【日本酒用語】純米をアルファベットで書くときはJunmai?それともJummai?【ローマ字表記が約70年ぶりに改定】
「日本酒オタクのあゆみせんせい」こと、国際唎酒師・日本酒学講師・酒匠・焼酎唎酒師の藤代あゆみです!
国際唎酒師になって約10年、これまで20以上の国と地域の人に向けて日本酒講座などをやってきました。SSIの国際唎酒師 Ver.Englishのオンデマンド受講コースの講師も務めています。
国際唎酒師と言うと、「英語で●●はどう説明するの?」なんてことを聞かれます。しかし、日本酒のことを英語で話すときには、そのまま日本語を使うこともたくさんあるんです!
ですから、私たちの仕事の一つを寿司にたとえるなら、「sushiってなに?」と聞かれときに、「ご飯の上に、生魚の切り身を乗せた食べ物だよ」と説明し、「こういう風に食べるとおいしいんだよ」と提案することなんですね。
そこで、国際唎酒師や酒蔵さん、はたまたラベルやWebデザイナーさんまで、意外に見落としがちなのが、日本酒用語のアルファベット表記です。
1|ローマ字表記、ルール改定へ
今日、こんなニュースを目にしました。
たしかに、学校で習ったときは、自分の名前である「藤代」のことを【Huzisiro】となんて書いたような気もしますが、実際には【Fujishiro】を使っています。
ヘボン式(SinzyukuではなくShinjuku)を使うのが一般的だと思い込んでいたので、このニュースにはびっくりしました!
2|「ん」の表記はNだけじゃなかった
さて、そのヘボン式というローマ字表記なのですが、「ん」の表記のことでよく話題にあがる(?)ことがあります。
それは、Nで表記するか、Mで表記するかということ。
たしかに、新橋駅や日本橋駅はよく見てみると、Shimbashi、そしてNihombashiと表記されているんですね。
ということは、日本酒のローマ字表記はNihonshuですが、純米は「ん」のあとにすぐ「ま」が来るので、Jummaiと表記しなければいけないということになりますね!
3|純米はJunmaiなのか、Jummaiなのか
国際唎酒師の人の中には「今まで、純米のこと、NのJunmaiって書いてた〜!」と慌てる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実際にそう書いてあることもしばしば。
日本盛株式会社や、月桂冠株式会社の商品ページを見てみると、Junmaiと【N】で表記されています。
また、東京大学による日本語のローマ字表記の推奨形式でも、こんな風に書かれています。
ですから、結論としては、NでもMでもどっちでもいい!ということです。
NのJunmaiを使うならば、すべてNで統一する、MのJummaiならばそちらに統一することを意識することが大切なのではないかなと私は思います。
ちなみに、独立行政法人 酒類総合研究所による英語表現リストにも両方書かれているんですよ。
X X X
国際唎酒師ならば、日本酒の資料づくりのとき、
酒蔵さんならば、実際に販売する商品に英語表記を入れるとき、
デザイナーさんならば、ウェブサイトやパンフレットを作るとき、
Junmaiなのか、Jummaiなのかをよく注意してみるといいかもしれませんね。
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