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カナダでの出産の記録〜無痛分娩

これからきっと育児などに追われて忘れてしまうだろうから、ここに出産の記録を残しておこうと思う。どんな印象的な出来事も時が経つと少しずつ忘れてしまうものだから。

出産から3ヶ月経っていて、すでに記憶から消えている部分もあるかもしれない(出産すると記憶力が低下するというのは本当らしい)


わたしの今回の出産の概要は
・第一子
・カナダで無痛分娩
・たよれる家族は旦那のみ
・出産は州の大きい病院にて

終わってしまえば、心配しすぎることなかったな、という感じもしますが、全部が初めてのことで頼れる人も少なく、英語もそこまで話せないので、生まれてくるまで常に不安はありました。

出産のながれはこんなかんじ↓

2:30頃 破水(予定日10日超過)

3:30頃 病院にて、陣痛がまだ強くなかったので促進剤をいれるか、家に帰って自然に陣痛が始まるのを待つか、どちらがいいかと聞かれる。予定日は超過していたけど、自然に破水したので、ここまできたら自然に進めたくて、一旦家に帰る。

5:00頃 家に到着後すぐ陣痛が始まる。最初から2〜3分間隔で痛くて、あれ、聞いてたのと違う、最初は間隔がもう少し空いてるんじゃ…と思ったけど、途切れることなく2時間以上続き、病院に電話した。病院きてもいいけど、子宮口開いてなかったらまた家に帰されると言われ、それは嫌だ!と思い、8:00過ぎまで耐える。夫は爆睡しており笑、痛みで寝られずひとりで耐えているこの時間が一番きつかった気がする。陣痛きてる間は赤ちゃんに空気を送るんだという気持ちで深く深く呼吸するようにしてた。

8:00過ぎ 病院へ。夫も一緒だが、なぜか夫も腹痛を訴え、2人で苦しむ(しっかりしてくれ笑) 子宮口は4cmほど開いており、そのまま病室に入れてもらえる。病院までの車移動がしんどすぎて、家に帰されなくてほんとに安心した。
(というか日本では破水したらそのまま入院って聞いてたので、そもそも破水後に帰されたのがびっくりだった。)

ここで病室についているお風呂に入れさせてもらえて、これが最高すぎた。温かいお湯に浸かると身体の力が抜けて、痛いのは痛いけどリラックスできて、ずっと入っていたかった。
お風呂の後、陣痛自体はさらに進んで、もっと重たい感じになった(お産が進んでるのでいいこと)

11:30頃 子宮口が6.5cmくらいになり、分娩室に移動。普通に歩いたらすぐの距離だけだけど、陣痛のたびに止まりながら進むのでやたら遠く感じた。看護師さんが移動中声かけてくれるけど、それどころじゃなかった(笑)

12:00頃 無痛分娩の麻酔注射!麻酔を入れる前に点滴をしたんだけど、看護師さんがその針入れるのに3回失敗してそれが地味に痛かった…結局麻酔科の先生が点滴の針も入れてくれたんだけど、全く痛みがなくて、さすが、と思った。このベテラン麻酔科医さんは、麻酔入れる時もアシスタントの人と雑談しながら進められてた。
途中途中、何度か何かを確認されたんだけど、英語聞き取れないし、陣痛と闘いながらで、よくわからないうちに終わっていた。

麻酔は自分で量を調節できるようになってて、私は右半身が効きが悪かったので、一度だけ量を増やした。

2時間後くらいには痛みはほぼなく(右の腰あたりにほんの少しだけ鈍痛が最後まであったけど、ほとんど気にならないくらいで)、それからは看護師さんと夫と談笑。

無痛分娩は、本当に無痛でした。
このときの私の気持ち

無痛分娩最高!

17:00頃 産婦人科の先生が到着して、お産に進む。陣痛の痛みはないけど、下の方に圧力がかかるのがわかるので、そのタイミングでいきむ。
たったの3回いきんだところでぽろんと産まれる。
お産自体は20分かかってないくらい。

ここまでがお産の記録。

まとめると、私の初めてだらけの出産は
無痛分娩でスーパー安産
という形で無事終わりました。

初産でこれはなかなかないみたいで先生も看護師さんも驚いていました。2人目からは1回いきんだらスポーンと出てくるんじゃないと言われました。

ほんとうに自分の身体から赤ちゃんが出てきたのを見た時は、この子がお腹にいたのかと、不思議な気持ちでした。ちゃんと人間の形をしていて、産まれた瞬間からちゃんとおっぱいの吸い方を知っていて、小さな命が懸命に生きていて、すごいなぁという気持ちでした。

夫が「生まれた瞬間、この子のためならなんでもできる、という気持ちになった」と言っていて、その言葉に感動しました。

3ヶ月経ったいまでも、産んだ瞬間の不思議な気持ちを思い出して、すでにむちむちしてきた我が子を見て、さらに不思議な気持ちになります。

命が宿り、育み、つないでいくということ。
淡々と、永遠に、ずーっと昔から、ずーっと先の未来まで。その営みの一部に私たちがいるのだなぁと。


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