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近況

クリスマスからかなり久しぶりの更新。

年末年始はカニやおいしいものを食べたりして穏やかに過ごした。といっても1週間に1日だけの外泊なので、元旦の夕方にはまた病院へ送った。とにかく好きなものをたくさん食べたり、友人も来てくれたりと賑やかではないがとてもゆるやかな楽しい時間を過ごせた。不定期にある動悸が気になっていて血液検査の結果が出たら、先生に言うとのことだった。

そして年明けの検査の結果はリチウムの血中濃度が0.45だった。基準値は0.6〜1.2くらいとのことだが状態は安定しているし副作用もないので、このまま様子をみて1月末には退院をという話が出たが、夫がまだ少し動悸もあるし2月いっぱいまで入院をしたいと申し出た。同伴外出でタバコを再開してしまったからみんな早く退院したいのだろうと思っていたら、どうやら違ったみたいだった。そこまで炭酸リチウムの効果を自分自身で感じていないという。だからもう少し量を増やして試してみたいと言っていた。私もそれは賛成だったので入院期間は延びた。

私が賛成したのは先生との面談がある数日前のこと。土曜日に14時30分から面談だったのだが、10時に迎えにきてほしいと言い出した。片道40分もかかるのに何度も行かなくてはいけないのはおかしいし、そもそも私は午後から面談だったので午前中は出勤予定を入れていた。それを勝手に自分は一回迎えにきてもらってその間は車か家で待つという予定だったと言う。
夫は日頃から「俺が外出の予定を入れてるのにプログラムの予定を相談なしに入れてくる!そこはすり合わせして決めてほしいわ!」と看護師に怒っていたくせに、自分は勝手に人の予定まで決めている。「あんたのしていることは看護師と同じ」という私の言葉にスイッチが入ったようだった。ひたすらラインや電話で脅しのような汚い言葉で私に文句を言い続けた。もうほんとにその瞬間から離婚をしようと思うほどの言葉だった。そして次の日も朝から文句のライン攻撃だったが、義母が来て外出できた途端に謝ってきた。タバコのイライラかな…14時30分まで待つわと言ってきた。結局は仕事も片付いたし10時から迎えにいったが、息子たちもいなかったので14時30分にまた病院へ戻ってきて面談となった。その出来事があったからさすがに今退院されてもという気持ちが強かった。その翌日から炭酸リチウムの量を増やしてもらった。本人曰く、副作用もないし、動悸がなくなったという。毎日というほど短い時間でも動悸があるときがたったが、気づいたらないかもと。また月末に血液検査をするので、そこでまた薬の調整をしていくことになる。効きすぎている感じもないし、いい状態を保ってくれればと思う。

夫のここ最近の様子は、本をたくさん読んだせいもあるのだろうが、日々起こる病棟内の様子が気になって、メモを取っていたらしい。そしてとうとう文章を書くようになっていた。タイトルと出来事と自分の感情を入れた立派なエッセイで、もういくつも作品が出来上がっていた。初稿なので粗削りだがおもしろい仕上がりで、すごい成長だなと感じた。自分を取り巻く環境にいつも飲み込まれてしまいがちな夫が、キャラ設定をして俯瞰した捉え方をしているところが一番びっくりしたし、それを習得できたら自分の何よりの武器になると思う。今日はついにパソコン入力を始めた。何度も入力し直せるし、保存もしておける、そして何より入力の練習になると。一度目の入院ではできていなかったことが、どんどん出来るようになっていった。ただ結果を早く求めてしまい、すぐに飽きるのでそこは注意が必要。案の定、いずれは本を出したいと言い出したが、まずは自分を満足させていくことが大事で、それが積み重なればきっと形はできるからと伝えた。私も過度な期待はしていないが、これが無駄だとは思いたくないし、ひとつの時間の使い方になればいなとは思う。退院すればネタがなくなりやめてしまうかもしれないけど、人生なんてネタだらけなのだから続けてほしいと言うと、「そうやな、まずは自分の心を満たすことやな。だから俺はアルコール依存のことも生い立ちもいろいろ書いていくつもり。ありがとう。」と珍しく素直にこたえてくれた。よかった…薬が効きすぎたのかと心配した。
一歩づつの入院生活です。


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