59.人のリアルを感じると、吐き気がするんですね
相変わらず、朝の不安がひどいです。
起きてからの1、2時間がしんどいんですよね。
気持ちが沈んで、朝ごはんなんてとてもじゃないけど食べられないし、お水だけ飲んで、リビングのソファーで縮こまり過ごします。ズーン。
変に現実的になり過ぎて、前向きな考えが全く出てこなくなります。生活できなくなったらどうしようとか、いつもの不安が全力疾走で向かってきます。リレーのように。
第一走者「躁鬱」、第二走者「お金」、第三走者「他人との摩擦」で、アンカーがわたしです。いやいや、こんな重いバトン託されて、無事にゴールできるわけないでしょ。
そのうち、いつの間にかウトウトして、30分くらい昼寝(朝寝?)します。起きたら少し回復して、やっとそこから洗濯やら掃除やら始めます。最近はずっとこんな午前中です。
よくYouTubeで「〇〇の朝のルーティン」なんて動画をよく見かけますが、もしわたしがその動画を上げたなら、暗すぎて引かれるでしょうね。目は虚ろ、無表情、生を感じない雰囲気。見た人から通報されそうです。
「あの人様子がおかしいんです!」か「幽霊が写っています!」のどっちかですね。
そもそも、他人の朝のルーティンに興味が湧きません。
そんなに他人の生活が気になるのでしょうか。わたしにはどうでもいいことなので、あまり観る気にはなりません。リアルって書いてあるけど、リアルなわけがないですし。
本当のリアルは、他人には絶対に見せないと思っています。もっとクズな生活をしているはずで、それが人というものです。
あ!でも阿佐谷姉妹の朝のルーティンだけは観てしまいました。なぜか2回観ました。
配達員をしている男の子が、
「俺と同い年くらいの女なのに、髪の毛ボサボサでスッピンでヨレヨレの部屋着で出てくるんだよね。信じられないよ勘弁してほしい」
っていうようなことを言ってましたが、女のリアルなんてそんなもんですよ。
むしろ、それでもいい方かもしれないですね。現実はもっともっと「ヤバイ」。一人暮らしなら特に。
男の子は女の子に夢見すぎじゃない?
四六時中、ウルルン!ってしている女の子なんて、現実には存在しませんよ。
ちょっと気持ち悪い話になりますが、若い時にしていたバイト先での出来事。
写真屋さんで働いていて、当時はまだフィルムも多かったので、現像もしてました。わたし含め、3人で回すような小さいお店で、店長は23歳の女の子。
時代を感じますが、近隣の店舗とはFAXでのやり取りです。一番近い店舗は男の人が店長で、よくうちの店にも寄ってたので顔見知りでした。
ある日、ものすごいものを発見したんです。
ロッカーの奥にあった、FAXの束が入った大きい紙袋です。
なんだこれ?と思って見てみたら、そのFAXはうちの店長と隣店舗の店長との大量のやり取りでした。
しかもそれは、前日にした男女の営みの「感想文」という衝撃的な内容。
ここには書けないようなスゴイことが、小さい字でいっぱいに綴られていました。
あと、他の従業員の悪口も。こっちの方が嫌でしたが。
送信時間を見ると、仕事中に送り合ってましたね。
もうね、気持ち悪くて吐きそうでした。人のリアルを垣間見ると、吐き気がするんですね・・・。
わたしはロッカーをそっと閉じ、見なかったことにしました。
『これ全店舗に流したら、大騒ぎになるだろうなー楽しそうだなー』
『お店のシャッターに貼っておこうかなー』
『次に会ったときに、ロッカーの掃除を奥までやっておきました!って言ってみようかなー』
『お店の至るところに1枚ずつ隠しておこうかなー』
なんてことは一切思わなかったですよ。
なんせわたしは平和主義者なので。でもアイデアを出すのはとても得意なんですー。
そのあとすぐに辞めるのですが、店長に「なんで辞めるの?」って聞かれて、わたしはニッコリ笑顔で「FAXです!ロッカーの」って答えておきました。これは、悪口を書かれていた子たちの仇!
店長の目が泳いでましたね。広辞苑の「目が泳ぐ」の項目に、非常に良い例として、その顔写真を載せたい気分になりました。せっかくなんでその顔撮りましょうか?わたし現像しますけど?
こういうのが「リアル」だと思います。
欲望とか執着心とか嫉妬心とか、世の中で出してはいけません!といわれているものこそ、人の本質ですよね。
それを理性というもので抑えている人が大半の中で、いきなり目の前に理性がぶっ飛んだ2人が現れて、どっちが人間っぽいのかよく分からない奇妙な気持ちになりました。
ただ、人の悪口はダメです。
新しい仕事も決まったのに、あまり気分が晴れない。なんででしょうね。