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2017年から1年半ほどイギリス、2019年夏からドイツ西部の小都市にのんびり暮らしています。 ミャンマー、ベトナム、オランダ、アメリカなどにも長期滞在経験あり、ドイツは7ケ国目。

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2017年から1年半ほどイギリス、2019年夏からドイツ西部の小都市にのんびり暮らしています。 ミャンマー、ベトナム、オランダ、アメリカなどにも長期滞在経験あり、ドイツは7ケ国目。

最近の記事

"How to protest", learning from smart Myanmar citizens who united overnight

On February 1, the Myanmar military detained key politicians who had been legally elected, including State Counselor and Foreign Minister Aung San Suu Kyi, and seized power. Protests by citizens against the coup have spread inside and outsi

    • 東西ドイツ統一30周年記念日に思ったこと

      10月3日は東西ドイツ統一記念日であったが、今年はちょうど東西ドイツ統一から30周年記念日ということで、あちこちで統一を振り返るような記事や番組がたくさん出ていた。 毎年、この記念日には異なる地で公式式典が開催されるが、今年はベルリンから近い旧東ドイツのポツダムで式典が開催された。大きなホールでコンサートが行われ、音楽が流れる間に様々なスピーチやパネルディスカッションが行われていた。テレビで様子を見ただけだが、COVID19の影響もあって縮小したようだけれど、参加者はソーシ

      • ドイツに住む外国人の私も選挙ができるー体験談

        先日、私の住むドイツのノルドライン・ウェストファーレン州で、市町村レベルの選挙が行われた。そこで、ドイツ人の知り合いに外国人の私も聞かれた。 「昨日選挙に行った?」 なんと、ドイツにおいては、地方選挙で、外国人も一部投票することができる。選挙の投票用紙が、EU市民でもない我が家に届いた時には、我が目を疑った。非EU市民には選挙権はないと聞いていたから。(ドイツ在住のEU市民は、ドイツにおいてEU議会の議員の選挙に投票することができる) と言っても、外国人住民に、いわゆる

        • コロナと欧州の夏

          現在、欧州には一週間ほど熱波がやってきて、30度超えの日々が続いている。湿度が低いので東京の夏ほど息苦しくもなく、木陰に入れば涼しいし、朝晩も涼しいのに救われているが、35度を超えると流石にエアコンのない状態で乗り切るのはなかなか苦しい。 元々欧州の夏は比較的涼しく、南欧を除いて30度を超えることは珍しく、みんなが短い夏を心待ちにしているものだった。建物も寒い冬用に建てられているので、それほど風通しも良くなく、冷房が整備されている施設はあまりない。しかしながら、ここ3年くら

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          ドイツよりコロナ危機の制限解除について思うこと(その2)

          先週ドイツのセミロックダウンによる制限が、徐々に解除されていると書いたのだけれど(*)、その後あっという間に、さらに「条件付きで」一気に制限が解除された。 (*前回、コロナによる制限に反対するデモが頻発していると書いたが、解除が進んでもあちこちでデモは収まらないどころか、過激化していて、収集がつかなくなっている面もあるようだ。 特に今大変なのは、極右、ウィルスの存在やワクチンの意義を否定するグループなどによる過激なデモ。でもどんな人も自分の意見を表明できることが民主主義であ

          ドイツよりコロナ危機の制限解除について思うこと(その2)

          ドイツよりコロナ危機の制限解除について思うこと

          ドイツのセミロックダウン開始から早くも1ヶ月半。4月半ば以降、感染スピードが低下し、非常に慎重に低リスクの活動から徐々に再開が始まっている。 外出そのものを強く制限していたイタリアやスペインの制限とは異なり、ドイツは、同居人以外の2人以上と会ってはいけないというコンタクト禁止条例は敷かれたものの、外出自体は禁止されていなかった。なので小都市に住む身としては、自由にのどかな緑地や農地沿いへとサイクリングや散歩に出かけていたし、正直それほど緊迫感を持たずに済んだのだが。 今の

          ドイツよりコロナ危機の制限解除について思うこと

          日々感じる、福祉国家と言うこと

          日本でも、ドイツ政府によるアーティストやフリーランサーへの財政支援が手厚いと話題になっていたが、そもそも日本とドイツでは、福祉や雇用を守る制度について、ベースが違うように個人的には感じる。 私はドイツに来てから、ここが福祉国家であると言うことをよく感じるようになった。当然様々な論理、計算に基づいての財政支出だろうが*、平常時から、市民や企業に必要な時ににお金を出す制度が整っているからこそ、今回も機動的に様々な制度を作ることができたのではないかと想像する。 今回はその辺りを

          日々感じる、福祉国家と言うこと

          ドイツで迎えるコロナ危機

          7ヶ月にもドイツ・インタグレーションコースが3月初めに終わるので、私は3月の半ばから3週間、仕事を兼ねて東京に帰省を計画し、1月初めに航空券等の手配を済ませていた。 しかし、1月の終わりからCOVID19への感染が日本でも明らかになり、日本行きを再検討し始めた。結果、だいぶ早く2月10日くらいに日本行きをキャンセルすることとした。当時渡航中止を決意したのは、当時欧州でもアジア人が差別されるというニュースを耳にし、東アジア人である自分が、アジアから欧州に万が一ウィルスを持って

          ドイツで迎えるコロナ危機

          外国人に価値観を学ばせる意味

          ドイツの社会統合コースに通うのは、非常に多様な人材。そんなクラスメイトと一緒に学んでいると、その価値観の違いにとても驚かされることが多々ある。(そういうことを経験すると、このごった煮のクラスで学ぶチャンスを得られたことにとても感謝の気持ちを覚える) 兄弟について授業で話した時に、10人以上兄弟がいるというクラスメイトが何人か居て驚いた。トルコの田舎出身のクルド人だったり、シリアやイランの田舎、はたまた欧州と中東の境にあるグルジアからやってきた人たち。アラブの価値観では子ども

          外国人に価値観を学ばせる意味

          労働人口減少に向き合うドイツと遅れる日本

          80年代に日本で働いていたことがあるというバングラデシュ人の方にお会いした。 バブル経済で絶好調だった当時の日本企業は、拡大するビジネスを賄える十分な労働力を集められず、あちこちの国から労働者を集めたがっていたらしい。為替や賃金の問題も大きな要因だろうけれど、労働力不足というのが後押しして企業の海外進出が進んでいた。それと同時に多くの企業が実際に外国から労働者を連れて来ようと、かなり積極的に動いていたらしい。でも、何としても日本政府は外国人労働者受け入れを認めず、労働力を得

          労働人口減少に向き合うドイツと遅れる日本

          国を追われるということ

          ドイツ語を学び始めて2ヶ月経って、やっとクラスメイトと少しずつではあるが、友達になれてきた気がする。英語を話せる人も多くなく、ドイツ語があまり話せない私はクラスメイトと話をするだけでも一苦労だが、話せることが徐々に増えて、距離は徐々に近づいていると思う。 初日に席で隣り合った人はアフガニスタンから難民として逃れてきた人だった。2年前に逃れてきた時はアルファベットも書けなかったけれど、自力で身に付けた英語とドイツ語で会話ができる、バイタリティが強い人だった。他にも、トラックな

          国を追われるということ

          移民に優しくないイギリス、優しいドイツ。複雑な日本

          夫は5年間イギリスの会社で無期限契約で働き、ヨーロッパ人の同僚に教える立場にいたのに、イギリスの滞在許可を5年までしか延長できず、2019年6月末に滞在許可が切れた。(違うタイプのビザを初めから取得できていたら永住権を申請できたのだけれど、そのタイプのビザの取得は難しく、やや取得しやすいビザで入国してしまったのが間違い) 私は、2017年9月にイギリスに移ったのだけれど、2018年9月にイギリスのトップ大学で修士号を取得して、それ以降4ヶ月しか滞在する許可を得られなかった。

          移民に優しくないイギリス、優しいドイツ。複雑な日本

          難民とともに学ぶ

          7月の初めにドイツに来てから早2ヶ月。エアコンも殆どない欧州で、40度の熱波にうなされていた暑い夏はあっという間に過ぎ去り、すっかり秋の冷たい風が吹き荒れるようになった。 ドイツ政府から支援を受けられる、移民用のドイツ語コースに通い始めて、5週間が経った。僅かではあるものの、少しずつ街中でドイツ語を使えるようになっており、自分の成長が学ぶモチベーションになる。(明らかに見た目の違う外国人が頑張って伝えようとしているので、相当めちゃくちゃに話しているものの、周囲が一生懸命理解

          難民とともに学ぶ