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中だるみという休憩

水曜日は中だるみの日、なんて感覚は、日本人だけなのではないだろうか。

水曜日、週の真ん中。カレンダー通りに働いている人ならば、少し気がゆるむ日なのではないだろうか。

きっと新入社員の人はそんなことはなく、明日の緊張に思いを馳せているのかもしれない。

けれど、新入社員の時期を遠い昔に終えてしまった人は、「折り返しだな」くらいの印象しかないのではないだろうか。フリーランスでも働く日は自由だけれど、日曜日を休みにしているのでそんな感覚がある。

折り返し地点で「ああ、あと少しだからゆるく働こう」と思うか、「あと少しだから気合い入れ直して頑張ろう」と思うか、人によって変わる。

旅しているときに、そんな〝不思議な水曜日の感覚〟は、日本人だけのものではないだろうか、と思い始めた。カレンダー通りに詰め込みで働く日本人。そんな感じだろうか。

24カ国でたくさんの人と出会ったけれど、中だるみなんて話は聞かなかった。毎日同じくらい、頑張る人もいればゆるく働く人もいて、時間になれば大切な人のために早く帰路につく。

みんな、仕事以外の時間のために生きている。もちろん仕事にひたむきになる人もいるけれど、仕事中心で仕事だけの生活ではなかった。だから、曜日はあまり関係ない。そう言っているようだった。

中だるみ、というよりは、休みたくてそんな日に決め付けているのではないだろうか。とりあえず休憩したい。じゃあ、ちょうど良いから真ん中の日にしよう。そんな感覚だろうか。

先日、春分の日の祝日が水曜日になったときに、多くの人が「適度な感じ」とつぶやいていた。真ん中で一旦休憩して、また頑張る。休むのが下手な日本人は、意図的に水曜日に休む理由があれば、うまく休めるのかもしれない。

中だるみじゃなくて、休憩の日。いつかそう変わらないだろうか。

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