「競争」よりも「共創」へ 隙間のコミュニケーション
あけましておめでとうございます。
今年の抱負の1つに、一定頻度でブログを書くことを挙げたので、正月から早速今年1回目のブログを書きたいと思います。
今回は積読で溜まっていた高橋浩一さんの「気持ちよく人を動かす」を読んで、改めて自分で内省してみたことについて。
共感とロジックで合意を生み出すコミュニケーション技術
この本は人に進められて買ったのですが、ずっと読む機会が無く積読されていました。タイトルから、エモーショナルな観点で書かれたものなのかなと想像していましたが、とてもロジカルにコミュニケーションの技術が書かれた、いかにも優秀なコンサルタントの方が書かれた本という感じでした。サブタイトルにある「共感とロジックで合意を生み出すコミュニケーション技術」というのが、内容と非常にマッチしています。個人的には、自社の社員全員に一度は読んでみてもらいたい本です。特に営業の方や社内外での合意形成などが苦手な方にお勧めできます。
僕自身は、仕事以外の場面では人見知りでコミュニケーションが非常に苦手なタイプですが、ビジネスシーンではそれなりに経験を積んできているので、自己流ではありますがこの本に紹介されているようなテクニックを自然と使っているなと感じ、自分自身のパターンを整理するために非常に役に立ちました。これまでは直感的に空気をかぎ分けてコミュニケーションの方法を変えていたような感じですが、これだと人に伝授できないのです。この本のようにコミュニケーションの方法をロジックで整理してもらえると、人に伝えられます。この本を社内に広めて、これまで僕が自分でやっていたタスクを減らしていきたいと思います(笑
ロジックだけでは人は動かない。隙間のコミュニケーション。
「ロジックだけでは人は動かない」というのは、多くの人が実感したことがあると思います。ロジック攻めにするとむしろ相手が頑なになってしまい余計に動いてくれなかったりします。まさに、必要なことは相手を言い負かせる「競争」よりも、相手と一緒に創る「共創」ですね。僕も若いころは隙間のない理詰めの資料をつくりがちでしたが、最近つくり資料は、あえて「隙間」がたくさんあるものをつくることがおおいです。「隙間のコミュニケーション」というのは僕が勝手に命名したのですが、僕は共創のコミュニケーションは「隙間を共に埋めていく」コミュニケーションというように解釈しました。最近、久しぶりに「理論武装」という言葉を耳にしたのですが、「理論武装」なんていう言葉はまさに相手を打ち負かすための隙のないコミュニケーションを取ろうとしている感じですね。最近は「理論武装」なんていう言葉はほとんど聞かなくなったように思いますが、時代が「競争」から「共創」になってきたこも背景にあるのではなかと想像します。
この本では「共に創るディスカッション」のスキルとして、7つのスキルをとてもロジカルに解説しています。実際のビジネスシーンを想定した例もあり非常に分かりやすいです。ぜひ読んでみてください。お勧めです。