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鼎泰豊の五大伝説をたしかめに・・・ 23年 台湾 女三世代 旅行記②
小籠包の殿堂、鼎泰豊には5つの伝説がある。
その伝説を確かめに台北到着日に早速、鼎泰豊へ向かいました!
新光三越の鼎泰豊と五大伝説
チェックインしたリージェント台北から徒歩約10分。
新光三越デパートの地下にある鼎泰豊へ。
伝説1:鼎泰豊の全小籠包のヒダ、必ず18本
かつて一般的な小籠包のヒダはだいたい15本で作られていたそうです。
そこで鼎泰豊は18本ヒダを実現し統一させました。
鼎泰豊の小籠包のヒダは「黄金18摺」と呼ばれ
美味しさの決め手となったのです。
さらに皮の重さ、アンの重さも統一されているそうです。
たしかに調理場ではデジタル計測器が置かれていて、
職人さんが全小籠包の皮とアンを計測していました。
(後日、他の小籠包の有名店にも行きましたが
計測器はなかったので、この計測方式は鼎泰豊独自なんですね。)
職人さんがヒダを作っているのが本当に18本なのか
指の動きを数えてみましたが、動きが早くてよくわからない。
1,2,3,4,5,6,あれ?……1,2,3と数えているうちに
私たちの整理券の番号が表示されました。
ヒダを数えているとあっという間に時が過ぎます。
入口受付の方に整理券を見せると店内に通してくれます。
そこで次の伝説。
伝説2:鼎泰豊の接客係は全員容姿端麗
鼎泰豊のウェイター、ウェイトレスの初任給は
台湾の平均初任給の倍額だそうです。
見た目が良くないと採用されません。
男はイケメン、女は美女ばかり。
現地ガイドさんによると
「鼎泰豊は、味だけでなく目にも美味しいですよ~」とのこと。
さらに語学が堪能な人も多いです。
襟元に習得した語学の国の国旗バッジをつけていて
ほとんどの人が二か国語以上は習得しているとか。
私たちが行ったときはまだコロナ禍だったので基本、皆マスクでしたが
私たちのテーブル係の方はイケメン…のような気がしました!
少なくともスラ~と長身でした。
日本語も流暢でとてもソフトに接客してくださいました。
さらにお給料だけでなく福利厚生も充実していて
学校の休暇中で子供を見てくれる人がいない場合は
会社の会議室が開放され、子供を連れて行ったり、
店内で昼や夜ご飯を食べさせても良いことになっているそうです。
え。親が鼎泰豊に勤めると、子供は小籠包食べ放題?
それはうらやましすぎる~~~。
伝説3:鼎泰豊の空心菜は穴の大きさが全部そろっている。
鼎泰豊は食材の仕入れに非常に力を入れていて
なんと空心菜のなかの空洞、これが全て同じ大きさのものを
仕入れているそうです。
これは料理する人はわかると思いますが
普通の空心菜ではありえないことです。
是非、そろった穴の空心菜の見てみたい!と思って
空心菜の炒め物を注文しようとしましたが
空心菜の旬は夏、
我々が行ったのは真冬でしたので空心菜食べれず~。
その代わりにほうれん草の炒め物を頼みましたが
これも美味しかったです。
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伝説4:鼎泰豊では急須が空になることはない
鼎泰豊はお給料も福利厚生もバッチリ!なのですが
その分、求められるサービスのレベルも高いっ。
よく飲茶なんかに行くと
「あ、お茶なくなっちゃった!すいませ~ん。すいませ~ん。
…忙しいのかな。すみませ~ん。…ま、いいか」
となって、結局、お茶のお替わりをもらえず帰る。
ってこともありがちな気弱な私。
鼎泰豊では急須が空になる前に
新たなお茶を持ってきてくれるそうです。
これは確かに本当で
「あれ、お茶がない?」と急須の蓋を開けて、中をのぞくまでもなく
いつの間にか、先ほどの身長すら~っとしたイケメンが
「オ茶モッテキマス」と新たなお茶を持ってきてくれてました。
これはさすがっ!の一言ですね。
さらには店内外の窓ガラスの拭き方まで細かく指示されていて
社内プラットフォームに動画がアップしてあるそうです。
何より衝撃だったのは
トイレに行った後、手を洗い忘れたら、一律で免職処分
という規律。
たしかにトイレの後、手を洗い忘れるって最低だけれども!
一律でクビってのがすごいですね。
関係ありませんが、私はかつてビールメーカーに勤めていて
その会社では、勤務中でもプライベートでも飲酒運転で捕まったら一律免職処分ってのがありました。
それぞれ会社独自に一発レッドカードルールがあるもんなんですね。
伝説5:鼎泰豊こそが油屋
九份には「千と千尋の神隠し」のモデルになった茶屋があり
「千と千尋の神隠し」はなにかと台北と縁が深いです。
そして実は鼎泰豊も千と千尋に関わっているのではないか、という伝説。
千尋が働いた湯屋にはなぜか「油屋」という看板がついています。
お風呂屋さんなのに「油」というのが不思議ですが
実は鼎泰豊にも「油屋」の看板があります。
飲食店なのに「油」とは、はて?
実は鼎泰豊はもともと油問屋だったのです。
初代の楊秉彜氏が1958年に油屋「鼎泰豊」を開くも
72年ごろにはサラダ油の普及により経営難に陥ります。
友人のアドバイスを受け、油屋の商売を続けながら小籠包を売り始めると
それが評判となり「鼎泰豊」も飲食店として生まれ変わったそうです。
鼎泰豊の信義店の入り口には40年間ずっと油屋の頃の屋号
「鼎泰豊油行」の看板が飾ってあるそうです。
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もしかして、湯婆婆の油屋も、鼎泰豊のように
違う商売から始めたけれど、ついでの商売が大成功しちゃった
とかいう設定があるのかもしれませんねー。
それとも宮崎駿も鼎泰豊で小籠包食べたのかな?
伝説を検証したいと思います
伝説1:鼎泰豊の全小籠包のヒダ、必ず18本
→多分本当!
ひだをちゃんと数える前に、あつあつのうちに食べちゃったので
確かではありませんがひだはめっちゃ細かかったです。
伝説2:鼎泰豊の接客係は全員容姿端麗
→多分本当!
すら~っとしてる方が多かったですよ!
伝説3:鼎泰豊の空心菜は穴の大きさが全部そろっている。
→確かめられなかったけど、多分本当!
また夏に行かなくては!なんて。
伝説4:鼎泰豊では急須が空になることはない
→これは本当!
気づけば新たなお茶がテーブルにあります。
伝説5:鼎泰豊こそが油屋
→油屋だったことは本当!看板もある!
でも「千と千尋」のモデルだったかどうかは、わからん!
以上、伝説をご紹介しましたが
これは現地ガイドさんの情報を私が独自にまとめた
なんちゃって勝手に伝説です!
でも伝説と呼んでも許されるくらいのビックリ情報ですよね。
次回は夏に行って、空心菜を食べ、ヒダも落ち着いて数えたいな~。