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UX、UIを今すぐ無くそう。

こんにちは、まあ、自分が人様に何か提言する立場でも無いのですが、ちょっと最近、思うところがあるのです。

私たちって、時々、あまりにも信じすぎてない?
しかも、理由も無く。

20年前、私はアメリカの片田舎に住んでいました。ニューヨークに行くために電車を待っていたんですが、突然、電車が通常のホームじゃなくて、反対側のホームに到着しました。「えっ、どうして?」って思う間もなく、車掌さんが「opposite!!」と叫び出したんです。要するに「反対側だよー!」ってことですね。

急いで反対のホームにダッシュ💨したんですが、その電車、待ってくれた時間は多分1分もなかったです。その電車を見逃せば、次はまた3時間待ちとかなのですよ!!みんな必死になって走ったのです。

日本人の私には信じられませんでした。なんでこんなことが起こるのか知りたくて、アメリカンの友人に聞いてみましたが、「そんなのどうでもいいじゃん」って感じでした。理由なんてないんです。日本では考えられないけど、海外では普通に起こることなんです。そして、皆それでOKなんです。

これって、もし。日本人が何かの大事なミーティングとかに行けなかったりしたら、多分、鉄道会社を訴えるだろうな。。。と、思ったりしました。

同時に、何事もなかったかのように、反対側のホームにダッシュして、電車に乗れた人々を見て、これは、明らかに、日本人とは違うと思ったのです。

日本のサービスが行きすぎていて、我々はそれに慣れすぎているんだなって気づいた瞬間でした。

話は全く変わりますが、日本のスナック菓子って、袋の端っこにちゃんと開け口がありますよね?ところが、韓国人のYouTuberが、日本について紹介してる動画で、そのスナックを「バッ」と力技で開けてました。で、美味しい、これは美味しいと言いなが食べていましたが、視聴者の日本人のポイントは、そのおいしさではなく、その開け方についてのコメントがドバッと来てました。
「開け方、ありますよ〜」
「綺麗に、開けられますよ〜」
みたいな。

同じように、アメリカ人のYouTuberが、日本のコンビニは感動すると言うような内容で、日本で、日本のコンビニで買ったサンドイッチを、端から「バサッ」と開けたんです。でも、ちゃんと白いテープを引っ張れば、スムーズに開くようにできてるんですよね。日本人なら、誰でも知っています。

これって、彼らがガサツだからとかじゃなくて、ただ知らないだけなんです。慣れてないんです。日本の製品って、UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインターフェース)が行きすぎてるから、海外ではちょっと戸惑うこともあるみたいです。

逆に、海外で製品を買うと、日本人は開け口などを探してしまいます。そして、ほとんどの製品が、そんな、ユーザーフレンドリーにはできていません。力技で開ける製品がほとんどです。にもかかわらず、UX、UIに慣れている日本人は、そんな大きな企業が出している製品だから、きっと、開け方とかがあるんだろうと、無意識にその開け口などが無いかと、探してしまうんです。で、開け口なんかが無いとわかって、初めて力技で開けます。

話がまたまた変わりますが、日本の地下鉄。次の駅に着く前、車内アナウンスで、乗り換え案内、ホームのどこに行けばいいか、到着時間まで全部教えてくれますよね。そのアナウンスを聞いていれば、ホームに降りてから自分の目的の乗り換え路線の案内表示を必死に探さなくても、「○○線だから進行方向後ろのエスカレーターだな。」とか、わかるわけです。
もう、至れり尽くせりです。でも、これって、グローバルでは「ありえない」レベルのサービスなんです。

ここで、ちょっと考えてほしいんです。日本人は、政府や大企業、マスコミの言うことを疑わないところがあると思いませんか?彼らがミスするなんて、全然想像しないんです。たとえば、車内アナウンスが間違っているなんて、夢にも思っていないのです。

でも、万が一、彼らが間違ったらどうします?きっと、皆が一斉に叩くでしょう。きっと、ネットが炎上します。そして、間違っていた実際のアナウンスとかがSNSとかで流れたりするでしょう。

まあ〜、しかしながら、もっと大事なのは、自分で考えて、自分で行動することだと思います。

電車が突然反対側のホームに来るなんて、日本じゃ絶対クレームものですが、その前に、「もしかして次は反対側かも?」と気づける自分でいたいものです。

この、行きすぎたUX、UIに慣れすぎた日本社会。これは、個人的にはちょっと危険な状態だと思います。だからこそ、日本人、そして日本社会には、もっと自分で考えて行動する習慣をつけてほしいです。🧠✨

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