子連れ単身赴任→「子置き」海外単身赴任の経験について(1)
はじめに
自己紹介・プロフィールにも書かせて頂きましたが、私は10数年前、育休明けで子連れ単身海外赴任を開始し、結果的に「子を日本に残しての単身海外赴任」となりました。
幼児を残して母親が単身海外赴任をする例は少ないらしく、これまで経験談を話す機会も多く、参考になったと言って頂きました。
私自身、振り返ってもその選択に後悔は無く、その頃の経験は私にとって大きな財産となっていますので、当時の経緯や、思ったことなどをキャリアと育児に関する選択の例の一つとして、共有させて頂きたいと思います。
(長くなってしまうので複数回に分けて書きます!)
今回は、決断までの思いや家族の反応などを書かせて頂きます。
出産を経て、今後のキャリアと育児を考える
「出産を経て」と書きましたが、定期的に海外勤務があるキャリアを選んだ以上、入社以来ずっと(いつも?)、結婚・出産や育児と海外勤務のタイミングについては思いを馳せていました。
とは言え、結婚・出産の縁やタイミングは、自分で完全にコントロールできるものではないので、まずは仕事で様々チャレンジする日々でした。
縁あって30代半ばで出産するまでに、本部・支部での勤務、留学や出向など、様々な経験を積むことが出来て充実していましたが、キャリア形成上では、海外赴任の経験がないことに劣等感がありました。
育児休業中は、自分のキャリアと育児のこれからについて、いよいよ現実的に考えて、海外赴任というピースはいつはまるだろうか?と色々とシミュレーションしました。
(残念ながら、夫も帯同して赴任するというオプションは無し(涙))
最終的に、国内のみを希望するというオプションはやめ、復帰希望先に海外・国内の両方を書きつつ、海外赴任も積極的に希望する、としました。
一番の理由は、小学校以降での転校を極力少なくしたい、という点でした。
(自分自身の転校経験より)
結果的に、育児休業明けの復帰先として海外事務所を打診され、家族とも相談して、「今、行こう」と決めました。
育休明けの子連れ海外単身赴任:家族などの反応
なお、育休明けでの子連れ海外単身赴任の考えを家族などに伝えた時の反応は、概ね次のような感じでした。
つまり、一般的には猛反対されそうなのに、比較的すぐに同意を得ました。
これは、「この妻/娘/嫁なら何を言うだすか分からないし、何でもありうる」と(諦めを込めて)思ってもらえるように私自身が意識的に行動していたことや、「育休明けの海外赴任、そういうケースもあり得るよ~」と、以前から軽くジャブを打ち続けていたことも功を奏した結果と感じています。
また、①海外赴任をするのは規定路線である(←結婚前からそれなりに時間をかけて理解を得ました)以上、あとはタイミングの問題と思ってもらえていたこと、②私なりに整理して「今行きたい」理由を説明したこと、③(アフリカや南米に比べたら時差も少なく距離も近い)アジアに打診を受けたこと、なども理由だと思います。
こうして、日本に住んでいたら1歳児としては必要のない予防接種の数々を受け(娘よ、ごめん)、娘は私と一緒に東南アジアに行くことになります。
<その(2)へ続く>
長くなるのでここで一旦終え、次以降のnoteでは、家族からどのような支援体制を取ってもらったのか、現地でどのように過ごしたのか、どのような工夫をしたのかなどを書きたいと思います!
***