子供がいじめをする原因は大人にある
まずはじめに、被害者の方のご冥福をお祈りいたします。
ご家族の方の思いが広がり社会が変化することを祈ります。
私ができることは、この記事を書くことだと思いました。
そして私にも娘が居ます。
自分の娘が被害者にも加害者にもならないようにと思い、自戒も込めて書いています。
私がこの事件のニュースを知ったのは、これを書いている今です。
丁度先ほどまで、女子高生がいじめやスクールカーストによって、強迫神経症と摂食障害になってしまうというストーリーの漫画を、夫と共に読んでいました。
これを読んでいた理由は、男の子の兄弟で、しかも中高男子校で育った夫に、【女の子のリアル】を知ってもらうためでした。
度々私は主人にこういった、女性の集団での現実の話をします。
娘を育てているので、絶対に知ってもらわないといけないと思っています。
なぜなら、女の子たちが経験する、無視、悪口、試すような行為、仲間はずれは、とても自然で誰もが経験し、普通に生活に溶け込んでいる問題だからです。
そしてそれは人生を大きく左右することで、子供たちのすることとして絶対に見くびってはいけないことだからです。
私も学生時代そして社会に出ても、所謂いじめ行為を経験し、この漫画の作者のように、悪口は言われても言わない、酷い行為にも気付かない振りをする、我慢する、という対応をしていました。
そのせいで体調を崩しましたが、笑えていましたし、学校も職場もその人たちのことも何となくは好きでした。
なので言わなければ家族は勿論、周囲は誰も何も気づきませんでした。
多くの人に、経験があると思います。
クラスで友人たちが話しているところに、いつも通りフラっと入っていったら、突然空気が変わり「気のせいかな?」と焦って話し始めると「はぁ~あ」と大きなため息が聞こえて、友人たちが散り散りになる。
「え?」
と思って、振り返ると別の場所に、今居た子たちが集まり出す。
嫌味な笑い声と隠れた視線が自分を貫いていく。
胸がぎゅっと苦しくなって痛くて痛くて、その場から消えてしまいたくなる。
こういった経験。あるいは似た経験。
この程度であれば殆どの女の子が経験します。
断言します。
殆どの女の子が経験するんです。
気にするか、気にしないように居られるかの差です。
こんなのは軽い日常風景と流されますが、傷つくのは同じです。
そしてこれがスタートの合図。
明確ないじめが始まるのは、ここからです。
理由は様々。
正直何も理由にはならないものばかりですし、理由なんかそもそも無いものです。
当然、理由があってもしていいことではありません。
社会性を学ぶ途中の子供だからといって、いじめはしていい事なんかではないのです。
絶対に。
今回の旭川の女の子のいじめは、そこに男の子たちも入ってきています。
子供たちが育つ上で一番注意をしなくてはいけない【性的な問題】しかも拷問のような集団暴行が、すぐそばに居る同級生によって、最終的には味方であるはずの同性によって行われています。
正直、もはや子供のいじめと表現出来ない、犯罪行為です。
殆どの女の子が日常的に経験するいじめ問題は、こうして即大きな犯罪に繋がってしまうということです。
いじめの問題は、日本でこういった事件を起こすことを可能にしている、私たち大人全員に問題と原因があります。
突飛な意見に聞こえるかもしれませんが、これは本当のことです。
勿論、やった本人たちが悪いのです。
それは間違いありません。
でも、子供たちがそれを知り、覚え、実行できるということは、常に社会全体で大人がお手本として見せているからなのです。
また不可能ではないという現実があるからです。
ちなみに、我が家ではこれについて、やはり話しをする機会がよくあります。
私自身が意識することも多いテーマです。
自分が酷いことを相手にしていないか、自分に対しても酷いことをしていないか。
自分や相手を許しているか、きちんと気持ちに沿って謝罪できているか。
自分たちが完璧ではない人間だからこそ。
度々この、子供に見せる人間性の話、というのは話題にあがります。
そして大人が人を虐げる場面を見せる以外にも、私たちが見つめなくてはいけないいじめにつながる問題は沢山あります。
🍀いじめを受けている子供を守るシステムがない。
🍀加虐性の強い子供へのカウンセリング等の支援がない。
🍀加害も被害も親に気付かれない、教育現場からスムーズに福祉に繋がらない。隠蔽体質。
🍀抑止力になる法律がない。
🍀性衝動や怒り、犯罪や命という扱いが難しい問題についての教育が徹底されていない。家庭ではタブー視されている。
🍀こういった残忍な事件を知った時に、自分の身近な事として捉える人間が少ない。
🍀自分が何か被害や損害を受けたと感じたら相手に何をしてもいい何を言ってもいいと思っている人が多い。(ネット上の誹謗中傷がまさにこれ)
などなど、いろいろと問題が確かにあるのです。
だから起きてしまうのです。
これらは大人が一つ一つ解決していかなくてはいけない問題です。
そしてやはり何より、子供が何故いじめをするかは、身近な大人、つまり親や家族(他人でも)がいじめをするからです。
夫婦間で、親子間で。
兄弟、義父義母、義兄弟、一族で、近所で、職場で、いろいろなところで、大人が平気でいじめや争いをするから子供が覚えるのです。
そして子供が何か(加害、被害、心の不快感)を訴えた時に、大人が自分の都合によってきちんと取り合わない、誠心誠意向き合わない、踏み込んだ話をしない。
子供の異変に気付かない、親自身が自分の異変にも気付かない、自分の行動に客観的な視点を持っていない。
等など...こういった親の認識と知識の薄さや行動によっても、子供は大人から恐ろしい程確実に、嫌味な態度と狡さ(ずるさ)を学びます。
これが家庭外の他者への加害という形で向いてしまうのです。
誰にも当たり前に攻撃性があります。
それを出していいかどうか、どうなるのかというのは、最初は身近な大人を見て判断、学習するものです。
家庭内で起こっていることは、親から見えない場所や形で表現されるのです。
子供たちはたくさんの大人の背中を見て育っています。
本当にこの現実は、きちんと大人である私たちが一人一人認識していなくてはいけない問題なのです。
そしていじめというのは加害者の精神状態の悪化から引き起こされるものでもあります。
近年増えている発達障害、機能不全家族、モラルハラスメント、DVなどについて触れ、次の記事で深く掘り下げます。
お時間ある際に是非読んでいただきたいです。
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