自分の気持ちに素直に貪欲に生きていく〜3カ国のワーホリを経験して
” あったかいところでお昼寝するのが私のいちばんの幸せ ” と話すHanaちゃんは現在ワーホリ3カ国目となるオーストラリア、メルボルンに住み、バリスタとしてカフェで働いています。昔は専業主婦になりたいと思っていたそうですが、今や海外をあちこち飛び回るアクティブな30代。仕事も遊びもすべてに一生懸命で、目の前のことに全力で取り組むことができる頑張り屋さん。
そんなHanaちゃんに3カ国のワーホリ生活の違いや、ワーホリ前と後でのマインドの変化についてお聞きしました。
Hanaちゃんのプロフィール
Hanaちゃんは山形出身。大卒後は東北を出て埼玉の総合病院に就職し、O T(作業療法士)として3年半勤務。緩和ケア病棟の患者さんと接する中で自分の人生を考えた時に、ワーホリに行くことを決意。コロナ禍を挟みながらも3カ国にわたってワーホリを経験。現在はオーストラリアのメルボルンにてワーホリ中だが、今年3月中旬にワーホリを終えて帰国予定。
3カ国のリアルワーホリ生活について
Before ワーホリに行く前の心境
なんとなく自分に自信が持てなくて、ずっとモヤモヤしながら毎日過ごしていました。ただ漠然と、英語を喋れたら自信がつくかな?と思ったんです。海外旅行が好きだし、ずっと英語を喋れるようにはなりたいと思っていて。ワーホリだったら学校に行けてお金も稼げるので、ワーホリに挑戦することにしました。
当時働いていた職場は1週間くらい長期連休を取得できるし、人間関係にも恵まれていたので、特に職場環境に不満があったわけではないんです。ワーホリを決めた時も、また戻っておいでと言ってくれるような優しい上司や同僚ばかりでした。
その時の私は「やり遂げたい!挑戦したい!」という気持ちしかありませんでした。
①カナダ、バンクーバー(1カ国目、1年間)
英語力が伸びたかどうかは置いといて、いちばん頑張っていたのはカナダにいる時だったと思います。最初の半年は学校に通って、その後はレストランでバイトをしていました。
1ヶ月ホームステイをして、そのあとはシェアハウスに住みました。大家さんは中国系の人で、シェアハウスのメンバーは基本的には全員日本人でした。
誰かと一緒に住むのはどうかな?と最初は少し心配していましたが、海外に来る日本人はあまり人のことを気にしないっていうのもあって、住んでみたら意外と大丈夫でした。私は元々神経質なところもあったんですが、人のことを気にしすぎなくなって、気楽になって生きやすくなりました。
日本食は恋しくなりましたが、頻繁に親や友達と連絡を取っていたし、友達が遊びに来てくれたりして、日本に帰りたくなることもなかったです。
旅行は近場しか行っていないですが、アメリカのシアトルとカナダのバンフに行くことができました。
ビザは期限ギリギリまで使ったんですが、ビザを切り替えてまでカナダ在住を延長しようとは思わなかったです。カナダはやっぱり寒いので(笑)
次はオーストラリアへワーホリに行こう!という気持ちで帰国しました。
日本でのブレイク期間
カナダから帰国後、落ち着いてからまたオーストラリアへワーホリに行くつもりだったんですが、コロナ禍になってしまって。
コロナが落ち着くまでの1年半の間は、バリスタの研修を受けて、カフェでバリスタの仕事に就いていました。
というのも、カナダにいる時に手に職があった方がいいなと痛感したからです。自分が持っている医療職の資格を使って、海外で仕事をするにはちょっと難しかったので。
次のワーホリ先で仕事選びに困らないようにしておきたい、英語力をカバーするには、とりあえず技術さえあればと思ったので、日本では次のワーホリに備えた準備をしていました。
②イギリス、ロンドン(2カ国目、1年3ヶ月間)
イギリスに来て感じたことはカナダに比べて、アジア色が少ないこと。日本人もたくさんいるとは思うんですが、道ですれ違うことがあまりなかったので、私は海外にいるんだ!と実感できました。
イギリスに着いてからは、ひとまず1週間だけ借りていた部屋のオーナーさんが知り合いを紹介してくれたおかげで、すぐに住まいを見つけることができました。結果、現地に住むおばあちゃんとの不思議な2人暮らしでしたが、すごく楽しかったです。
イギリスではYMSというビザを使いました。基本働くことをメインとしたビザにはなるんですが、日本で学んだバリスタ技術のおかげで飲食店ではなくカフェで働くことができました。アジア人は飲食店で働くことが多いので、アジア人コミュニティに身を置きがちになりますが、今回はグローバルなカフェで働くことができました。多国籍なスタッフに囲まれて、多種多様な価値観に触れることができたのはとても楽しかったです。
カフェでは週5〜6勤務で働いていました。日本と違ってバイトでも有給が発生するので休みが取りやすくて、基本的に週末はどこかへ出かけていました。金土日の3日間で行ける国が多くて。
往復の航空券が7000〜8000円台と破格の安さで買えるので、フィンランド、スペイン、ポルトガル、ドイツ、フランス、イタリア、ギリシャ、チェコ、ルクセンブルクなど15カ国くらいを旅行しました。友達と一緒に行ったり、休みが合わない時は1人で行ったりもしました。
③オーストラリア、メルボルン(1年)
イギリスのワーホリ中、自分の誕生日が来る直前ギリギリにオーストラリアのワーホリビザを申請・取得して、期限ギリギリにイギリスからそのままオーストラリアへ入国しました。
私のワーホリの本命は実はオーストラリアだったんですよね。やっぱり私はあったかいところが好きなので。海も好きですし。結果的にイギリスのビザを8ヶ月分ほど捨てたかたちになります。まさに期限に追われるような感じで、ギリホリでした(笑)
オーストラリアは大きいので有名な都市もたくさんあるんですが、元々カフェが好きだし、バリスタで仕事を見つけるのにコーヒー屋さんが多い方が働きやすいかなと思ったので、都会すぎず、生活に困らなさそうなメルボルンに住みました。
イギリスと同様、カフェで基本週5〜6勤務で働きました。今回もたくさん旅行したかったんですが、島国なので航空券が高くて。
また、スタッフの人数も少なく休みも取りにくくなってしまって、イギリスにいる時のようには遊べなかったです。
それでもやっと今年になってからシドニーやパース、ウルル、ゴールドコースト、ブリズベンなどオーストラリアで国内旅行をすることができました。
来月はケアンズに行って、そのまま日本へ帰国する予定です。
帰国後はバリスタとして働くのはもういいかなと思っています。やっぱりカフェで働くのは手荒れしてしまうので。まかないで美味しいコーヒーを飲めるのは良かったんですけど、バリスタはあくまで現地で働く手段としてやっていただけなので。
After 帰国直前を迎えた心境
心配事の9割は起きないみたいな話あるじゃないですか。本当にそうだなと思ってて。心配するだけ無駄というか、もちろん準備は大事なんですが、何事も変に深く考えすぎることがなくなりました。海外では物事をネガティブに捉える人が少なくて、そんなの大丈夫だよ!っていうポジティブなマインドの人が多いので、そのおかげで少しずつですが私も変われた気がします。
SHEに入会した理由
ワーホリ生活をしていて、ゆるゆるというか、好きなこと=旅行をしながら生きていくスタイルを知ってしまって、行ける限りいろんな国へ行きたいと思うようになりました。
年齢制限がある中で、今の生活に近いような、なんならもっと自由が欲しいと思った時に、リモートワークができたらいいなと思ったのがきっかけです。
ノマドという働き方にも病院時代からずっと憧れがあって、好きな時に旅行に行きたいし、収入も稼ぎたいと考えた時に、SHEに出会い、去年6月に入会しました。
SHEメイトさんへのメッセージ
これはメッセージというか、私の願望になるんですが、コミュニティを広げてもっと繋がりを大事にしていきたいです。私はコミュニティに入るまで結構時間がかかったタイプなので。安心できるコミュニティの中で自分の目標を口に出したりして、他のSHEメイトさんと一緒に頑張っていきたいと思っています。
SHEメイトのみんなにはSHEでの勉強と同じように、「何事もやってみる、挑戦する」ということを大事にしてほしいです。私自身に対してもそれをもっと言ってあげたいです。まだまだこれからも自信をつけていきたいので。
今後のVISION
自分の強みが何なのか、一番好きで取り組めるものは何なのかはまだ探り中です。今習っているデザインなど、何かを作る仕事を中心にやっていきたくて、今年はSHEの学習に本腰を入れるつもりです。
旅行ももっと行きたいので、PC1台で生活できる土台を今年中になんとか作りたいです。また海外に住めたらいいなとは思いますが、日本の魅力もあるのでまだ検討中です。
でも、もし取れるならノマドビザを取得したいと考えています。
そして、まだ準備段階ですが、今までのワーホリ経験についてこれから発信していこうと思っているので、ぜひ楽しみにしていてください。
おわりに
Hanaちゃんは、次はどこに行くのか、数年後はどこにいるのでしょうか?
自身の持っている医療の国家資格を使った働き方に執着することなく、自分のやりたいことに素直に貪欲に生きていくHanaちゃんの姿に、資格の種類は違えど、医療職として働いている私はとても刺激を受けました。
近い未来、ノマドワーカーとして働きながら旅をしているHanaちゃんが今から容易に想像できます。
今後のHanaちゃんの動向に目が離せません。
Hana(インタビュイー) X:https://twitter.com/ha_0126_na
yuka (執筆) X:https://twitter.com/yuka_tabicoorde
ズシン(バナー制作) X:https://twitter.com/9_21xin