ニコチンと大学生と③
実家で真夜中に抜け出して520円の煙の味をかみしめた。
夜半の煙
目が覚めた。思いたった。出かけた。
年の瀬の深夜1:30頃、実家を抜け出してコンビニにハイライトを買いに繰り出す。少し歩いた先にあるそのコンビニで、マッチとタバコを買った。そして私はしばらく夜半の煙をたてた、節煙中にも拘わらず。まあ、いつもより本数減ってるけれど……。手の冷たさを感じながら寒さでよりおいしくなったタバコを味わう。
「騒ぐ血を抑える」というよりも、監視下より離れて自由をかみしめたかった。深夜に親に黙って外出する、こんなことにこの年でも少しの震慴とアジテーションを味わう。これを味わいたくて私は夜に繰り出す。私は二コチン中毒ではあると思うが、ないと生きていけないレベルではない……と信じたい。
瘴煙
しかし、私は肺が強くない。つまりタバコも私にとって煙は瘴煙である。よくパッケージに書いてある、がんやCOPD、卒中など様々な疾患にかかりやすくなる。また、吸っていることが家族にいろいろ言われたり、そのほかの人からの批判によるストレスもかかる。とにかく普通に体に悪いので、節制したい。
こういう害をしっかり認識することで、自制にこころを動かしたい。
鮎野鱗:今年の抱負は「節制」。