『考える力をつける3つの道具』
岸良裕司, きしらまゆこ(著), 考える力をつける3つの道具 -かんたんスッキリ問題解決, ダイヤモンド社, (2014).
この本について:
3つのツリー構造の整理ツールを用いて考える力をつけ、問題解決できるようになろう。イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士のマネジメント理論TOCfE(Theory of Constraints for Education)として、①ブランチ、②クラウド、③アンビシャス・ターゲットツリーを紹介。
この本を読んだきっかけ:
「問題解決の問題とはなにか」、「問題解決するにはどうすればよいか」、「考える力とはなにか」、「考える力を身につけるにはどうすればよいか」に興味があったため。
本書の「問題解決の問題とはなにか」
テストのように正解のない問題(社会人になってよく直面する問題)
本書の「問題解決するにはどうすればよいか」
論理的に考える力を鍛えるべきである。そのために、①ブランチ(因果関係を整理する)、②クラウド(もやもやを解消する・可視化する)、③アンビシャス・ターゲットツリー(実現する方法を考える)の3道具を使用するのがよい。
本書の「考える力とはなにか」
因果関係を整理し問題を理解する。このとき、因果関係に空欄のブランチをつなげて想像すること。「もしも…」と先の出来事を想像したり、前提を変えたらどうなるか想像したりすること。また、他者の意見も取り入れて考えてみること。
整理するときや想像するときは、もれなくダブりなく(MECE)項目を考えるのが科学的思考に繋がるし、望ましい。
本書の「考える力を身につけるにはどうすればよいか」
3つの道具を使って考えるトレーニングをし、考える癖をつけること。他者の考える力をトレーニングするには、答えをすぐに教えずに考え出すまで待つこと。