先行して、上がり最速を出したから」、なのでオークスを楽しみにしたいと思います。

今週も土曜日雨とか、激萎えなので、もうホントいい加減にして欲しいですね。ていうかいい加減にしろマジでおいクソ天気。

例年の傾向

図2

図3

去年もこう書きました。

GⅠだけあって例年1,000m通過が58秒~59秒台のスピード戦。
後続が追走で脚を使ってしまって前が残るか、前がバテて待機組が一気に台頭するかは、その年によって異なる印象。
前半1,000m58秒0でも中団から前にいないと厳しい年もあり、ハイペース⇒即後方有利とも言えない。

展開や馬の実力以外にも、色んな要素が混ざり合い、ダービーよりも予想が難しい印象です。

で、今年は?

振り返ると、毎年牡馬のクラシックはその年のトレンドを色々と象徴していることが多いのが面白いんですよね。

2016年「ディープインパクト産駒究極の早熟年」

これは言わずもがな、クラシック3冠を分け合ったマカヒキ、サトノダイヤモンド、ディーマジェスティのことですね。そして、この世代はクラシックを盛り上げる馬が次々と現れましたが、クラシックを意識し過ぎたのか、激闘に次ぐ激闘で、怪我等で引退を余儀なくされる馬が非常に目立ちました。結果的に、一線級の馬がほとんど消えてしまい、二線級以下の馬が古馬戦線で苦戦を強いられたり、翌年の3歳世代に重賞でも良いようにやられることになります。

2017年「過渡期」

この世代はどちらかと言うと過渡期だったと言える気がします。究極の早熟世代とも言えるような状態だった前年とは打って変わって、突出した(衝撃的な勝ち方をするような)馬がいない印象でした。

皐月賞では、牝馬が参戦したりと、牡馬全体が舐められている感は否めず、予想はかなり難解、大荒れの結果となりました。

ただ、後から見れば、それだけ層が厚い世代だったということが明らかになります。ダービーは史上最低とも言われましたが、レイデオロを筆頭に、スワーヴリチャード、マイスタイル、アルアイン、ダンビュライト、ペルシアンナイト、サトノアーサー、クリンチャー、ウインブライト、とダービーに出走した馬の半分が後に何らかの重賞を勝つことになります。

2018年「例年よりも強い逃げ先行馬の出現」

ダノンプレミアムを筆頭に、エポカドーロやジェネラーレウーノ等、それまでは差し馬が強い傾向にあったクラシックが一変。逃げ・先行で強い競馬をする馬が多く現れました。そして、本質が剥き身になるようなハイペースが重賞でどんどん発生し、よ~く見れば皐月賞時点で強いと分かる馬が何頭も現れました。

この年の皐月賞は、ダノンプレミアムの回避により、前を行く馬が多数いる一方で、人気の馬は皆後ろからという配置になりました。これもあって、「逃げ・先行馬が強い」「後ろの馬達は牽制し合って仕掛けが遅れる」という自分の読みが面白いほどハマった年でした。

2019年「マイルからの転戦馬の参戦」

この年の皐月賞はマイルから転戦してきた馬が全体の1/3を占める出走。しかも新馬から重賞までスローペースが至るところで発生し、展開が恵まれたにも関わらず強いと思い込まれる馬がこれにより続出しました。

ぬるいペースで戦ってきた中~長距離適性馬はお話にならず、キツイ競馬を経験していたヴェロックス、マイルからの転戦馬ダノンキングリー、素質はピカイチだったサートゥルナーリアの3頭で決まることになります。

で、今年のキーワードは?というと・・・

「重たい馬場での戦い」「少頭数でのトライアル」

先週の桜花賞もそうですが、もう昨年から雨雨雨雨雨雨雨、、、、

いい加減苛立っているんですが、この世代は重たい馬場での戦いが非常に多いです。10~11月の京都、11月最終週の東京、12月の中山開催後半、第1回中山・京都開催、小倉なんてほぼ毎週雨でもうお話にならない馬場でした。欧州馬来れば?みたいな。

さらに頭数も集まらず、結果、ダートからの転戦馬まで出てくる始末。そして良いようにやられる。別にダート馬が弱いとかそういうことではないんですがね。例年出ても大体返り討ちにされているんですが、今年は異様に多いし、馬券内に来てしまうことが出てますよね。

だから●●を狙う、というわけではなく、今年の場合はそうした色んな現象を表面的に見て惑わされるのではなく、しっかりと本質を見極めようというところ。これは「少頭数のトライアル」の話に繋がります。

今年はとにかく頭数が揃いませんでした。スプリングSなんて例年ペースが速くなるのでマイラーを狙うというのが定石なのですが、まぁこの10年でも最遅ペースなわけです。

こういった状況だからこそ、前哨戦云々はもう放っておいて、しっかりと「キツイ競馬を経験し、勝ってきた馬」を狙っていく、というのが大事なのではと考えています。

各馬評価

【表の見方】

画像3

アメリカンシード

図4

新馬⇒福寿草特別⇒フリージア賞・・・と条件戦を実直に使ってきた馬。

若葉Sでも書きましたが、この馬の特長は、1F10秒台が1つもないように、11秒台の脚を持続させることに長けている点。
この手の馬は、速い上がりに対応出来ない場合が多いのですが、新馬戦で見られるように、11秒台前半までなら出せるので33秒台の脚も繰り出すことは可能なようです。(但し、スロー展開であればという注釈は付きます)

なのでスロ専というよりは、厳しい競馬の方が得意な可能性はあります。実際、キツくなったフリージア賞では中団から差す形で好走しており、この時のラップも最後までグッと落ちることはなく持続させています。

不安点は、重賞経験がなく、少頭数がほとんどなので、キツイ競馬を経験したことがないというところ。経験不足というのは、こと皐月賞においてはかなり致命的…。

ウインカーネリアン

図5

1,000m61秒前半に入ると着順を落としています。どう考えてもスロ専ですね…。1勝クラスも前半5Fが1分3秒とこの時期に新馬戦レベルのレースするのかよと突っ込みたくなるようなスローで、サクラトゥジュール以外があまりパッとしないメンツですし、特に何も言うことはありません。

ヴェルトライゼンデ

図6

キツイ競馬からスロー瞬発力勝負まで、あらゆる競馬に対応している総合力の高い馬です。ホープフルSの時には以下のように書きました。

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新馬戦は逃げたトウカイデュエルと似た位置で競馬をして0.6秒速い上がりで勝ち抜け。このレースは、トウカイデュエル以外がパッとしないですが、レースラップ自体は1,000m通過後から重馬場で12.4-12.4-12.3.-12.2と12秒台前半をずっと刻み続ける加速ラップとなっています。

個別ラップは11.9-13.7-11.3でコーナーで一度息を入れて再加速しており、ギアチェンジ能力は高い模様。2戦目の萩Sは前半1,000m1分3秒とスローで物足りませんが、3番手先行して上がり最速を出しています。高い先行力と上がりの脚から、基礎スピードもそこそこありそうで、上がりのかかる今の中山開催なら。
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ホープフルSでは好位につけてコントレイルをマークして進みましたが、4角で手綱を動かすマーフィーに対して、コントレイルは全く手綱が動いていない状態。にも関わらず、2頭の差は開いていくという状況で力の差をまざまざと見せつけた形でした。

スプリングSは早めに先頭集団にとりつくも、後ろから来たガロアクリークやサクセッションもほぼ同じ位置につく形となってしまい、余力の差が出た形。

ギアチェンジ能力が高いとは書きましたが、この2戦を見ると案外とコーナーで置かれてしまう可能性は否定できません。ブラストワンピースみたいなタイプかもしれませんね。総合力の高さ、基礎スピードの高さでどこまで通用するか。

ガロアクリーク

図7

前走スプリングSでは初戦で見せた末脚が炸裂し、凡戦続きにピリオドを打ち、皐月賞への切符を手にしました。

ん~・・・正直スプリングSのレース内容自体は、重賞としてのレベルを疑います。2007年まで遡っても前半1,000m63.2秒なんて年はなく、どんなに遅くても62.6秒。如何に今年が異常なスローだったかを物語っています。中山で上がり33秒台なんて、久々に見ましたよ。それくらいスロー状態だったわけです。

また、4角でヴェルトライゼンデに並んだように、中山では珍しいヨーイドン状態。なので、このレースで好走したこと自体は何の評価も出来ません。

特長は言うまでもなく、スローからの瞬発力勝負が得意な口でしょう。ただ、産駒を考慮すると距離2,000はかなり厳しいとも言われていますし、何より皐月賞がスローになるとは到底思えません。

スローでしか勝ったことがありませんし、水仙賞は8頭立ての4着で相手も古馬相手だと2勝クラス勝ち負けくらいのレベルの馬達なので、特に評価すべきところはないかなと。

キメラヴェリテ

図8

若葉Sでの好走はかなり意外なものでしたが、これについては明らかに馬場バイアスと展開がこの馬に向いたという具合でした。

若葉Sの詳細は、過去に「若葉Sはどこまで信頼できるのか?」に書いておりますので、是非お読みください。

正直芝は1戦しかしていないので、特徴などは語れません。敢えて言えば、展開面でのカギを握る馬ですが、、、今回も逃げてどこまで粘れるかという競馬をすることになると思いますが、中山は阪神とはだいぶ馬場の事情が異なります。また、前回のことがある以上、他の騎手がそう簡単には楽逃げをさせないでしょう。

おまけにテンの速さを考えると、サリオスやコントレイルが先行している可能性が高いので、各馬早め早めの仕掛けを意識すると思われます。そうすると、展開利は逃げてる馬よりも、後ろで自分の競馬をするだけという馬が紛れることもあり得ます。

と、ここまで書いてなんですが、この馬ってコントレイルと生産牧場が同じノースヒルズなんですよね。馬主が違うので何とも言えませんが、ペースメーカーとしての役割を果たす可能性はあるかもしれません。

クリスタルブラック

図9

1戦1勝で、京成杯では7番人気という低評価ではありましたが、後方から一気に追い込んで勝利。今回はそこからの直行となります。

1F11秒前半~10秒台の脚が使えるように、キレる脚は持っているので、末脚がこの馬の特長と言えるでしょう。ただ、他の馬と比較してどうかというのはこの2戦だけでは何とも言えません。新馬戦は1,000m65秒という状態ですし。。。

また、京成杯は鮮やかな勝ち方ではあったんですが、ヒュッゲやロールオブサンダーが下位になり、リメンバーメモリーが6着に入っているように、逃げ先行馬が崩れ、差し追込が台頭しているというのがこのレースの本質です。

スカイグルーヴやディアスティマは先行で残っていますが、彼らはこういった展開に強いタイプなので粘れたわけですし、次走以降も買いというわけです。

また、全体時計も遅いですよね(もちろん稍重だったという理由はありますが)。追込馬にも色んな種類があって、例えば最近マイルで1勝クラス、2勝クラス勝ち上がりで好調だったスーパーブレイクが典型例ですが、時計が遅いからこそ、差し追込馬が前を捉えられるという場合があります。時計が速くなった時にどこまで対応できるかは、何とも言えません。

今回も後方に控えた腹を括った競馬をするでしょうが、これまでよりももっと前が速くなる展開に脚を溜められずに終わる可能性も。それを考慮した上で、買った方が良いでしょう。

コルテジア

図12

シンザン記念では舐められた人気ながら馬券内に好走。続くきさらぎ賞では先行から抜け出して押し切り、重賞制覇となりました。デイリー杯での負けが敬遠されたことが要因ですが、サクセッションの早仕掛けに潰され、展開の影響をモロに受けた馬で、ペール―エールと0.5秒差なら許容範囲だったんですよね。

マイル路線を主軸に置きつつも、勝ち鞍は2戦とも1,800mで、マイルは対応できるけどそれよりも1,800~2,000mの方が良いというタイプです。マイラーにしては珍しく瞬発力が比較的高めなのも、このことと関連がありそうです。

先行も出来るし、好位で抜け出す競馬も出来る自在性の高さがありますが、マイル以外でキツイペースを経験していないのがネックです。皐月賞はデイリー杯並のペースであと400m距離が延びるため、どこまで対応できるか。

コントレイル

図14

昨年のサートゥルナーリアと同じく、ホープフルSからの直行ローテ。この馬なら恐らく問題ないでしょうが、前哨戦くらいは使って欲しかったなという感想。

この馬については、ホープフルS時に以下のように書いています。

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レースラップを見て「皐月賞はこの馬で決まりかな」としか思いませんでした。東スポ杯では、残り2Fがこの馬のラップになっており、本来ハイペースと判定されるはずのレースラップをスロー判定にしてしまう始末で、驚異的なパフォーマンスを見せました。もちろんトランポリン馬場と揶揄される東京での時計ですから、色々割り引く必要はありますが、それでもこの時期に1,000m59秒を切る超ハイペースを33.1秒でまとめてしまうというのは恐ろしいとしか言いようがありません。
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また、同日前日のレースとも比較しながら、「マイルでも通用するような高い基礎スピードを持っていると思われます」と結論付けました。

結果はご存知の通り、圧勝。ヴェルトライゼンデの追い上げをほぼ手綱を動かすことなく退けました。

テンが速く先行出来るので、極端な枠でない限りは好位につけて押し切る競馬をするでしょう。また、基礎スピードの高さだけでなく、高いトップスピードも兼ね備えているので、スローでもペースが流れてもどちらでも対応出来る点も魅力。繋も立っているので、馬体的には道悪もこなせる(可能性が高い)と思われます。おまけにキツいペースも経験済。

という風に欠点がほぼありません。あとは前回と同様、鞍上次第。詰まる可能性を鑑みると、白黒枠にはあまりなりたくないでしょうね。

サトノフラッグ

図10

新馬戦はスローの瞬発力勝負でキレ負けを喫しましたが、2戦目は流れるペースを中団から差し切って未勝利を脱出、以降1勝クラス、弥生賞と連勝しての皐月賞参戦。

この4戦を見てですが、恐らくキレる脚はそこまでなく、早めに進出して押し切る競馬(近いのはエタリオウ)がこの馬の勝ちパターンだと思われます。そして、馬場が悪いのはマイナスに働くと思われます。

負けた新馬戦と弥生賞はどちらも重馬場ですが、大きく違うのは早い段階で先頭にとりついたか否かというところ。新馬戦は仕上がっていなかったこともあるかもしれませが、中団で進んで勝負どころでもモタモタして、結局最後までほとんど位置が変わりませんでした。

一方、弥生賞は後ろで溜めて、勝負所で捲っていき、直線を向く時にはほぼ先頭集団、しかもヴェルトライゼンデと同位置につけていました。ただ、これは、勝負所でラップが上がらなかったため、余力をもって捲れたという展開面に恵まれた部分も大きいと思います。

今回も早めに進出して捲る競馬で戦ってくると思われますが、過去の中山戦はどれも多頭数ではなかったことも幸いしました。しかし、今回内枠に入ってしまうと、危険な人気馬になるのではと思っています。サリオスやコントレイルは比較的テンも速く、好位を取れますが、この馬の場合はそうはいきません。

サリオス

図1

新馬、サウジアラビアRC、朝日杯FSと3連勝。今回、コントレイルとの無敗馬対決と相成りました。

マイルを走ってきているので当たり前なんですが、この馬はコントレイル以上に基礎スピードが高く、そして持続力も高いと思われます。

朝日杯FSは阪神JF並にきついペースでしたが、先行して押し切るという強い競馬。タイセイビジョンが上がってきた時は、これは差されるなと思ったのですが、残り400m地点以降タイセイビジョンもサリオスとほぼ脚色が同じになってそのまま差を詰めきれませんでした。

サリオスは、朝日杯からの直行というかなり異例のローテな上に、2,000mへの延長がカギとなります。マイルのスピードが求められるだけに、スピードそのものに不安はありませんが、マイル出身のロゴタイプやイスラボニータら皐月賞馬も1,800mをしっかり経験しての距離延長。それだけに、いきなり戦えるかはちょっと不安。大変な状況の最中に来日した名手、D.レーンの手腕が問われそうです。

調教評価を見ると、あんまりよくなさそうですね。。。

ダーリントンホール

図16

札幌2歳S、葉牡丹賞となかなか勝ち切れない競馬が続きましたが、共同通信杯では先行してまさかのキレる脚を披露して念願の2勝目。皐月賞への切符を手にしました。

一線級と戦ったことがないだけに、未知数ですが、札幌2歳S、葉牡丹賞と流れたペースは経験済なのは心強いところ。

この馬の特長はタフさ。キツイペースで先行してもほとんどラップが落ちていません(札幌2歳Sは上がるペースに付き合わなかったこともありますが)。また、スローの経験がほとんどなかったこともあり、脚はキレないとされていましたが、新馬・共同通信杯とスローでならそれなりの脚が使えることを証明しました。

一線級とは今回が初めてで、やや実力的に一押しがきかない面が見られるだけに、勝つまではどうかというところですが、相手以下で押さえたいところ。

テンピン

流石に評価しかねるので割愛。相手関係的にも次走以降ボロ負けしている馬達と0.2秒差しかないのであれば、いきなりGⅠ挑戦はいくらなんでも敷居が高すぎるでしょう。へヴィータンクみたいなものです。

ディープボンド

福寿草特別でボロ負けしているように、特に評価できるところはなし。

ビターエンダー

図20

一時騒がれたフローズンスタイル組ですが、マイネルデステリョとこの馬以外が昇級以降全く通用していません。レッドライデンが辛うじて3着確保していたりはしますが、相手の問題。ずっと眉唾だなぁとは思っていましたが、やっぱりこんなもんです。例え未勝利勝ちが続出しても、昇級して通用しない馬ばかりなら「ハイレベルだ」なんて評価は出来ません。。

で、ビターエンダーですが、まあまあなレベルの優等生、という感じで、展開不利の新馬戦で後方から差してきましたし、未勝利や共同通信杯では先行する競馬を見せ、脚質が一定ではなく自在に動けます。

ただ、これと言った武器は見られないんですよね。京成杯は展開が向いたはずなのに、ディアスティマを差し切れなかったのは、実力を露呈してしまっている感じがします。また、前半1,000m60秒を切るようなペースを経験していないのも厳しい。。

ブラックホール

ホープフルSではこの馬を以下のように書いています。

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新馬戦は先行するオーソリティを差し切れず惜敗。2戦目は最後の3Fが12.2-11.9-11.9と減速しないラップの中を差し切り勝ちしました。

その後、札幌2歳Sを勝利しますが、とにかく前潰れの展開が向いただけという感じ。中央場所になってどれだけやれるかですが、産駒らしくタフな展開でないとなかなか厳しそうな気はします。
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ホープフルSではものすごい時計が掛かったにも関わらず、良馬場でなすすべなく9着に負け、恐らく上位に入れるならここだったであろう弥生賞でも4着と差し損ねた形。今回も例え前日に雨が降るとしても、それよりは環境が悪くなるので流石に厳しいでしょう。

マイラプソディ

図17

新馬戦、野路菊S、京都2歳Sと連勝街道を進むも、共同通信杯で4着差し損ねて馬券外に。今回はその巻き返しが試される一戦です。

正直、共同通信杯への出走表明を見た瞬間に、多分差し損ねるだろうなと思っていました。そもそも新馬戦も野路菊Sも少頭数での連勝、京都2歳Sは4着以下が実力的にも微妙なメンツでした。

この馬は、差し競馬をしてはいるものの、そこまでのキレ脚はないんですよね…繋がやや寝ているので、共同通信杯は雨の影響があったと思いますが、あの地点から前を捕まえられていない以上、末脚での勝負は危険でしょう(特にスローペースの場合)。

ただ、キツいペースになって瞬発力が問われない場合は逆に浮上してくる可能性があるとも言えます。京都2歳Sは前半1,000m60秒とまあまあなペースで、馬場も重かった中で差し切っているので、今回の皐月賞では展開が向くやも。。

ラインベック

図18

ラップ推移を見ると、この馬、2,000mは距離長いんじゃないですかね…。とにかくラップ推移が面白いように左右対称で、残り2F地点で加速するんですが、持続できずに200mで垂れてしまい、加速前と同じラップになってしまいます。それでも粘ろうとするんですが、流石に加速前と同じラップでは、追い込み勢は凌げても、好位差し勢に抗うのは厳しいところです。

元々新馬・中京2歳S共にマイル路線で勝ってきていますし(両方少頭数でレベルも著しく酷いですが)、クラシックを見据えての距離延長だったんだと思いますが、ホープフルSや若駒Sのメンツでこれではちょっと逆転の目を狙うのはムリがあります。

レクセランス

図19

この馬の場合、新馬戦が象徴的で、4角~直線のレースラップ12.2-11.4で一気にギアが上がるタイミングで少々置かれ、最後の加速で何とか追いついたという印象。瞬発力はさほどなく、長く脚を使うタイプと思われます。

また3戦とも共通していますが、コーナーでの減速が驚くほど少ないです。少頭数でタイトに回っていることもあるとは言え、コーナーリングが上手い可能性があります。

ただ、ここまでで1,000m60秒を切ったレースが一度もないことや、勝ち上がり以降は10頭以下の少頭数ばかりで、相手関係も1~2頭二線級レベルの馬がいたという程度で、皐月賞で通用するかは判断が難しいところ。

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