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いいことならその時に喜べばいい。もしそれが悪いことなら、なお更はっきりしない方がいい。どっちみち、分った時には苦痛を味わうのだから、わざわざ途中まで出迎えにいかなくてもいい。〖夕べの雲〗
夜はときとして、私たちがひとりであることを思い出させる。明るい夜のなかでも、いつか人はきっと気づく。自分がひとりであると唐突に気づく。そう気づかせる夜の奇妙な力を知る。〖幾千の夜、昨日の月〗