スプリングS(GⅡ)・展望

メンツが楽しみ過ぎて、回顧より先に展望というか各馬の評価を書いてしまいましたので、先に公開。。。

近年では珍しく頭数の揃った前哨戦となった今年。
未勝利勝ちから500万勝ち、重賞で惜敗した馬まで多彩な戦績の馬が揃い、ちょっと面白くなりそう。

例年の傾向としては、全体的にペースが流れやすい一戦。
特にここ4年は3角に入る辺りから加速していき、ロングスパート戦となることが多い。瞬発力で勝負する馬よりも長く脚が使える馬に利があり。

昨年の覇者ステルヴィオはちょっと違いますが、エポカドーロ、ウインブライトなどは分かりやすいロングスパート型の小回り巧者。
こういうタイプで、かつ強い競馬をしてきた馬を見つけるのが、的中への鍵となります。

で、今年は?

行きそうなのが、カラテ、クリノガウディー、コスモカレンドゥラ、ヒシイグアス、この辺りでしょうか。
コスモカレンドゥラには逃げて欲しくないですね。絶対にスローにされるんで。まぁそういう意味ではヒシイグアスとかも前走は1,000m1分3秒とか新馬戦か!ってつっこみたくなるようなクソレースだったんですけどね。それはまた後ほど。

兎にも角にもカラテ以外の3頭はぬるい競馬しかしていませんが、それなりに逃げ先行馬がいるので、ペースは速くなると見ます。

各馬評価

アンクルテイオウ 評価△

新馬戦ではクリノガウディーと対決するも及ばず。しかし、未勝利戦では巻き返して馬券内に入り込むと、その次は弥生賞馬メイショウテンゲンの2着と好走。
勝ち上がり自体はやや遅いが、決して弱い馬と戦ってきたわけではなく、それなりのレースレベルを経験している点は見逃せない。

エメラルファイト 評価△

地味な戦績だが、スローから流れるペースまで経験済。朝日杯FSではスロー前残りの状況でよく追い込んできている。
マイルでも対応が出来ているので、それなりに流れた方が良いタイプだろう。

カラテ 評価 消

さすがに2桁着順が続いて、相手関係がかなり弱化して着順を上げているようではとても…。

キュアン 評価 消

新潟平坦の芝で61秒で逃げてバテ、ダートで勝ち上がりましたでは評価出来ない。

クリノガウディー 評価△(危険な人気馬)

朝日杯FSでは9番人気ながら激走。確かに前走東スポ杯では先行しながら7着と着順は悪いものの、着差は0.5秒とそこまで悲観するような内容ではなかった。(だから買えたんだけど)
ただし、朝日杯はGⅠにしてはあまりにスロー過ぎて、後ろが全く用無し状態だったため、内枠・展開に恵まれた感があり、朝日杯2着を以て評価するのは危うい。

ゲバラ 評価 消

共同通信杯では1戦1勝馬で実力が分からなかったが、前走を見る限りではちょっと一線級との差を感じた。消し。

コスモカレンドゥラ 評価△~消

5戦してすべてスローペース。先行力があるとはいえ、すべて他に前に行く馬がいなかったというのもあり、恵まれてOPまで来た印象。
グリーンチャンネル「先週の結果分析」でも次走危険馬に指定されており、とりあえず消えてもらいたい。

シークレットラン 評価▲

新馬戦では東スポ杯2着のアガラスの2着、未勝利戦ではラージヒルやマイネルサーパスと戦って勝ったダンカーク産駒の出世頭。

先行も出来るが、葉牡丹賞で見せた小回りで4角から捲っていく戦法が得意なよう。血統的にも先行する場合はやや重たい馬場が良いようだ。
京成杯は展開に泣いたのと、騎手とケンカした感があり、巻き返しを期待。(但し、継続騎乗は・・・)

タガノディアマンテ 評価△

新馬戦が秀逸。ワールドプレミアら素質馬相手にMペースでの先行。次走であっさりと巻き返したのも納得。エリカ賞ではやや人気がなかったが、素質馬ブラヴァスに交わされるも、それ以外には抜かれずに3着を確保。

きさらぎ賞では先行馬の動きに翻弄されず、3~4角の下り坂を利用して前にとりつき、差し脚で一気に2着に台頭したが、展開に恵まれた感あり。

どちらかというと差し追込競馬を得意としているようなので、京都ははまったが、中山のようなコースでどうか。

ディキシーナイト 評価◎~△△

本命候補その1。
この馬の面白いところは中距離からマイルの速いペースまであらゆる状況に対応している点。
高レベルレースのきんもくせい特別では、ダノンチェイサーやダディーズマインドと共に先行して4着に粘っているし、ジュニアカップではオトナノジジョウによるタイトなペースの逃げにも対応して先行して3着。クロッカスSではルガールカルムをやドゴールら素質馬を抑えての1着。

スローだとかなり速い上がりが使えることから、ペースが流れるよりはスローの方が良いと思われる。ただし、粘り強さはかなりのもの。

今回も上手く展開を読んで位置を取りさえすれば上位必至。

ニシノカツナリ 評価☆~△

ちょっと評価が難しい1頭。新馬戦は不利や大外ブン回しの分3着に負けたが、次走であっさりと勝ち切っている。
この馬が特筆すべきは未勝利戦で、上位は次々に未勝利戦を勝ちあがっており、かなりレベルが高い1戦だった。ただし、全体的にはペースが流れて差し優位になっているので、展開に恵まれた感は否めない。

そのため、今回相手強化で軸として信頼できるほどではない。

ヒシイグアス 評価 消(危険な人気馬その2)

新馬戦から若竹賞まで、すべてスローペース前残りで上位に。相手もそこまで強くない中での恵まれた好走。

初戦はラストドラフトの2着とは言え、ラストドラフトは前走でメッキが剥がれたように、京成杯スロー前残り恩恵を受けた馬で大した実力はない。若竹賞は特段強い馬もいないし、半分は牝馬の一線級でもない馬が出走。レースレベルは未勝利戦に毛が生えたようなもの。

相手強化とペースが速くなった時にどれだけポテンシャルが出せるかだが、未勝利戦で1,000mを61秒3で進んで上がりが36.9秒に対して、若竹賞は1,000mを63秒3で進んで上がりが34.7秒とテンが遅い割に上がりも全く出せない。ペースが流れたらまず大崩れするだろう。

ファンタジスト 評価 △~消(危険な人気馬その3)

レーヌミノルやモンドキャンノが歩んできた路線をまま進んでいる短距離馬。
小倉2歳Sはハイペース前潰れで差し追込み勢が台頭する中で、前で競馬をして1着に押し切る強い競馬。続く京王杯2歳Sではアウィルアウェイとのたたき合いを制した。
朝日杯FSは大外が災いしての中団へ位置取り、スロー前残り展開に泣いた。

とにかく距離がもつかどうかが焦点になりそうで、前残りで差してきた点は評価できるものの、上がりはアドマイヤマーズと同じだし、クリノガウディーともほぼ同じ。
何より騎手が差し脚質で最も信頼できない。誰か、この騎手の逃げ先行時と差し追込み時の成績データを出してほしいくらい。

フィデリオグリーン 評価 消

水仙賞は低レベルレース。そこで9着では…。

モズベッロ 評価 消

特段強い相手とも戦っていないし、切りで良い。

ユニコーンライオン 評価 ◎~○

本命候補その2。
netkeibaで10番人気って本当に?と疑いたくなるが、確かにGallop誌なども印は薄い。

3歳新馬組の中ではかなり見どころのある馬。新馬戦こそそこまで強い相手ではなかったが、つばき賞はかなりのポテンシャルを見せた。
レターオンザサンドが1,000m59秒を切る超ハイペースを作り上げる中で2~3番手につけ、4角で捲っていき、上がり2位はかなり評価できる。また、新馬戦、つばき賞共に抜かれそうなところで再加速を見せており、勝負根性もかなりあるようだ。

テンも速いので、ウインブライトのように逃げ先行馬を行かせて番手に控え、3~4角から加速してそのまま押し切る競馬が最も得意なはず。
あとは、血統的にかなり重たそう(よく分からんけど)なので、馬場が重かった京都芝が合った可能性もあり、中山に変わってどうか。

リーガルメイン 評価 △

流れる競馬をしていないし、これまでの相手も特段強くない。
唯一評価できるのは、スロー競馬の京成杯で追い込んできての5着というところだが、相手強化で通用するか否か…。

リバーシブルレーン 評価 消

ベゴニア賞組の1、2着馬が次走で飛んでいるように、レースレベルは疑問。
百日草特別でもドスロー競馬で2番手に位置とるもボスジラに抜かれている有様。ボスジラはご存知の通り相手が強くなってから全く通用しなくなっているので、ここは消しで良いだろう。

ロジャーバローズ 評価◎~▲

本命候補その3。
ロジャーバローズの見どころは紫菊賞。スロー判定ではあるが、11秒台~12秒台前半のラップが続くタイトなペースの中で先行。アドマイヤジャスタとの接戦には敗れたものの、アドマイヤジャスタよりも前で運んでいたことによる差と考えれば、実力はそう変わりない。
福寿草特別では先行して上がり最速(他の馬が弱すぎというのもあるが)と、上々の勝利。

この馬もアドマイヤジャスタやサトノルークスらと同じくタフな流れに強いタイプ。先行して前を押し切る競馬が得意と思われる。

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