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Plug and Play、15周年を迎えました!

先日、15周年を記念して2006年に創業してからの軌跡をまとめた「15Y Anniversary Book」を発表しました!・・・こう形になるまで、なかなか長いプロジェクトでした。

なぜ15Y Anniversary Bookを作ろうと思ったのか

去年のはじめに構想を話し、正式にチームに提案したのがちょうど今くらいの時期。その時の企画書にこのプロジェクトの目的をこう記しました。

Purpose
- Understanding the 15-year journey of Plug and Play will give everyone an opportunity to better understand Mission
- Communicate its history and story internally and externally to help people understand Plug and Play and become more fans
- Let people know why we are Innovation Platform and why we are unique
プロジェクトの目的
- Plug and Playの15年間の歩みを理解することで、誰もがMissionをより深く理解することができるようにする
- その歴史やストーリーを社内外に発信することで、Plug and Playを理解してもらい、より多くのファンになってもらう
- なぜ私たちがInnovation Platformなのか、どの部分がユニークなのかを知ってもらう

実は「15Y Anniversary Book」制作のきっかけは、昨年日本オフィスの3周年を記念して作った「3Y Anniversary Book」です。

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この時も同様にプロジェクトの目的を設定したのですが、大事にしていたことは「社内外共に理解を深める」ことでした。大手企業、スタートアップ、メンターやサービスパートナーの皆さまなど、私たちに関わっていただくきっかけや時期はさまざまです。それでも、同じ目的・目標に向かって一緒に歩みを進めていく中で、”今”までの道のりを知ることで、次の道を作っていくためのヒントに繋がっていくかもしれない・・そんな共有できる”何か”を作っていくのが、このAnniversary Bookプロジェクトです。

日本の「3Y Anniversary Book」を創業者や経営陣も含め、グローバルチームにも贈って、プロジェクトについて説明していく中で「あ、そういえば来年はシリコンバレー本社が15周年だ!」という話から今回のプロジェクトに繋がっていきました。

実際に1年かけてプロジェクトを進めてきて、世界でどんなことが起きているのか、15年でどんなことを行ってきたのか、知っていたことに再度向き合うこともできましたし、知らなかったことも沢山わかりました(笑)

あらためて振り返るPlug and Playのはじまり

その一つが歴史です。2006年の創業ですが、実は今のような形のアクセラレータープログラムを初めて実施したのは2012年。実は日本の「3Y Anniversary Book」でCEO & FounderのSaeedにインタビューをしたのですが、こんな話をしてくれています。

Plug and Playを始めたのは2006年1月、カリフォルニアのサニーベールです。当初は、不動産ビジネスに近いものでした。オフィスを契約して入居する前から、半年かけてたくさんのスタートアップを面接していたのです。「こういう場所をつくるんですが、参加しませんか?」と誘っていたのですが、最初は楽ではありませんでしたね。一番最初のテナントであるCanesta*1が入居してくれるまで、4回も訪問して説得しました。

はじめは不動産業から始まり、そこから入居するスタートアップに向けて法律事務所や経理事務所にオフィスに来てもらって、登記できるようなサービスを開始したそうです。それが 2008年。
その後、企業が徐々に集まってきたある日、VolkswagenとCitibankから「スタートアップに会いたい」と相談された時にひらめいたそうです。2010年、初めてDeal Flow(=個別面談のセッション)を実施し、そこから大手企業とスタートアップとをつなぐInnovation Platformに繋がっていきます。

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Plug and PlayのFounder & CEOであるSaeed Amidiの言葉を引用します。

University Avenue in Palo Alto, California, which has been nicknamed “The Lucky Building” after companies such as Google and PayPal started there. It was through tenants of that building, some which we were able to invest in, that we learned about the technology world and that’s how Plug and Play got started.

カリフォルニア州パロアルトのユニバーシティ・アベニュー165番地に所有していたビルは GoogleやPayPalなどの企業が入居した歴史を持ち、"The Lucky Building"の愛称で親しまれています。このビルに入居していたテナントの中には、当社が投資した企業もありました。このビルに入居したスタートアップを通じて、私たちはテクノロジーの世界を知り、それがPlug and Playの始まりに繋がっています。

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左側がGoogleが撮影した写真、右側が2019年に現地に行って撮影した写真です。Googleがガレージで創業したのは有名な話ですが、ガレージを出て初めて借りたオフィスがこのLucky Buildingです。当時Googleにエンジニアとして入社して検索などのプロダクトを担当し、その後Yahoo!のCEOを勤めたMarissa Ann Mayerが新しくはじめたスタートアップがテナントとして入っているそうです。

世界中のリーダー陣のインタビューや新たなプログラム紹介。内容盛りだくさんな15Y Anniversary Book

Saeedのコメントから始まる「15Y Anniversary Book」には、世界中のリーダーたちのインタビュー、そしてテーマ別プログラムの紹介やデータ、企業パートナーのインタビューが掲載されています。世界中で実施しているカスタムイノベーションプログラム(大手企業1社とPlug and Playが連携してつくるオリジナル・イノベーションプログラム。)や、投資チームのインタビューなどもあります。

また、2020年に始まったばかりのAgtech(農業×テクノロジー)プログラムなど、日本では未実施のプログラムについても、どんなことをやっているのか知っていただける機会になるかと思います。あるいはSustainabilityプログラムがこの2年間で7拠点に拡大しているところから、世界の関心を垣間見ることができるかもしれません。

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投資を担当しているPlug and Play Venturesのインタビューでは、Alireza Masrour(General Partner, Investments)がこう話しています。

How has investment at Plug and Play grown over the past 15 years?
Alireza Masrour: When I started at Plug and Play in 2008, we used to do one investment per month. Today, on average, we do one investment per business day. When I started, we had one unicorn (PayPal) and now we have 15 unicorns, adding to them at a rate of about 5 per year.

私が入社した2008年当時は、投資は月に1回程度の頻度でした。現在では、平均して1営業日に約1回の投資を行っています。そして私が入社したとき、ユニコーンはPayPalのみでしたが、今では15社になり、1年に約5社の割合で増えています。「15Y Anniversary Book」には現在投資先でユニコーン企業になったところと、Soonicorn(“Soon to be a Unicorn”=もうすぐユニコーン企業になると予測されている企業)のご紹介もしています。

全部で114ページの大作になりましたが、残念ながら日本語版の制作は予定していません。ごめんなさい!ぜひ英語でご一読ください。もう少しPlug and Playのことを知りたいと思っていただけるのであれば、イベントにご参加いただいたり、他の記事などもご覧いただけると嬉しいです。もちろん、Plug and Play Japanのメンバーを捕まえていただき、「15Y Anniversary Book」の解説をご依頼いただいてもいいかもしれません!

デジタル版の「15Y Anniversary Book」はこちらからダウンロードいただけます。

Plug and Play Japanでは業界トレンドやスタートアップインタビュー、Case Studyなどを日々アップデートしています。公式Websiteはこちら

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