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興味のままに。

先月4歳になったばかりの娘は、私のやることなすこと全てに興味があるようで、その中でも、台所で野菜を切るのが大好き。

包丁に興味を持ったのは、1歳の頃。
私が娘をおんぶして野菜を切っていると、足をバタバタさせて下ろせアピールをする。
さすがに、1歳で包丁は・・・
と思うけれど、彼女の好奇心は止まらない。
そんなに興味があるならと、あまり切れない子ども包丁を渡して柔らか目の野菜を用意すると、こんな包丁はイヤだと、私が使っている包丁に手を出した。

こんな時、たいていは、“危ないから”とやらせないことが多いと思う。
「もう少し大きくなったらね」と。

でも、子どもによって興味を持つタイミングはそれぞれだ。
もう少し大きくなってから興味を示す子もいれば、
なんでも真似したがる1~2歳で興味を示す子もいる。
親の「もう少し」は子どもには理解できない。
だって、やりたいのは「今」だから。

だから私は、「やりたい!」と興味を持った時が、その子にとってのベストタイミングだと思っている。
それが、1歳だろうと。

そう思って、1歳の娘に大人の包丁を渡して野菜を切ってもらった。
とても危なっかしくて、つい手と口が出そうになるのをぐっと我慢して、娘の気が済むまで見守った。

これまで、何度か指を切っている。
でも、1歳くらいの子どもの力なら軽傷で済む。
これが、ある程度力がついた年齢から始めた子どもは、大きなケガをすることが多い。
小さい内からやり始めて小さな危険をいっぱい経験すると、大きくなるにつれ、自然と力加減が身に付いていく。

また、興味のままに行動した時の子どもの集中力はすごい。
ある時、娘は硬いジャガイモを切っていて指を切ってしまったのだが、お構いなしでジャガイモを切り続けていた。
こっちが心配になり、何度か「絆創膏はる?」と声をかけたが、まったく見向きもせずに切り続け、その後ミカンを食べている時に切り傷に汁がしみたらしく、ものすごく泣いて絆創膏を欲しがった。

興味のままに動いた時の集中力は、そのまま吸収力に比例するのだろう。
今では、私が見守る必要もなく、ささっと野菜や果物を切れるようになった。

興味を持った時が、その子にとってのベストタイミング。
あれやこれやと口出しして興味と集中力を奪うのか、多少ケガしても大丈夫、と信じて見守るのか。
そして、見守るのなら、子どもの集中力を邪魔しない距離感で、大ケガしないよう配慮できるか。

それは全て大人にかかっていると思う。


※写真は2歳前くらいの娘。
 ボランティアスタッフの方が撮って送ってくれました♪

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