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195日目(12/14) うぅ、さらば友よ、ジャイサルメール涙の別れ🇮🇳#54 inジャイサルメール

今日もまた早起きできた
ジャイサルメールのまったりとした生活の中で僕の生活リズムは浄化されたらしい
と言っても浄化されたのは生活リズムだけで、シャワーの回数なんかは全く改善されてない
深夜特急で沢木さんもバックパッカーは特有の匂いがあるって言ってたけど、俺もきっとその仲間入りしてるんだろう
朝食も欠かさず食べた
えらい
なんかベビースターみたいなのが乗ってていらなかった
今日はジャイサルメールの中心地から数キロ歩いてとにかく端に行って見ようと思う
3キロくらい歩くとすでにこの閑散さ
ラジャスタンの小さい街ならでは
思ったよりも何もない土地が続く
道もコンクリートだったのが砂の割合が増えてくる
たまに車やバイクが通るが歩いている人は俺だけだ
向こうからやってくる現地の人も物珍しそうに俺のことをやんややんや言いながら通り過ぎていく
そこからまたしばらく歩くと街があった
街といっても建物の半分以上はボロボロで廃墟らしかった
部外者からすると廃墟を直した方がコスパいいだろって気もするが
いろんなところで家を建築中
こんな地道なんだってくらい一つずつみんなで作ってる
インド郊外の街では女性も土木系の仕事をやってるところをちょくちょく見かけた(他の国ではまずない)が、ここでは家族総出でやってるようだ
大丈夫なのっていうようなおばあちゃんもレンガを放ってた
街は廃墟だらけ空き地だらけなのにそれでも公園を一つ見つけた
公園には僕の愛してやまないブランコと
よくわからないのがいくつか
どこで何して遊んでも許されるような土地なのにそれでも子供たちのためにブランコを設置しているその愛に少し感動
ちなみに子供達は別の空き地で走り回ってた
この公園が人気なのかは不明のままだ
いい色すぎて撮ったけどあんま伝わらないなー
錆と緑が信じられない好みの組み合わせだった
ついに街の端まで辿り着いた
街の端はちょっとした丘で終わってた
ここまで街の中にはホテルが二つとちょっとした店が一つ
みんなバイクあるだろうし、街には5キロくらいだから買い物は困らないんだろうけど
ここまで何もないもんなんだ
丘の反対側マジでなんもない
一本だけ道がずっと続いてて
きっと他の街に続いてるんだろう
ただただ土地が広がる
聞くと高速道路らしい
高速道路とは思えない緩さ
勝手に入り込めるし当たり前に牛や犬も歩いてる
高速道路の真ん中で寝てても問題ないくらい
ようやく見つけた町外れのコンビニ

せっかくなのでレアなコンビニでジュースを買って街に帰った
アンシュルから教えてもらった街を見下ろせるスポットに向かう

ほぼ私有地みたいな家の前にあった
くつろいでたらやはりそこは家の敷地内だったらしい
そこの家の子供たちがわらわら出てきた

合計10人くらい
親族で集まって住んでるらしい、こういうのはインドらしい
かろうじて話せる英語でみんな一生懸命話してきて可愛い
しばらく話してるとお姉ちゃんとお兄ちゃんたち登場
そっからまたしばらくするとおじさんとお父さんお母さん登場
みんな英語がうまくないもんだから話は全然盛り上がってないのに、日本人と話す機会は今日一日のイベントにできるぐらいのことらしい
帰ろうとしても一向に帰してくれない
だいぶ沈黙が続いて、じゃそろそろ、と立とうとするとまぁまぁ座れよと必死に阻止してくる
合計2時間はいた
そのうち45分は沈黙、45分は意味もわからないまま彼らの言った単語を繰り返すだけの時間、残り30分がちょっとした英語の会話だ
我ながらよく持ったと思う

街に帰ってきて最終日なので買い物した
イカしたデザインが多くて困る
これは砂漠の村の民族衣装をもとにパッチワークらしい
現在でもかなり女性の地位が低いラジャスタンではこういった裁縫系しか女性は仕事につけないらしい
裏道のおばさんがラジャスタンの女性のリアルを色々教えてくれたが結構壮絶だった
しかもジャイサルメールの都市部の人が言うくらいだから村に行けばもっとだろう
宿に帰ってきた
今日の夜バスなのでギリギリまで他の宿泊客とか宿の主人たちとだらだら話す
特にアンシュルはかなり仲良くなったのでなかなか名残惜しかった
砂漠で一緒に寝泊まりしたのもあったし、お互い趣味があったのもでかい

旅してて仲良くなることはよくあることだが、その場を楽しむ関係にとどまらず、国境を超えたその人間自体に魅力を感じここまで仲良くなることは割と珍しい
別れは寂しかったが、きっとアンシュルとは今後もずっと連絡を取り合うだろうという確信があった
最後だからと粘って話してたらバスの時間にギリギリで焦った
もうすぐバスが出るというのに案の定バス停の位置は違うは、移動のタクシーにスマホを忘れて走って取りに戻るわでアホほど疲れた
というかインドでまさかスマホ落として戻ってくるとは思わなかった

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