親子関係が良くなる秘訣なんてある?
マガジンでは長女の過去をじっくり振り返ってきたので、今日は現在の私と長女の関係について話してみたいと思います。
大人になったからこそ
年齢でいうと、長女は今22歳ですからすっかり大人になりました。
私54歳ですからまぁ、相当いい大人です(笑)
でも、人の年齢って内面とは結び付かない部分もありますよね。
長女は心の中に、大人になりきれない小さな子どもの自分がいるそうです。
1.自己開示できる関係
長女は自分で、
「私はアダルトチルドレン(AC)だからさ」
と言ってます。
それって、養育環境のせいだよね。
つまり、私のせいだよね💦
だけど、それを平然と言えるようになったのは、長女が成長したことの証だと捉えることにして、私も必要以上に罪の意識を感じないでいます。
確かに、子育て中の私は完璧な親だったとは逆立ちしても言えません。
シングルでいっぱいいっぱいの生活でしたし、生きがいと言えば仕事と子どもたちの成長…なんていうと美談かな💦
そう言ってる私が、一番自分のことをわかって(認めて)いないまま歳だけ取ってきた感があります。
それに比べて、長女はACという自覚を持った上で未来をどう生きるか、と考えるようになっているんですね。
今は、ロシアと日本という距離で会うことが難しい私たちですが、たまに電話のやり取りで日常報告をしあいながら、お互いの距離感を客観的に保っているような、そんな親子関係を続けています。
2.親の背を見て子は育つ
良くも悪くもそれはそうで、こんな母親の私の背中を見て育ってきたからこそ今があると思うと、感謝して欲しい気もします(笑)
まぁ我が家の場合、親の背中の意味は”反面教師”なんですけどね!
だからこそ、良くぞ育ってくれたという気持ちでいます。
そんな長女に言われている
「こういう親になりたくない」
の意見としてこの二つがあります。
これにはもう、ぐうの音も出ません。
お金がない生活は、そりゃあバレエにどんだけ💰かかってんだよ…とここまで出かかりますが、
「それを言っちゃあ~おしまいよ」
な案件です。
そして彼女に言わせると、お金がなかったせいで一番いやだったのは
「食生活」だそうです。
毎日🍙だけ、粉ものだけ、という究極な時期も確かにありましたが、申し訳ないけど私の記憶にはそこまで残っていません。
大人になった娘に言われて、
「あぁ~そんなこともあったな」
くらいにしか覚えていません。
それより、私はその少ないお金の中でどうやってやりくりしていたのか、と日々悩んでいたことを覚えています。
生活費を一日千円に設定しなければならなかった時のことを…😢
私は親の立場として、とにかく毎日食べさせることを考え、子どもたちは何を食べたか、の記憶が残る…
それくらい親子で考えることって離れてるのね~なるほどな~と改めて思います。
ちなみに、シングルマザーに関しては、仕方ないよね…(笑)
でも離婚した原因って娘たちにはあんまり関係なかったので、彼女たちからしたらなんで?と思ったままなんでしょうね。
もちろん、どこかのタイミングでは離婚した理由を話したはずですが、当事者ではないしね…
そこは、大人になっても親の事情を理解するのは難しいかな💦
老いては子に従え
さて、私は結局のところ全然いい母親じゃなく、子どもたちの中に貧乏だ、片親だ、というネガティブな記憶しか残せていなかったんだなぁ…と最近愕然としているんですよね。
長男もよく言っていたのは、家にお金がないことでした(笑)
1.お金の心配がなくなった
子どもたちが成人したことで一番の私の安心は、これです。
これで、親子関係にヒビが入ることはもうないでしょう(笑)
あれだけ、貧乏な子供時代(と子どもたちは言ってるけど)を過ごしてきたことで、早くから自立心が旺盛になったのは間違いありません。
長女はこの世界情勢の中、踊るだけで十分な生活が保障されているのはありがたいことです。
もちろん、長女が自分でつかんだ仕事です。
そして間違いなく私より稼いでるから、もう”親として”とか偉そうに言うことは何もありません(笑)
2.世界(視野)が広くなった
人間関係も、いつの間にか自分なりにうまく立ち回れるようになったと聞くと、メソメソしていた10代の娘の姿がもはや誰だったのかわからなくなるような錯覚に陥ります。
恋愛も経験し、親以外の他人に
「愛される、大事にされる」
感覚と言うのは、長女にとって大きな人生経験だったことでしょう。
大丈夫、そんなあなたなら簡単にシングルマザーにはならないわ(笑)
長女を”人生の師”と仰ぐ日が来るかのごとく、彼女からアドバイスをもらうことで気付くことがあったり、親の私がまだまだ成長できる余地を感じるんです。
子どもの存在が頼もしくて尊敬すらできるなんて、親冥利に尽きます!
親子関係は移ろうもの
親子関係は、今が良ければずっと良いと保証されるものでもなく、昔悪かったからといってずっと悪いまま、ということもないようです。
人は成長するものです。
むしろ、子どもたちの成長スピードに親はついていけてないくらいです💦
1.しあわせはいつもうしろから
この歌、知っていますか?
懐かしい人もいるかもしれませんね。
親子関係で悩んでいると、子どもの気持ちに寄り添えとかアドバイスはいくらでもあるけど、それができていたら苦労しないんですよね。
大丈夫です。
不登校で「死にたい」「消えたい」を連発していた長女も時が経ち、自立した生活を送っています。
なんなら、最強に自己肯定感強めの女に成長してしまいました(笑)
バレエが救ってくれたこともありますが、バレエだっていいことばかりがあったわけじゃあありません。
今現在も、決して順風満帆なバレリーナ人生を歩んでいるとは言えないこともありますよ。
でも、焦ってももがいても、今が不遇だったとしても、親にも子にも必ず幸せは訪れるもの。
だから肩の力を抜いていて大丈夫。
そう思わせてくれる、勇気をもらえる歌を紹介しました!
2.母親だもの
そして、相田みつおの「にんげんだもの」風に(笑)
私、何があってもお酒を飲む時間は確保していましたし、何もしないでぼーっと音楽を聞いたり誰よりも早く布団に入って寝てしまう日もありました。
「母親なんだから、しっかりしなさい」
と言う無責任な意見は無視。
「母親(人間)だもの、好きなことしたっていいじゃないの」
いいんですよ。
どーんと構えていきましょう。
親が無防備で自然体な姿をさらけ出すことで、むしろ謎に安心感が漂うようですから(長女談)、そこを狙っていくスタイルでやってきました。
それを無理やり肯定するわけでもないですが、親子関係ってうまくやろうとしてできるものでもないから不思議だなぁ~と思います…
3.自然体ってどういうこと
今、私が書いているのはもう大人になった親子関係の話なので、自然体というか
「〇〇年親子をやってきたらこうなった」
という結果論になってしまうんですが…
まぁ、そもそも長女の不登校を受け入れられなかったら今の関係はなかったでしょう。
というか、長女の命がなかったかもしれません。
だから、究極な話かもしれませんが、”ただ生きている”というお互いの時間を大切に扱うことが、自然体でいられる方法なのかなぁと思います。
親子関係は自然体で、あんまり力まずに~!ですね。
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