世代間ギャップのお話 ~お土産をもらったら「どこに行ってきたの?」はタブー?~
以前、前に勤めていた会社の先輩と食事をする機会がありました。私は新卒で入った会社を退職した後も、同期や先輩たちと良い関係を続けており、その先輩とも久しぶりにお会いしたのですが、話題が若手社員のことに。私が新卒採用の仕事をしていることもあり、特にZ世代のコミュニケーションについての話になりました。
恐怖すら覚える、Z世代とのコミュニケーション
先輩があるとき、若手社員からお土産をもらった際に、
「ありがとう!どこに行ってきたの?」
と聞いたところ、
「どこに行ったかまで言う必要あります?」
と返されてしまったそうです。その時、先輩は内心「こんなお土産いらないよ!」と少しイラッとしたものの、冷静に「そうだね、ありがたくいただくね」と応じたとのことでした。
この話を聞いて驚きました。私も、つい気を遣って余計なことを言ってしまうことがあるので、プライバシーを重視する今の若い世代との距離感に少しゾッとしました。もちろん、その若手社員が特にプライバシーに敏感なだけかもしれませんが、こういった反応が普通になりつつあるのかと思うと少し怖いです。
Z世代の特徴
Z世代(1990年代中頃から2000年代初頭に生まれた世代)は、以下のような特徴を持っています:
デジタルネイティブ:インターネットやスマホに慣れ親しんでいる。
多様性と包括性を重視:異なる背景を受け入れる価値観がある。
社会的意識が高い:環境問題や社会的公平に関心がある。
瞬時の情報取得:SNSを駆使してリアルタイムで情報を得る。
個人主義:自由やプライバシーを重視し、自分らしさを大切にする。
彼らはSNSを複数アカウントに分け、関係性によって異なる距離感でやり取りするのが日常のため、普段のコミュニケーションも一定の距離感を保つ傾向があるのかもしれませんね。
世代間の違いを感じた瞬間
この話を書きながら、職場の後輩のことを思い出しました。彼女は私より一回り以上年下ですが、急ぎの書類作成を頼んだ際に、なかなか進捗の連絡がなく、こちらから声をかけると「ここがわからないのでネットで調べているところです」と返事がありました。急ぎの状況で、一言確認してくれればすぐに解決できた内容だっただけに、少し認識のズレを感じました。さらに、作業が終わっても終了の報告がなく、こちらから尋ねると当然のように「終わってます」との返事。
日頃から「わからないことは気軽に聞いてね」と話しやすい雰囲気づくりを心がけ、細かい指示は控えているつもりですが、必ずしもこちらの配慮が伝わっているわけではないようです。特に、世代や経験の違いがこうしたギャップに影響していると感じます。今回は「終わりました」の一言もないの?急いでるって言ったよね?と思わず考えてしまいましたが、手間をかけても報告の重要性を理解してもらうような配慮が必要かもしれません。
他にも、以下のような行動に少し違和感を感じることがあります:
・緊急な依頼をチャットで伝えてくる(直接聞ける状況でも)
・自分の歓迎会や休暇をいただいた際にお礼の言葉がない。
こうした行動の違いは、「当たり前」の定義が異なるのかもしれません。ただ、ちょっとした配慮や一言が周りのモチベーションを上げ、良い空気を生み出すことは多いと感じています。その大切さを後輩にも自然に気づいてもらえるよう、私自身ももう一度周りに配慮ができる行動をとれるように実践していけたらと感じています。
新しい世代と仕事をする上での気づき
デジタルネイティブ世代はテクノロジーに長け、業務の効率化には優れている一方、「これをやりたい」「教えてほしい」と言って他人に頼ることは少ないようです。情報が容易に手に入る環境だからこそ、失敗を恐れ、他人の目を気にするあまりストレスを抱えているのかもしれません。
世代間のギャップを埋めるためにも、お互いの良い点を活かし、変えていくべき点は率直に伝え合いながら少しずつ歩み寄れたらと感じています。
ちなみに私は、昭和世代の豪快なリアクションや大らかさが合っているようで、若手との付き合いで感じたストレスは気の合う昭和仲間と楽しく発散しています♪
あ、ストレスって言っちゃった…笑