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高額な壺の購入を止めるのが現代の占い師
こんにちは★
Ayuraです。
今回もメディアと占いについてお伝えいたします。
タイトルが全然違うので「はい?」という感じかもしれませんが、これは後ほどチラッとでてきます。
前回はエンタメ占いと個人鑑定の違いについてお伝えいたしました。
不特定多数の方々に向けられている占いは基本的にエンタメであるということ。
個人鑑定という占い師の行う占いとは違うものであるということをお伝えしました。
今回はもう少し深堀りして。
ライターが求められる占い記事と
書ける書けないについてをお伝えしていきます。
これは前回の記事より少し切り込んだお話です。
ユーザー様にも大きく関わるので知っていて頂きたいなと思う内容ですし、私のように占い師の人が記事を書くことが増えているので、占い師ライターになりたい人にとってもとても大事なお話だと思います。
、、、、高額な壺の購入を止めるのが占い師というお話だと思って読んでくださると嬉しいです。笑
まずは前回からなぜこんなことを私が書いているかというとについてを。
求められる形の変化
ライターと占い師の仕事というのは本質に相反する要素が多く、以前からバランスをとるのが難しいな〜とか、こういう事を求められると苦しいなあという悩みを抱えていました。
実際は悩みというより、答えは決まっているので、どうやって周囲に伝えていこうかと考え続けていて、この記事をずっと書きたいと思っていました。
カナウやyummyでは求められなかったことを、他の場所でたくさん求められるようになったのだと思います。
占いもライターもある意味情報を扱う仕事なので、私が書くことによって人に影響を与えることがあります。
ですから誤解を招いたり、人を利益のために大きく何かを操作するようなことは控えなくてはいけません。
ですが実際に求められるものが、誤解を与えるようなものや、矛盾したものであることが増えてきてしまったということです。
求められる形の1つが、占いを魔法や奇跡のような、一発逆転やスーパーパワーの様に扱う形の記事。
もう1つは、統計や科学的な根拠に基づいている証拠を出す形の記事。
あるいはそういった現実との結び付きを明確にしながら、専門知識を皆がわかりやすく納得できる形でというもの。
これは残念ながら、両方とも求められても私には書くことが出来ないものなのですよね。
ですからどんなに長くなっても説明しますし、最終的に書くことが出来ないものはお断りします。
私自身、仕事をいただいているにも関わらず、偉そうで仕事のやりにくいライターだという自覚をしています。
何故こういったことが求められているのか、何故書くことができないのか、もう少し詳しくお伝えしていきますね。
求められる理由
これは間違いなくメディアで占いが取り上げられる事が増えたことによって起きています。
TVでは人気の占い番組が放送されるようになりましたし、ネットでは占いサイトが無数にある状態で、競争化が起きてしまっているために、求められる形に無理や矛盾が起きているのだと思います。
SNS発信が加速している中で、占い師の人たちもが個人的に発信する内容もかなり専門的であったり、エンタメ要素が高いものであったり、インパクトの強いものになっています。
(以前からある占いサイトではあまり無いかもしれませんが、最近出来たばかりのサイトの場合、できるだけPV数を稼ぎたいという理由から、こうした占い師の個人的なSNSのようにサイトを運営している場合もあります。これについてはまた今度)
より目立つように、よりPV数を稼げるように。
こういったことが優先されるために、求められる形が変化してきたのだと思います。
対応できない理由とメディアと占いの目指すものの違い
そもそもメディアの目指すものと、占いの本質というものは真逆と言える程に違っています。
メディアが目指すゴールというのは、多く人のへの強い影響力と、更にその先に利益というものがあります。
メディアを運営する企業は慈善事業ではないわけです。
メディアはお金や人を動かす力を持っていますから、そういったものを活用して経営しているわけです。
これ自体は別に悪いことではないのです。
ライターはこのメディアの世界で自分の目指す形を決めて、書いていくことになります。
ですが私がライティングをする上で扱う占いというものは、勿論仕事にするなら利益も重要ですが、最終的なゴールは多くの人への影響力やお金ではありません。
占いというものは非物質の世界、つまりスピリチュアルな世界から、知恵をお借りし、答えを導くものです。
その力はごく限定的な影響であるべきで、更にはお金儲けを目的にすると矛盾が生じて、最終的に続けていくことができなくなってしまいます。
お金というものは、この物質の世界で、物質と物質を交換するためのものですから、このお金をゴールにして目指してしまうと、ある場所で自分が語る真理と、行動に矛盾がうまれてしまうのです。
大きなお金儲けを目的として、占いを使い、より多くの人に大きなインパクトを与えて、影響を及ぼすという行為は.............。
とても危険です。
詐欺というものにも繋がっていってしまう行為でもあるのです。
お金目的のために間違ったことを発信すればのお話ですが、ですがやはり占いという形や答えの明確ではない世界では、発信する側が十分に気をつけなくてはならないラインというものがあるのです。
霊感商法や開運商法のようなものに大金を注ぎ込もうとする人に、目を覚ますように言うのが占い師でなくてはいけないように、利益や影響力を優先したい企業側やメディア側が、加速していくのを止めなくてはいけないのも、占い師です。
出来ること出来ないこと、書いていい表現いけない表現。
自分の中である一定のラインを決めて説明できないといけません。
この世界は無限のイマジネーションの世界ですから、全員共通の規定を設けることは難しいでしょう。信じる範囲や世界観というものも人によって違います。
ですがそれをどのように扱うのかということは、占い師の人の心一つで簡単に決めることが出来るはずです。
目に見えない世界を、押し付けたり信じ込ませたり、不安にさせる形で提供するか、選べる選択肢の一つとしてそっと置いておくかの違いは選べると思います。
これは鑑定でも同じです。
何度も短期間のうちに鑑定を受けようとするその人に対して、どんな言葉をかけてあげられるか。
受けたいならばいい、受ければいい。
それもそうですが、私個人の意見としては、自分の鑑定を連続で受けられるというのは、ご相談者様のためにもならないですし、私は自分の言葉が一つも届いていないと判断します。
ご自身で噛み砕く時間を設けてもらいますし、更にはそんなに不安にならなくて大丈夫だということをお伝えしています。
いつでもまた話は聞けるから、あともう少しだけ時間を空けましょって、本気で言います。
徐々にでも時間を長くできるように、一緒に向き合えることも大事だと思うのです。
受け取る側も自分でラインを決めておく
ユーザーさんたちも、占いや見えない世界に過度な期待をして妄信することが無いようにしてほしいなと思っています。
私は「突然ですが占っていいですか?」というあの番組、大好きです。とはいえ殆ど見ないのですが、見れたら楽しくてかじりついてみています。
レオンさんもひとみさんも大好きです。
あの人たちの力も心も、深くてあたたかくて私は好きです。
ですがやはりあれはTVSHOWです。沢山の人たちが作り上げているエンターテイメントであることを忘れずに観ています。
本物を使った作り物なのです。
スピリチュアルや占いの世界を盛り上げてくれていますが、同時に判断のできない方々に勘違いを生んでいるのも確かです。
占いに対して奇跡や魔法のようなものを望んでしまう人も増えています。
出演している占い師の方々はそれとは逆のことをお伝えしていますが、番組の成り立ちはそういった勘違いを生む形になっています。
視聴率を考えれば当然なのでしょうが。
先ほど利益を優先すると詐欺に繋がりかねないと、相談者に忍び寄る危険についてお伝えいたしましたが、こうしたメディアを信じ込んでしまった一部のユーザーの方々が、妄信や期待をして、詐欺や犯罪に巻き込まれる可能性が高まるという意味です。
あの番組全てが真実ではない、本物を使った作り物ということを理解していないと、占いに対しても奇跡や魔法のような力を求めたくなってしまいます。
実際にそういうことを求めてしまう人も多いのです。
他力本願といいますか、魔法や奇跡のようなものを求めすぎると、過度にそういうものを信じたくなって、ありもしない話にすっかり騙されてしまうのです。
全員がそうということではありませんよ。
ですがそういった隙に霊感商法や、開運商法を行う詐欺師たちはつけ込んでくるのです。
ご本人が納得されていれば問題はないのですが、何の意味もないものを高額で購入するのを納得できる人は居ないのではないかと思います。
そして本来占い師という職業は、そういったところにお金を払わないように注意する側の立場です。
お金で何とかしようと思ったらいけないよって言う立場です。
ですが、この世界には占い師のフリをした詐欺師も本当に隠れているのです。
ですからそういうことを、頭に入れておいてほしいと思うのです。
「自分の力で未来を勝ち取るために占いを活用する」くらいの気持で占いをしてほしいと思っています。
エンタメ占いと、個人鑑定が違うという認識がとても大事なように、メディアでは時に誇張された表現があり、そこに期待をかけすぎると、真価が見えなくなり騙されやすくなってしまうということを知っておくのは大切です。
過度に魔法や奇跡を求めないようにしてくださいね。
奇跡や魔法は、何気ない日々の中に紛れ込んでいるものなのです。
そして私のように、ライターではあれど占い師をしている側の人間は、やはり派手に誇張した表現は求められてもしてはいけないのですよね。
お金の為に、誇張して人を操作してはいけないのです。が、求められることは増えました。
こういう要求に対してはっきりと断れる力は必要です。仕事ってほしいですが、これは結局誰かを騙すことに繋がらないか、そう考えて書くのが大切です。
もう一つの求められる形
もう一つ、派手な表現の他に
統計や科学と結びつけて書いてほしいというご希望をいただいたこともあります。
実はこれもできません。
これも誤解が多いのですが、占いは統計学ではないからです。
更にいうと科学と結びつけて話す、、、これは出来なくもないのですが、そもそも非物質世界(スピリチュアルな世界)のことを、この物質世界の共通言語で証明していっているのが科学であり、科学がスピリチュアルには追いつきませんから、説明が恐ろしく長くなり、エンタメサイトとは思えない程に堅苦しくつまらない文になるでしょう。
私の実力不足でもありますが。
ですがこういった矛盾はとても多く望まれます。
最近は専門用語を知っているユーザーさんも多いために、より専門的な知識の提供を求められます。
ですがその全てをとても簡単にポップに表現するようにも求められてしまうのです。
占いの専門知識というのは、正直かなりのお金と時間をかけて学ぶものです。
そしてその学びは尽きません。
知識そのものが、多くの占い師さんが大事にしている魂なのです。
これを私が勝手に、不特定多数に向けていい加減に表現するわけにもいきません。
より多くの人に楽しんでいただきたいのは本当ですが、大事な知識をよりポップに気軽に表現することは、できないことです。
正しく、伝える責任があります。
難しくても、なるべく最善を尽くす心は必要ですよね。
こういう面でも、少々矛盾が起きているのですよね。
先ほどもお伝えしましたが、占いというものは、非物質世界から答えを導くものです。
物質世界の殆どの物質と交換できる、物質の代表であるお金とは正反対にあるものなのです。
メディアの目的は知識の伝播と同時に、そのお金を集めることでもあります。
こうした正反対の要素を同時に仕事としてこなす上では、やはり誤解がないように十分注意しなくてはいけないのですよね。
そしてそれはとても難しいことでもあります。
私は場合によっては本当に失礼ながら、ご提案について書けないとはっきりお伝えすることがあります。
実力不足でもあります。
ですがお断りすることも、必要だと私は思っているからです。
私がここで書いていることは、記事をリリースする側のメディアには不都合なことが多いでしょう。
ですがこういう人間が、一人くらいは居ないと。
占いの世界は、占いとメディアの世界はどんどん胡散臭いものになっていってしまいます。
本来はそういうものではなく、もっとドキドキして楽しめるはずの世界です。
少なくとも私はメディアの占いに、力をもらい、ときめき、この世界に入ってきました。
だからこそ、占いについて書くライターの人が気をつけなくてはならないこと、受け取る側の方々に知っておいてほしいと思うことを、今回は記事にいたしました。
まだまだ書けることがあるので、、、来月に時間があればこのテーマでもう一度記事を書こうかなと思います。
この記事が、どこかの誰かに届いたらとっても嬉しいです。
ちょっとタブーな部分でもありますが。
ずっと思っていたことだったので書いちゃった。
ではまた★
Ayura