「踊ること」あるフラダンサーの今。2023/10/11
こんにちは!
秋分を超えて、だいぶ涼しくなりましたね。
定点観測です。
この1ヶ月も、本当にいろんなことがありました。
前回、コロナに罹患したことを書きましたが、なかなか思うように体調が回復しなかった1ヶ月でもありました。
悔しかったし、もどかしかったです。
自分のことと、家族のこと両立させたかったけれど、心身は思った以上に疲れていたし、バランスを失ってしまっていて、回復に時間がかかりそうだと感じました。
そして、決断したのです。
一度、立ち止まろうと。
先のことは何も決めないで、過ごしてみることにしました。
何も決めていなくても、心に浮かんでくることは、たくさんあって。
ただ、今は自分の体と心を優先にしていこうと。
そんなときに、一本の映画を観ました。
前から気になっていた映画でもありました。
映画が始まって、最初から泣きっぱなしでした。
大舞台の本番で、心の揺れから怪我をしてしまい、何か別のことをしなきゃ、生きていけない(食べていけない)、という主人公。
踊りたい。
踊れない。
そんな体と、心と、向き合っていく。
「踊るって何だろう?」
そこから、再び踊ることに目覚めていく。
ものすごくワクワクすることだし、喜びだし、美しいと感じること。
人間って、こんなに美しい。
そのプロセス、映画という世界の中でギュッと体験して、癒されたのでした。
もう一回、観たいくらいでしたが。
もしかして、そのたった一回が大事なのかもしれません。
バレエダンサーの世界は想像もつきませんが、今の自分に重ねてしまい、会社員時代に、仕事に穴を空けて挫折したトラウマも込み上げてきました。
今のわたしのポッカリ空いてしまった心の穴を、お水で満たしてくれるような、映画でした。
それで、やっぱり、わたしは踊りたい・・・(笑)
身体表現が大好きなんだと、気がつきました。
ここからは、わたしと踊ることの関係について。
映画の途中で幼い頃、身近にバレエを習っている友達がいて、本当は羨ましかった小さい自分を思い出しました。
でも、どこかでわたしはバレエではない、と思っていました。
あと、体操も好きだったけれど、新体操などの競技も違うなーと。近所にスケートリンクがあり、フィギュアの有名な選手も来ていたけれど興味がなかったし、シンクロナイズドスイミングもすごいと思っていましたが、水の中。陸の上がいいと思っていました。
高校に入り、1年生の途中から演劇部でしたが、踊りには行き着きません。
蓋をするように、「身体表現」と無縁の学生時代と会社員時代を過ごしますが、徐々に体と心は壊れていきました。
それで、まず、体を緩めることから始めたのが、ボディワーク。
そして、体と心に従って行った結果、行き着いたのが「踊ること」。わたしの場合は、フラです。フラメンコやベリーダンス、巫女舞などにも興味を持ちましたが、ご縁がなかったようです。
ハワイとの出会いからのフラは、わたしにとっては自然な流れだし、特に古典フラのカヒコは、精神性も含め、すべてがピタッとど真ん中にヒットしました。今は、現代フラのアウアナでも同じ感覚を感じます。どちらも、曲に意味があるので、それを伝えるストーリーテラーでもあるし、また、そのものになる、神に捧げるという意味もあります。
わたしがまだ、会社員で、ハワイに出会っていなかった頃のことですが、当時「ドリームマップ」という、雑誌の写真の切り抜きなどを模造紙に並べていって、自分の想いに気づく、夢を見える化するワークをしたときに、「ハワイ」「フラ」のキーワードが出てきたのです。
潜在意識からのコールだったと、今では思っています。
まさか、そのとき、自分が会社を辞めるとは思っていなかったし、ハワイに行くと思っていなかったし、フラを踊るとは思っていなかった。
でも、体と魂は、求めていたのだと思います。
ようやく、踊ることを本当に始めたのは30代から。
やっとやっと、たどり着いたんだなあ〜。
ところで、日本には、実はフラを踊る人が本当に多いです。ほとんどが女性だと思いますが、こんなにフラ人口がいるんだ!?と驚いています。
お教室も、星の数ほど多くて、ハワイよりもフラをする人が多いとか。すべてを「フラ」と一括りにしていいのか?と疑問に思ったりもします。
フラ談義は、また別のところでするとして。
今月は、「踊ること」について書いてみました。
お読みいただき、ありがとうございました。