レストランの後輩。
その人は、犬みたいだ。
目がくりくりしていて髪がわさわさしている。
その人は、わたしのことをよくからかう。
わたしの方が8歳も年上なのに。
その人は、どちらかというとストリート系のファッションをしている。
でも、ジブリに出てくるようなレストランを開きたいという夢をもっている。
その人は、とても心がひろい。
年上の、経験もある先輩たちがいるわたしの職場でも、群を抜いて、こころが広い。
忙しくても、あわてず自分のペースを守れるひとだ。
そうやって自分のペースを守ることができるひとは、人のペースも大事にできる。
それはその人の行動や時間を尊重することにつながるし、それがその人の心の広さを生んでいるのだと思う。
あの若さで、8歳も年下なのに、
そんな余裕のある人にはなかなか出会わない。
わたしはいつも、すこし、いらいらしたり
人に対してこころがせまくなってしまう
8歳も違うことは、
ひとのうつわの大きさには関係ない。
からかわれるのも仕方ないなー。
わんこみたいにくりくりした目で、世界を見つめて、自分のすきなこと、すきなひと、たくさん出会って、夢を叶えてほしい。
その人が、将来レストランをひらいたら、私も大好きな人を連れて一緒に食事をしにいこう。