父の絵をなぞる
再会は不意に。
父がいつの日かおくってくれた絵。
クローゼットの整理をしていたら箱から出てきた。
見つけた瞬間、釘付けになってしまった。
もらった当時には感じなかった
素直な私の中の感覚。
この数年で大きく変わったものかもしれない。
絵は不思議だな。
その人の本質を垣間見ることができる。
私はきっと、だけれど
父の奥底にあるまっすぐで純粋な何かを
絵から感じ取れたから
ハッとしたんだと思う。
それは子どもの頃から実はあって
小さなお家の中にも
父が描いた小さな絵や仕事の作品が
飾ってあって
私には本当はそれらがとても魅力的に
映っていた。
でも多分口に出したことはない。
本当なんてわからないけれど
純粋な心 というのは
意図的に伝わるものじゃないから
伝わってきた。
そう言えば
ペンを持つ父も好きだったな!
本業が設計・デザインなので
ペンは右手にあるか
時々耳にもかかっていた気がするのだけど。
ペンを持つと別人というか
楽しそうだなって。
あの、独特の筆圧というか筆跡が
お父さん という感じだったなぁ。
サロンへお越しいただいた際に
ぜひ実物みてみてください。
ひとつひとつの描写が繊細だけど、大胆な気もする。
鬼の絵も、あります。
写真に撮っちゃうとどうしても
実物と違うというジレンマは
毎回感じている。
今日この絵に再会できて良かった。
私の力になった。
ありがとう。
少し早い父の日に寄せて。