無知の意味
人それぞれ好みがあって、趣味も違いますし、タイプも違っています。これは前にもお話したと思いますが、ここではヨガのお話をしているので、リラックス系のレッスンが好きな方もいますし、よく動くレッスンが好きな方もいます。インストラクターのガイドもいろいろなので、このタイミングがいいな、とか女性なら女性のインストラクターの方がいいわ、などなど好みがわかれると思います。
逆に言えば、当然合わないと感じるインストラクターもいるわけです。これは好みの問題なので、自分がいいと思う人がレベルが高いとか、全ての人に好まれているというわけではありません。先日、いつもレッスンを受けているインストラクターにそんな話をしたら、レッスンのオープニングトークで「合わないものを受け入れない人のことをヨガの世界では無知といいます」と言っていたので、わたしのことことかしらと思ったりしたのですが、合わないものは自分のまだ知らない世界ということで、もっと広い世界があるのに知らない、知ろうとしないというのは、つまり無知だという意味に理解しました。あー、なるほど。
自分なりにもう少し解釈を深めると、合わないものを無理に好きになろうとすることではなくて、合わないものというのは今まで体験したことがなくて、自分の経験値や価値観から外れていて、好みの中に含まれていなかった、ということではないかと思います。知らないものや経験したことないことに拒否感を持つのではなくて、どんなものなのかなと子どもの頃のような好奇心で体験するのも時にはいいかもしれません。
年齢を重ねて経験が増えてくると、なんだか世界の全てのことを知っているような気になって、これは自分に合う、合わないとすぐに決めてしまうこともありますが、実はまだ知らないことや未体験の方が多いです。知っていることばかりだな、と思っているなら、もしかして単調な生活を送っているのかもしれません。違う価値観にたくさん触れて経験を増やせば世界は広がると思います。
つづく
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