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チャンスの神様の前髪を、ぜったいに掴む
社会人を、もう20年以上やっていると、自分も中堅といわれるポジションになっている。勤務先は変わったとしてもずっと同じ業界にいるので、キャリアだけは積み上がるのである。
経験と、年齢も手伝って、性格や思考が図太くなってくるものだ。
もともとの性格も、自分が一番正しい、と思う節がある。そして、周りからの評価も気にしてしまう。さらに、嫉妬から相手を見下すこともしばしばあった。
私ひどい人間だなおい。
そんな私が、ある人のことだけは、ずっと尊敬している。憧れている。彼女みたいな仕事ができるようになりたい、なんなら彼女の下で仕事がしたい、と思うほど。
同業者で、ベテラン専門職の彼女。私とは事業所が違うのでライバルと言えばライバルになるのか。
定期的に研修会や会議で一緒になることがあるが、毎回彼女は出席している。彼女の話はいつも本質をついている。よくありがちな意見では決してなく、違った視点で物事を見ていると思う。全体が見えている、というのだろうか。価値観や、物事の捉え方もポジティブ。
彼女は、私のことなど知らないだろう。でも私は、初めて彼女を見たときから一目置いていた。この人すごいな、って思っていた。だからいつも彼女の言葉には注目していた。
以前、勇気を出して彼女に伝えたことがある。
「いつもお話を聴いていて、尊敬と憧れの気持ちで見ていました。視点もさすがだし、お話のまとめ方も分かりやすかったです。今日はご一緒できて本当に感激でした。どうしても伝えたくて。また何かでご一緒できたら嬉しいです。」
なんて、本人に伝えたことがあった。
いきなりビビるかな、迷惑かなとも思ったけど、私の気持ちがおさまらなかった。きもくない?私。
相手は女性だし、きっと私と年齢も変わらない。この職の歴も、そんなに変わらないんじゃないかな。
そして、今日。
また研修会で出会った。そして、また伝えてしまった。
この溢れる思い。
いつもキモくてごめんなさい。
以前も憧れてるとかって言ってくれましたよね?
そんなこと言われたことなかったから嬉しくて。
なんて言ってくれた。覚えていてくれたことも感激。そして、私があまりにも話を聴きたそうにしていたことが伝わったのか、
LINE交換します?なんて言ってくれて、お茶の約束をした。
これを、社交辞令で終わらせるわけにはいかないぞ。
時間をおいて…なんてやってると、誘いにくくなるだろ。何事も行動しないと変わらない。せっかくの機会だ。
「ちなみに、土曜日はご都合いかがですか。」
なんて、いきなりグイグイ行ってしまった。
でもきっと、彼女も、即行動派だと思った。
思った通り、さっそく今週土曜日にお茶する約束までこぎつけた。
せっかく彼女が、私のために時間を作ってくれるんだ。聴きたいこときいて、彼女の仕事に対する姿勢とか思考とか、ちょっと盗んでこようと思う。
それにしても、どうしたんだ、私は。
こんなグイグイいくタイプじゃなかったはずなのに。しかも、全部あと回しにしてチャンスを見逃してしまうタイプだったはず。
ここ数年、よく聴いていた、「チャンスの神様には前髪しかない」はこういうときに思い出そう。
仕事の愚痴とか、人のうわさ話のような、どうでもいい生産性のない時間には絶対にしたくない。
尊敬する、先ゆく人から教えを乞う。ありがたい時間だ。自分で掴み取ったんだ。
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あっという間に13日目になっている。
毎日書いてる。
すごいじゃないか。自分で自分を褒めたいと思います。