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私が老後まで働いた方が良さそうな理由

岡田 尊司 愛着障害~子ども時代を引きずる人々~を読んだ。きっかけはBBT大学の講師の推薦だ。

何をするにも自信がない、辛いことがあると逃げ出したくなる、相手の何気ない発言にもすぐカッとする、ちょっとしたことで不安になる、などの症状がある方は、愛着障害の理解から始めることをお勧めします

オンラインミーティング資料より


途中で離脱する人も多い、少し難しい科目のオリエンテーションで、講師からは健康管理などのお勧めと共に「愛着障害」への理解についても紹介された。私は、紹介文に心当たりな事ばかりだったので、すぐさま図書館で本を借りて読んだところ、楽しい老後生活を送るためのヒントが見つかったのでまとめてみたい。

愛着障害とは


「人に気をつかいすぎる」「親しい関係が苦手」「依存してしまいやすい」「発達障害と似たところがある」「意地っ張りで損をする」――その裏側には、愛着の問題がひそんでいる! 3分の1の大人が「愛着」に問題を抱えていると言われる今、人格形成の土台ともいうべきこの「愛着」を軸に、生きづらさやうつ、依存症などの問題を克服するうえで、新しい知見を提供する。

岡田 尊司 「愛着障害」紹介文

私の場合、殴られたわけでもなく大したことはないが、子供の頃は、家にいても否定的な事しか言われなかったので、中学生の頃から早く家を出たいと考えていた。母親は、51歳の時に病気で亡くなり、父親はもっと前の5歳の時に亡くなっている。父親の人柄は3歳の頃に既に離婚していたのでよく知らないが、母の口からは父の悪口しか聞いたことが無かった。

愛着障害を持っている人の特徴

本の中で、特徴をいくつか挙げられたいたので、一部紹介したい。もちろん、私に当てはまるものばかりだ。中でも、このまま年寄りになってしまうと、若者に嫌われる頑固婆さんになってしまいう危険な匂いが漂っている。

  1. 程よい距離感が取れない

    1. 距離感がバグって、すぐに人間関係が拗れる。誰にでも同じような態度で接するので、対人関係がうつろいやすい。親密な関係が育ちにくかったり、たちまち親密な関係になるものの持続性がなく、すぐに冷めてしまったり、別れてしまったりという場合もある。

  2. 非機能的な怒りに囚われやすい

    1. 問題があったときに、問題解決に焦点を絞った怒りではなく、相手を精神的、肉体的に痛めつける。相手との関係自体に破壊的に作用してしまう。

  3. 過去に囚われやすい、過剰反応しやすい

    1. 過剰な反応をしやすい。思い込みが激しい。相手の意図を過剰に解釈して傷ついてしまったり、過去に同じような振る舞いをした人と同一視してしまい、短絡的に迫害者や理想化したりする。

  4. 「全か無か」になりやすい

    1. 一つの重要な特性が関係している。全か無かの二分法できな認知に陥り易い。好き嫌いがはっきりしすぎている。

  5. 意地っ張りでこだわりやすい

    1. 過度に意地を張ってしまう。自分にとって不利益になると分かっていても、どうしてもそれを止めれない事が多い。

愛着スタイル診断テスト結果

巻末にある愛着スタイル診断テストで、具体的に自分がどの愛着障害か、テストをしてみた。

私のテスト結果「恐れ、回避型愛着スタイル」

15点以上が非常に強く、10点以上の場合は強いと判断される。私は回避型強めの不安型もMixされている「恐れ、回避型愛着スタイル」だった。

一人でいることは不安で、人と仲良くしたいと思うが、親密になることで強いストレスを感じたり、傷ついてしまうという矛盾を抱えている。それは、人を信じたいが信じられないというジレンマである。

岡田 尊司 愛着障害より

要するに、寂しがりやのくせに、人を信じられずに仲良くなれない、孤独な頑固婆さんまっしぐらだ。なんとかしたい。

愛着障害克服方法

この本には、克服方法も載っている。今日からでも初めて、ぜひ克服したいところだ。

  1. 安全基地となる存在を見つける

  2. 愛着の傷を修復する

  3. 役割と責任を持つ

上記3つの方法が紹介されていたが、人を信じられずに仲良くなれない性質なので、1.2.の場所選び、話し相手探しに難航しそうなので、先に3.「役割と責任を持つ」を検討したいと思う。

社会的な役割とか、職業的な役割を中心とした関係は、親密さの問題を棚上げして結ぶ事もできるし、仕事上の関わりと割り切る事もできる。そうした気楽さが、親密さへの心理的なプレッシャーを軽減し、気のおけない関係を生み出すことにもつながる。(中略)
その他、否定的な認知を脱するというのもある。どんな小さなことでもいいから、自分なりの役割を持ち、それを果たしていくということ。何でもいいから、やってみる事。それを続ける事が自己有用感を回復するきっかけである。(中略)「全か無か」といった二分法的な認知ではなく、清濁併せ呑んだ、統合的な認知が持てるようになるということ。ユーモアや頓知といったものは、こうした発想の転換の産物である。

岡田 尊司 「愛着障害」

「役割と責任を持つ」を実行するために、なんらかの形でこれからも働き続けていた方が良さそうだ。私は、BBT大学の入学動機にも「70-80歳まで働けるスキルを身につけたい」と思っていたいので納得だし、逆に無意識に克服への道を選んでいたのかもしれない。

役割と責任を持つための注意した方が良いこと

本書の中で、愛着障害を持っている人の特徴の中で、働くことに関連する事も記載されている。下記2つだ。こちらも当然私はとても当てはまっている。

  1. 自分を活かすのが下手

    1. 自分の可能性を試すことについて、過度に不安を感じたり、投げやりで無気力になったり、最初から諦めていたりしがちである。

  2. キャリアの積み方も場当たり的

    1. キャリアの選択がなかなかできず、かといって十分な模索をするわけでもない。時間がかかった割には、わずかな見聞や情報だけで決めてしまうという傾向も見られている。自分の洗濯に対する満足度も低い

これかの障害も克服する事に集中して、克服方法の2つに手をつけ始めていきたいと思い、カウンセリングの予約をした。

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