去り際を美しく
スマートな人ってとても憧れます。
男女共にいますよね。もたつくことなく、なおかつ所作が綺麗な人。スマートなので無駄な時間もありません。
わたしは全然スマートじゃないんです。
レジでお金を払うのにももたつき、スーパーのセルフレジの操作が遅く、列を詰まらせます。
買い物かごからレジ袋に商品をしまうのもとても遅い。もうこれは諦めているので、焦って袋を破くような入れ方をするよりも、時間をかけて空間と商品の大きさ、重さと揺れることによる液漏れの防ぎ方、数ある組み合わせの中でこの場合は卵のパックをどこに入れるのが効率的なのか、もろもろ計算しながら入れることにしています。
その間に、隣では3人目くらいになってるんですけどね・・・。
あと、とても困っているのですがよく行くドラッグストア、商品を袋に入れる台がないんですよ!レジしかないんです。
なので、エコバッグを持って行った時には、店員さんがピッとしたものから、その場でエコバッグに詰めながら(しかもレジの透明ビニールシートに商品が何度も引っかかる)、
「ポイントカードはお持ちですか?」
詰めている途中で財布の中からカードを出し、財布を一度脇に挟んでからまた商品を詰めつつ、
「楽天のカードはお持ちですか?」「ないです」
その会話を交わしながら、詰め終わったところでお財布の小銭のチャックを開け、お金を払います。
そしてお釣りと共に渡される長いレシートを二つ折りにして、小銭と共にお財布にしまう。
何このミッションの多さ。わたしソレうまくデキナイ。
しかも、わたしがモタついていると、後ろに並んでいる人はわたしのせいだと思うはずです。だってレジの店員さんは「もうわたしの役目は終わっています」みたいな涼しい顔をしてるんですよ。
こんなサバイバルが繰り広げられているのです。
今度からあのドラッグストアでは「袋いります」って言おう。そのための5円なら払いますよ。そして「袋が欲しいわたしの役目はもう終わりました」って涼しい顔で待っていよう。
やられたらやり返す、倍返しだ!(半沢直樹見てない)
あと、これは一人でいる時なのですが、さぁ寝ようといざお布団に入った瞬間、忘れ物にポロポロ気づきます。
次の日の朝、起きてすぐ着られるように、いつも寝る前にお布団の横にあったかい部屋着、モコモコルームソックスを準備しておくのです。
そしてiPhoneとiPadの充電コード、乾燥防止の濡れタオルを用意し、よだれ防止のために枕にタオルをかけ、iPhoneをおやすみモードにして、部屋の照明のリモコンを手元に起き、そして最後に睡眠導入剤を飲みます。
この一連の流れ。わたしはこれにも毎晩モタモタモタモタ。
同じこと何百回もしているのに、布団の中で体が暖まってきた頃に、やり忘れに気づいたりするんですよね。乾燥防止の濡れタオルを忘れた時なんて、とても面倒くさい。でも干しておかないと、次の日の朝に乾燥で目も鼻も口もひどいことになるので、ファイ!って自分に喝を入れ、寒いキッチンでタオルを絞ります。
なんでこんなにモタつくのか・・・。パキッとシュパッと終わらせることができません。
だからスマートな人にとても憧れます。
スマートな人って、何事も去り際が美しいんですよね。恋愛、仕事、交友関係などなどの、別れ方がキレイ。物事を始める時よりも、やめた時の方が印象に残るんだと思います。
キレイに美しくやめられる(いなくなる)なんてカッコいいなぁ。
『続きは劇場で!』の使い方を間違えると、大変なことになりますし。
わたしは日常生活と同じで、去り際もモタつきます。だからたまにシコリが残って、足を取られてしまうのです。もうそれは、経験したくないな。
去り際をキレイに、未練はあっても後腐れはない終わり方。
これからわたしが目指すべきところでもあるのに、ドラッグストアで『倍返しだ!』と考えている時点でそのゴールは程遠いと分かりましたし、そういえば半沢直樹はもう倍返しはできたんですか?もうそんなセリフすら言わないのでしょうか。上戸彩がとてもかわいいのは知っています。
今日の夜は、まず1番最初に濡れタオルから始めることにします。
おやすみなさい。