28.きっとそんなに他人は自分のことを見ていない
周りの人の目が気になってしょうがないんです。
「わたしは他人からどう思われているんだろう」
「変なやつだと思われていないだろうか」
「みんなの良心というものに無意識に甘えていて、本当は突拍子もないことをしているのに、ただ許してもらっているだけなんじゃないか」
などなど、とにかく考えてしまいます。
躁鬱と言われてから特にひどい。
だって今までやってきた行動、出してきたアイデア、感じていた直感、全部を否定されたような気持ちになったからです。
わたしが今まで思っていた自分の長所、それを丸ごとひっくり返された。そりゃあ自信なくしますよね。危ない奴だから薬飲めってことなんでしょ、ハイハイすいませんね今まで迷惑ばかりかけて。もう大人しくするので安心して下さい、ってまるで反抗期みたいな、少し諦めに近い感情。
こんな後ろ向きで素直じゃない人にはなりたくない!わたしはわたしだ!とポジティブになったところで、もしかして今、躁状態?っていう疑問がすぐにわき、結局どうなってもダメじゃんっていう考えに落ち着きます。
これどーしたらいいんですかね。わたしにはワカラナイ。だから今のところショウガナイ。
ただ一つ言えるのは、めちゃくちゃ窮屈ってことです。上がっても下がってもダメ。常に真ん中を目指してくださいって、もう自分のことすら分からなくなるよ。それが治療なんですか先生?プラスでもマイナスでもなく常に0。それってなにもないってことじゃないの?体が健康で居られればいいじゃないって言われたら反論できないけど、死んでるように生きなさいって言われたらそれには反論したい。全力でもって。
兎にも角にも、あらゆることに自信がないので、よく話に出てくるKちゃんとHちゃんに、わたしのツッコミ担当をお願いしました。
なにか変なことを言い出したり、突拍子もなくメリットもないようなアイデアを出し始めたら、盛大にツッコんでくれませんか?と。2人ともとても優しいので、快諾してくれました。たまにわたしがなにかした後、確認作業もお願いしています。
こんなバカみたいなことに付き合ってくれて本当にありがとう。おかげで窮屈さが少し減りました。
そしてこうやって、自分の気持ちを文字にすることでも、窮屈さは少し減っていってます。頭の中で考えたり思ったりするだけじゃなく、外に出すということも大切なんですね。
ちょっと嬉しいことがありました。
職場の後輩に可愛らしい女の子がいます。あだ名をつけるならりんごちゃんみたいな。仕事終わりにバラバラのタイミングで帰ったのに、玄関のところにその子が突っ立ってたわけです。「誰か待ってるの?」と聞くと「いや予定ないですー」って言って、後ろをピョコピョコついてきました。
あ、もしかしてわたしのこと待っててくれたのかな、と思いつつそのまま一緒に帰りました。
仕事のこと、休みの日のこととか、2人だけで話したのが初めてでした。
その後輩には自分の事情は伝えていません。なのでKちゃんやHちゃんと一緒にいる時より、恥ずかしながらキンチョーしてしまったし、変なこと言わないように言葉を選びながら話して、そして何よりも待っててくれたんじゃないかってことが嬉しかったわけです。
別れた後、少なくともその後輩はわたしに対して、変な人だって思ってはいないんだなって、少しジーンとしながら帰りました。もうね、涙腺がどっかに持ってかれているので、些細なことですぐ目頭にくるんですよね。泣き上戸。
まさかこんなに喜んでいたとは、その後輩も思ってないでしょうね。
人との距離感がつかめなくなっている今「こないだ帰ってくれてありがとー!嬉しかったよー!!」なんて言い出してしまったら、そこからその感情についてペラペラとまくし立ててしまいそうなので、それは我慢します。
でも「また帰ろうねー」くらいは言ってもいいかな?それくらいなら許容範囲?大丈夫?変な奴にならない?みなさんどう思います?
なんか、その子に恋してるウブな男の子みたいになってしまった・・・。