食べ物を作る仕事として。

先日、家の近くのケーキ屋さんでクッキーを買いました。
コンビニでも買えるものだけど、美味しいクッキーを食べたくて。

夕食後それをいただこうと、割ってみたところ、髪の毛が…。
自分のではなさそうだし、生地の中に刺さっているような感じ。おそらく、作っている途中に入ってしまったんだとわかりました。

あ〜…、ちょっと、食べられないなぁ。でも美味しいし、食べたかったなぁ。。。

言うべきか少し迷ったのですが、翌日お店に行って事情を話し、取り替えてもらいました。

店員さんはびっくりしていましたが、すぐに奥のキッチンから製造責任者と思われる方が出てきて対応してくださいました。

「割らないと気づかなかったですよね、すみません。気をつけていきます」とおっしゃって、代わりのものと、加えて数枚クッキーをくださいました。

堂々と言えることではないけど、普段給食を作っていると、異物が入ってしまうこと、正直ないとは言えません。ない方が良いに決まってる。でも人間がやる事。間違いって、起きます。

給食室内で入ったのか、お部屋で入ったのかわからないこともしばしば。
その時の申し訳ない気持ちと、
「なんで入ってしまった?」「なんで気づけなかった?」と、なんとも言えないどんよりとした気持ちになってしまいます。

その同じ気持ちを店員さんや作ってくれた方もしていると思うと、本当に心が痛む。

食べ物を作るの、楽しいし大好きだし それを食べた人の栄養になればこの上なく嬉しいことです。だから、給食を作る栄養士をずっと続けられています。
食べ物の製造に関わる人ならみんな持っている気持ちだと思います。

ただ、時々。その責任の重さに押しつぶされそうになることがあります。
十分に気をつけて作っているけど、食べた人の身に何かあったら。という、不安。

だから、常に気をつけなくてはならない。

今回、私はお客さん(食べる側)として、異物混入があったけれど、作る側、売る側としては「私も気をつけよう」という気持ちを改めて感じました。


いただいたクッキーは気持ちを切り替えて美味しくいただきます!

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