03. 工務店選び その2|鎌倉の家づくりのはなし
広々とした抜けのあるリビングをつくりたい。
庭も楽しみたいから、リビングは1階がいい。
もちろん、耐震性の面でも安心できるつくりがいい。
などなど。
私たちの家づくりの理想を並べたときに、まさにピッタリだと思ったのが「SE構法」という技術。
そして、その「SE構法」の資格を持つ限られた工務店のなかで、(前回のブログで書いた)キリガヤの他にも話を聞いてみたいと思って、インターネットで見つけたのが、横浜のリモルデザインです。
キリガヤとおなじく「SE構法」の家づくりをする工務店のなかでも、プレミアムパートナーに認定されている会社で、施工例が私たちの好みでした。
昨年の夏、相鉄線の三ツ境駅からほど近い建物の3階に入っているオフィスにはじめてお邪魔したとき、他の工務店に比べると、とてもコンパクトな事務所だなというのが第一印象でした。
それまでに訪れた工務店は、どこも立派なモデルハウスがあったり、オフィスも大きく、カタログにもお金をかけてそうな印象があったので、ぜんぜんわるい意味ではなく、すこし肩透かしを食らったような気分になりました。
それもそのはず。
リモルデザインは、いわゆる工務店ではなく、設計から施工までを手がける建築事務所。建築家や設計士、デザイナー、大工、職人など、豊富な人脈をいかして、外部パートナーと協働で家づくりを行っているのでした。
年間15棟を手間ひまかけた注文住宅にこだわり、
事務所の立地や広告などに、お金をかけすぎることなく、それでもきちんと仕事が集まってくるのは(コロナ禍でもお忙しそうな様子だった)、きっと実績があるだけでなく、誠実な仕事をする人たちなんだろうな、と漠然とした好印象を抱きました。
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夫ともよく話すのですが、リモルデザインには、とても言葉にしにくい、独特な魅力があるのです。そして、それはきっと代表の菅沼さんのお人柄なんじゃないかなと思います。
とても穏やかで、営業っぽさがまったくないのですが、そのせいか、ついついこちらがたくさん話をしてしたくなってしまうのです。
ものすごく熱心にあれこれ質問をしてくるわけではなく、どちらかというと物静かに、淡々と話を聞いてくださる方なのですが、ときどきぽつんとおっしゃる言葉がものすごく的を得ていて、お会いするたびに、すごく得るものがあったような、不思議な心地よさに包まれる。
「紳士」という言葉が、よく似合う方なのです。
きっと、菅沼さんのセンスやお人柄に魅了されて、リモルデザインに決める人もいるのではないかなと思います。
あとになって、会社の評判をネットで調べてみたところ、おなじようなことを書かれている方が他にもいらっしゃったので、笑ってしまいました。
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こうして、逗子のキリガヤと、横浜のリモルデザインの二社にしぼり、家づくりをすすめていくことにしました。
もちろん、最終的には、どんな家を建ててくれるのか、予算も含め、理想に近いかたちを提案してくださる会社に決めるつもりですが、この段階で、こんなにも働く「人」が魅力的な二社に出会えると思っていませんでした。
どんなことでも、やっぱり「人」なんだな、としみじみ実感。
どちらかを選ばないといけないのが、今からとても心苦しいのですが、すっかり気に入ってしまったこの二社とはじめた家づくりのことを、引き続き、打ち合わせのエピソードなども交えて、書きたいと思います。
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