ここでやめたら、今までと同じ人生を歩むことになる
私なんかが、何らかの賞を受賞することなんて、出来るわけないことはわかってた。
でも、
もしかしたら、もしかするんじゃないか…なんて、一瞬でも思っていた自分が恥ずかしい。
他の応募作品を読ませてもらっても、正直、面白さが全くわからないものもあった。
意味がわからないものもあった。
実際には、私には読み取る力がなく、書かれていることが理解できないのである。
個人的に、こういう作品が好き、っていうものはあったけど、
自分の書いたものも、悪くないじゃんって思ってた。
なんて自意識過剰。
そして、
当時の自分の感情や、他の方の作品を読んだことも忘れた頃の昨日、各受賞作品の発表があったのだ。
私の作品はないかなーなんて、スクロールしていた。
スクロールするうちに、どうやら、私は、次元の違うところに迷い込んでしまっているようだった。
恥ずかしすぎて、あの応募した作品を撤回したい気持ちだった。
あんな拙作、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
自分で、自分の作品のことをくだらないものだと言うのはちょっと悲しい気もしたが。
時間をかけて作品を読んで審査してくださる審査員の方々に対しての申し訳なさと、自分の命をかけて書いて応募されてるクリエイターさんたちへの申し訳なさ。
人生かけて、執筆活動をしている方々と肩を並ばせていただくなんて恐れ多い。
私は、ちょっと書くことが好き、程度のレベル感。審査すらしていただく価値もないのに。
価値のない人間…
…
ついいつものクセで、あまりにも自分を卑下しすぎてしまった。
このコンテストを知ったのは、いつも読ませてもらってるクリエイターさんの記事。
締切日だった。
もしかして、私も書けるかもしれない、と、
カフェで3時間くらいでサクッと書き上げた。
締切に間に合った。
なんか、一気に、書くことを仕事にしている人になれた気がした。
私これから、書くことを仕事にしていくんだ、なんて、調子に乗ったことを考えた。
主宰者の方から、丁寧なメッセージをいただいた。
そんなふうに言ってくださるのか。
メッセージをいただけることだけでも感激だったのに、ものすごく、作品を大切に思っておられるのだなと思った。
自分の作品も、人の作品も。
どなたかの記事でも読んだ。
物書きとして生きておられる方、
物書きを目指しておられる方はみな、こんなふうに自分の作品をとても大切にされているし、
作品を生み出すために、とんでもない努力と、時間と労力を使っているんだろうなと思った。
そんな方たちは、このコンテストに、全身全霊で挑んでいるに違いない。
私は違った。
サクッと書いたのだ。
あの日、カフェで、いつものようにnoteを開いて、好きなクリエイターさんの作品を読もうとしていた。
ふと、このコンテストのことを知り、
挑戦してみよう、と思い立ち、サクッと書き上げた。
思いつきで参加するなんて、主宰者の方にも審査員の方にもこの上なく失礼だったなと反省している。
本当に申し訳ありません。
受賞作品は、もう、私には到底書けないような表現を使われていたり、発想がとんでもなかったり、とにかく素晴らしかった。
ほら、こんな風にしか言語化できない語彙力のない自分が悔しいよ。
賞が取れなくて悔しい、とか、そんなんじゃなくて。
私はまだ参加できるようなフェーズではなかっただけなのだ。
ここは、私が来るような場所じゃない。
私が輝ける場所は、ここじゃない。
…と、今までの私ならそう思ってnoteから去っていただろう。
1回だけ。
たった1回だけ挑戦して、うまくいかなかったからといってやめてしまう。
どんだけよ。
どんだけ自信過剰なんだ。
人生で、死ぬ気で何かに取り組んでみたことが、果たしてあっただろうか。
自分の人生なのに、本気じゃなかった。すぐ諦めた。その方が楽だった。
でもその代償は、こんなふうに不満だらけの日々を送っている。
やっと見つけた、私がやりたいことなんだ。
諦めたら、そこで試合終了なのは、もうずっと前から知ってる。
なんせスラムダンク全盛期を生きて来たんだから。