一回婚活を諦めてみたらめちゃくちゃ簡単に結婚できた話
私の母は21歳で結婚していて22歳で長女の私を産んでいる。私もてっきり母親と同じように21歳で結婚してすぐに子供を産むのだとばかり思っていたし、特に夢や目標を持っていなかった私はそうなりたいとも思っていた。
しかし、待てど暮らせど運命の人とは巡り会えず、ついに35歳になってしまった。
婚活は24歳の頃から始めて約10年婚活をしていた事になる。結婚相談所に入会したり、お見合いパーティーへ参加したり、マッチングアプリを駆使したりしてたくさんの人と出会いを重ねてきたが成果は得られなかった。
私がなぜそこまで絶望的にモテなかったは未だ謎である。顔だって美人ではないにしても絶望的にブスなわけではないはずだ。
マッチングアプリではなかなかいい数のいいねをもらえたし、お見合いパーティーに行ってカップル成立したことだって何度もある。
ファッションは元々好きだし、メイクだって毎シーズンの流行りをしっかりとチェックしている。スキンケアだって周りの友達に比べてマメな方だ。
めんどくさい女にだけはならないよういつでも気を遣っていたし、料理だって得意だ。部屋だってどちらかというと小綺麗だと思う。
思い当たる非モテポイントを言えば、酒が好きすぎるのと結婚願望が強過ぎたことか。
結婚願望はなるべく隠すようにしていたが、やはりそういうのは滲み出てしまうものだろうか。酒に関しては結婚してから我慢したくはないので一緒に楽しめる相手がいいと強く希望していた。
35歳になると女性が結婚できる可能性は20%にも下がると言われている。20%なんてほぼないに等しいではないか。
自分はこのまま一人で生きていく可能性が高いことを受け入れる事にした。
さて、一人で豊かに生きていくには金が必要だ。ステップアップを目指しウェブディレクターへと転職をした。それまでフルタイムバイトでゆるゆると働いていたが、給料は倍に増えた。ひょっとしたら、自分が誰かを養えるくらいになれば誰か結婚してくれるかもしれない。そんなことまで考えた。
同時に以前から続けていた英語の勉強にも更に励むようになり、TOEICでは860点をゲットした。860点あれば今後の仕事にも役立つかもしれない。もちろん900点以上を目指すつもりでいた。
とはいえ、TOEICで高得点を得られたからと言って英語がペラペラになるわけではない。話さなければ話せるようにはなれないのだ。
私は言語交換のアプリを使っていたりしたが、実際に会って話したりする友達を作るためにTinderに登録した。
その時、結婚の夢を諦め切れていた訳ではなかったのだが、その気持ちには蓋をして今自分に必要なことを考えて行動していた。
そこで出会ったのが今のポルトガル人の夫だ。
彼と知り合ってから驚くほどあっさり事が進み遠距離恋愛を経て付き合い始めて一年でポルトガルに移住することを決意した。
昔、婚活がうまくいかずに悩んでいた私に
諦めた頃にひょっこり現れるもんだよ
と言った人がいたが本当にそうだった。
これは婚活に限ったことではないかもしれないと思うのである。努力を継続することはとても大切なことだが、長きに渡り努力をしても実を結ばない場合、一旦離れてみたり、方向性を変えてみると案外簡単に解決したりするのかもしれない。
婚活に悩んでいる人がいれば騙されたと思って一度やってみて欲しい。
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