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「withコロナで採用マーケットはどう変わる?」HR3年目が語るコロナショックとリーマンショックの徹底比較!
みなさん、こんにちは。
ポテンシャライトの寳田(ほうた)です🙋♀️
本noteは、下記「Potentialight 20’s players “Output week”」の第1弾になります!
※「Potentialight 20’s players “Output week”」とは:4/23-4/30までポテンシャライト20代中盤からポテンシャライトがキャッチしているトレンド/ノウハウをnoteにアウトプットしていきます。
3/31〜4/17に実施しておりました「HR new trend. ポテンシャライト 3weeks calendar」の第二弾と捉えていただければと思います。
<HR new trend. ポテンシャライト 3weeks calendarまとめ>はこちら!
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「コロナの影響で採用市場ってどうなっているんですか?」
最近よくご質問いただきますし、様々な情報が飛び交っていますね。
実は先日ポテンシャライトではセミナーを開催させていただき、「コロナで転職マーケットはどう変わる?」というテーマでお話させていただきましたので、今回はコロナウイルスによる採用市場の変化(リーマンショックとコロナウイルスの採用市場の違いなど)についての内容でお話しさせていただきます。
※あくまで本noteではポテンシャライトが日々採用のご支援や転職のご支援をさせていただく中で感じた内容を元に書いておりますので一視点として参考程度にしていただけますと嬉しいです。
また本note執筆にあたり今回下記記事も参考にさせていただきました。ありがとうございました!
★参考にさせていただいた記事★
▼ このnoteを読んでいただきたい方
・コロナによる採用マーケットについて全体感を知りたい方
・今の転職市場ってどうなの?と疑問を抱えていらっしゃる方 etc...
では、始めます!
(0)はじめに
まずはじめに、これまでの市況間を。ということで有効求人倍率の推移を出してみました。
有効求人倍率とは:公共職業安定所(ハローワーク)に登録している「求職者(=有効求人登録者数)」に対し企業からの「求人数(=有効求人数)」の割合
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やはり景気と連動していることは一目瞭然ですね、、!
(景気が良いと転職を!と考えられる方が多いみたいです)
ポテンシャライトではIT/Webの企業様を担当することも多く、これを機にその時期に設立された会社を参考までに出してみました。
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サイバーエージェントさんやDeNAさんなど不景気のタイミングで設立した会社が多く個人的には驚きです。
先ほど有効求人倍率を出させていただいたのですが、有効求人倍率はあくまでも公共職業安定所(ハローワーク)内での割合。その為、今回はDODAの「転職求人倍率」も参考にさせていただきました。
DODA 「転職求人倍率」とは
DODAに登録している「求職者(=有効求人登録者)」に対し、企業からの「求人数(=有効求人数)」の割合
見ていくと...
2008年の転職求人倍率=0.68
2020年の転職求人倍率=3.14
今とは4倍以上の差があることがわかりました。
ちなみに業界別もあり、「IT」業界の転職求人倍率はこちら
2008年 :0.9
2019年(12月) :11.3
ITだけで12.5倍。すごい数値ですね。
◆転職求人倍率(業界別)
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◆転職求人倍率(職種別)
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2010年のリーマンショック期は業界、職種共に数値が下がっていることからやはり景気と連動していることがわかるかと思います。
(1)コロナショックによる市況の変化
※冒頭にもお伝えさせていただきましたが、あくまでポテンシャライト の視点(主観)を含め書いております。全てが全て正確な内容ではないかもしれませんが、一つの意見としてご覧ください。
「では今回のコロナの影響はどうなの...?」ということですが、ポテンシャライトでご支援させていただいております企業様全てに採用のニーズを調査させていただきました。(ご協力ありがとうございました🙇♀️)
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・これまで通り採用継続orむしろ攻めの採用 :44%
・「良い人がいれば」ベースでの採用 :28%
・採用クローズ :21%
・リファラルや媒体のみを使用した採用 :7%
所感としては思ったほど、採用をこれまで通り攻めていく会社様が多かったということ。
もっと見ていくと下記3つが分かりました。
①業界/顧客先によって打撃は大きく異なるということ
②会社のスタンスによって異なること
③大阪/福岡の方が影響がある(?)
ではどんな業界に、どんな顧客先に影響が出ているのか・・・。
コロナによる経済の影響を出してみました。
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左から右に行くにつれて苦戦している順になります。レベル1はどちらかというと「伸びている業界」と言っても良いかと思います。
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伸びている業界は皆さんも既にご存知かと思いますが、「オンラインツールを提供している会社」ですね。特にベルフェイスさんは今勢いもあり採用においても強化しているイメージです。
逆に「苦戦している業界」は、、、
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こちらも既にご理解いただけるかと思いますが、外出自粛の影響から旅行業界、観光産業は苦戦している印象です。
では、リーマンショックの時とは何が違うのか。
「リーマンの時は今では考えられないほど大変だったよ」
と山根や前職の先輩からこれまで聞いたことはあったのですが、私はリーマンショックを経験したことがないのでこれを機に調べてみることにしました。
(2)リーマンショックによる市況の変化
「リーマンショック」とググると
リーマンショックとは・・・
2008年9月15日に起きた『世界金融危機』のこと。
アメリカの投資銀行の「リーマン・ブラザーズ」が破綻し、それによりアメリカ経済+世界経済へ悪い影響が起こること。
「世界的な不況=リーマンショック」
実際にどんなだったのか、山根にリーマンショック期を聞いてみました。まとめてみたのがこちら!
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売上が毎月15%ダウン。これは恐怖でしかないですし、採用は景気と連動しているので必然的に最終面接まで進む会社さんが少なかった模様。話を聞いて改めて、「この時代を生きた人材業界の方々は神だわ」って思いましたね。
リーマンショックでの経済の影響はどうでしょう?
先ほどの図に当てはめてみました。
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こちらの図も右から「苦戦している業界」をレベル別に記載させていただいております。
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伸びている業界は、エンタメ産業、医療業界など。
そして逆に苦戦している業界は、
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リーマンショックの始まりからもあった様にやはり「金融業界」が大打撃という感じですね。
(3)コロナショックとリーマンショックでの成長産業/衰退産業
それぞれコロナウイルスとリーマンショックで「伸びている業界」、「苦戦している業界」を出させていただきましたが、まとめると色々なことが見えてきました。
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特に分かったことはこの図からもわかる様にリーマンショック時は金融から経済の影響が悪化していきエンタメや観光産業などに影響をもたらしています。しかし、コロナでは経済の影響が逆の流れであるということです。
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「伸びている業界」を比較するだけでも全く違います。やはりオンラインで完結するビジネスを展開している会社が伸びている様です。
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実際にポテンシャライトがお付き合いさせていただいている企業さんの中でもオンラインで完結する企業さんが採用を強化させています。
参考までにこちら高野さんが詳しくまとめてくださっております!
(随時更新されるみたいですのでぜひご参考にしてみてはどうでしょう)
(4)コロナショックでも「採用強化中」の企業の取り組み
「コロナショックでも採用強化してます」という会社さんもある中で採用においてどんな取り組みをされているのか少しご紹介させていただきます。もし採用を強化しているよ🙋♀️という企業さんがいらっしゃいましたらぜひご参考までに!
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既に行われていらっしゃる企業さんも多いのではないでしょうか?
①meetup戦略
オンラインmeetupが流行っていますね。こんな時期でもオンラインで積極的にイベントを開催している企業さんが多い気がします。
個人的に面白そうだなと感じたmeetupをピックアップさせていただきました(笑)
②採用ブランディング/採用広報
これは現在採用を強化していない会社さんも行なっていることが多いのですが、採用を強化したタイミングのために、企業の魅力ポイントの整理や、採用広報を行われていらっしゃいます。
③選考フロー/選考要素再設計
面接や面談での質問、「見極め」そして「惹きつけ」は正しいのか。そもそも採用したいターゲットはこのままで良いのか。はたまた選考フローははやめた方が良いかなど他採用強化企業さんとバッティングしても良いように選考フローを整える会社さんも増えてまいりました。
(5)最後に
ここまで長文をご覧いただきありがとうございました。いかがでしたでしょうか、?
市況の変化はもちろんですが、今後コロナの影響でリモートワークが一般化し、生産性が高いのか低いのか徐々に分かりやすくなってくることが予想されます。そのことからアフターコロナ、リモートワークでの評価制度がどうなるかなど私自身気になるところではあるのでまた別の機会でまとめさせていただこうと思います。
ポテンシャライトではスタートアップ/ベンチャーのIT/Web領域の採用について更なる情報提供ができればと思っています。
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それでは!