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推しグル解散直後のおたくの過ごし方
前置き
この世は諸行無常である。
人はいつか死ぬし、地球もいつか滅ぶし、アイドルも遅かれ早かれいつかは終わりの日が来るのだ。
地球スケールではじめてしまうほどに大大大大大大大好きなアイドルグループであったCUBERSが24年3月31日付けで解散した。
解散発表からXデーに向けて9カ月間、大変に期間を取ってくれて、見せてくれた部分では少なくとも円満で、フィナーレに向けたリリースされた楽曲たちはあまりにも美しく、再結成を誓って、またね。での解散。
解散の在り方としてはたいへんな温情を感じられるものだった。
有難かった。
…………とは言っても、大好きだったグループが無くなったことは、どう足掻いても、悲しい寂しい虚しい。
大好きなものが無くなったのだからそれはそう。当たり前体操。
この二ヶ月間の喪失感との戦いを備忘録としてしたためる。
コーピング行動リスト
コーピングとはストレスに対処するための行動である。
日々の楽しみとして大きな割合を占めていたものを失くして、まあ、生存は出来てるが……ずっとこんな感じ↓
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で過ごす生活をしていた気がする。
コーピングとして取った行動(無意識含む)と、効果を淡々と並べていく。
・CUBERSのオタクと話す
コーピング効果・少し有り
推しが違えば微妙に違うとはいえ、同じ境遇のオタクに胸の内を打ち明け合うのはやっぱり必要なことだった。
ただやはり今CUBERSのオタクはほぼ例外なく手負い状態のため、スイッチが入ると沈みモードになってしまい、話した結果より落ち込む場合もまあそこそこあった。でもそれでいい、この一度沈むところまで沈み切るのも前を向くために必要な過程だと思う。
身も蓋もない話だが結局時間しか解決してくれないことではあると思うので、無理に結論を出さないことも大事だと感じた。
同じ立場のオタクとのやり取りでは「ひとりじゃない」ことを確認できることが一番の功かなと。
人の縁に恵まれていることも感じた。
私のこのクソキモ長文をいつも聞いてくれたり読んでくれたり面白がってくれる友人たちには本当に感謝でいっぱい。
・別界隈のオタクと話す
コーピング効果・少し有り
状況を知らないオタクに対して状況説明をすることがかなり自分の客観視には良いなと感じた。また、こっちはいい意味で他人事で「そうかそうか」で聞いてくれたり、話題を逸らしてくれたりしてかなり気が紛れた。
こちらも人の縁に恵まれているなと感じた。
そして、シンプルに優しくされて有難みを感じた。
ほぼ無言で8時間通話を繋いでも「あーこいついま参ってんだな」で無理に喋るでもなく同じ時間を過ごしてくれた友人本当にありがとう。
・別現場へ行く
コーピング効果・??(痛み止めにはなる)
筆者はそもそもさまざまな界隈の掛け持ちオタクである。
そしてCUBERSをどっぷり好きになった結果、「自分は堀切裕真プロデュースのオタクである」と自覚したので、つばだん現場のオタクも続けている。そんな私の4月以降は、2023年度下期CUBERSに捧げ過ぎて行けなかった他現場の空気を堪能していた。
…が、別物だから「CUBERSの傷には」効かない(一時的な傷み止めにはなる)。
ここは誤解されたくないのでしっかり読んで頂きたいのだが
後輩現場を含む別現場はどれも本当に!心から!楽しかった!!!!!
特にスパフル、世が世なら!!!はCUBERSの後輩だから、とは関係なく、別物として、それぞれ好きなのだ。
なんだけど、多分コーピング行動としては悪影響だった気がする。
私は上書き保存型ではないので、他現場が楽しければ楽しいほど無意識にCUBERSのことを思い出して釣り合いを取ろうとしてしまうらしかった。
上書き保存できたらラクだったなー。
でもこの気持ちを過去のものにはまだしたくないので、大好きを引き摺りながらの生活を引き続き味わっていきたいと思う。
・たくさん寝る、美味しいものを食べる
コーピング効果・なし
不調の原因が肉体だったわけではないのでそれはそう。
ただの健康な抜け殻オタクが誕生して終わった。
・推しが解散したオタクのブログ記事漁り
コーピング効果・てきめんに有り
これが一番明確に心のに穴に対して治療効果を感じた。
つまるところ自分はしっかり喪失でダメージを負っています。ということを認めて、精神医学的な正攻法で治療した。に近いことを自らに施した。
人間は動物だし脳は臓器だし感情も結局はホルモンなので、医学的エビデンスは有効。
とりあえずひとつ、精神科医監修という以下の記事が私にとってとても良かったので、共有したい。多分カウンセリングを受ける並の効果が私にはあった。
推しが卒業してから、人生何も楽しくなくて辛い。どうしたらいいですか?【精神科医監修】https://cancam.jp/archives/1275059
あとは雑多に推しグル 解散とかで検索してnoteを眺めたり、web記事を探して読んだりした。
さまざまなパターンの解散があって、オタクにも200色の感情があって、それぞれの目線に立ってみる、、、ということをしている間に自分の状況と感情の色も客観的に観られるようになったと思う。
・自分でブログ記事を書く
コーピング効果・有り
絶賛書いている今でも効果を感じる。
己の脳で絞り出した言葉を自分で読んではじめて自分を客観視できている気がする。意外と自分の本心って自分ではわからないものだよなー。
これも多分けっこう精神医学的に正攻法だと思う。
人類の叡智には素直に頼るべし。
・CUBERSの曲を聴く、過去映像や記事を見る
コーピング効果・うーん?
同じCUBERSだけど、記録映像の中で無限に見返せる彼らの軌跡と、リアルタイムを共に歩んでいた彼らは私の中で別物。
良くも悪くも私の中で「リアルタイム」でのコト消費と、パッケージ化された「作品」の鑑賞は別物なので、現場が無くなる解散とは全く別の事象かなと…伝わります?
特に傷抉られるとかもない。
・ダンスを始めた
コーピング効果・てきめんに有り
現場で仲良くなったオタクで「CUBERSの曲を踊れるようになる」を目的としたダンス練習会を定期開催するようになった。
これは本当に良い。
CUBERSに関わることで前向きに何かを始められたということがまず良い。
そしてシンプル運動で汗をかくというのが良い。
実際に踊ってみることで推しのダンスも全く観るポイントが変わったりして、見慣れた過去映像も実質初見(!?)のような気持ちで新鮮にもう一度味わえている。
もちろんオタクと会って話す、もここで一緒に叶う。一石二鳥。
改めて人の縁に恵まれてるというのも現役で実感しています。みんなありがとう。
総感
以上ひととおり色々な行動をしてみて思ったことは、きちんと悲しさや寂しさと向き合う必要があるということ。
他の楽しいことでは気は紛れても根本的な解決にはならなかった。
出来れば向き合いつつ前向きなことをやる(私にとってはダンス部と、絵やブログを書くことだった)のが一番いいんだろうな。
本来、ひとの感情はひととおり悲しみを経てからゆるやかに感謝に変わっていくという過程を踏むところを、3月で20現場みたいな怒涛スケジュールだったおかげでだいぶ感謝を先払いしていた。
今はその負債分もかねてしっかり喪失と向き合う時間なのだと思う。
まだぜんぜん寂しいけどとりあえず自分のこの記事を見返したりして今投稿ボタンを押さんとしている今この瞬間はもうだいぶ、心穏やかである。
そもそも彼らがグループのことを大好きなまま解散を選んだのは、彼らの人間としての今後の人生と、グループを大好きでいることを最良の形で両立するためである。…ということで(一応)納得したのである。
この記事を書き始めたのはGW終わり頃だったが、公開するまでの間に優さんに苗字が生えたり春斗さんがYoutubeで物食いを始めたりTAKAさんがつば男APになったり色々てんこ盛りだった。
ということで、メンバーたちの解散後の姿もある程度安心できる状態になったことは、やや不安だった私にとって喜ばしいことだった。
CUBERSの皆さんは私にとって恩人なので、解散後も元気に過ごしていて欲しいと心から願っている。
そして私の今は、再結成の日まで大好きなまま、元気に過ごすのが目標。
前向きに過ごします。
そして親愛なるオタクの皆。
直接話したことない人も私に好意的な人もそうじゃない人もCUBERSのことを愛して同じ時間を共に過ごしてきたオタクの皆まとめて親愛してますが(怖)、きっと多かれ少なかれまだまだ喪失感を引き摺っていることであろうと思われるので、そういうオタクにもこの記事がオタクサンプルの1つとして、多少お役に立てば幸いと思う。
そして何より大好きなCUBERSの皆さん。
全然再結成のほう、近日中で大丈夫なんでやりたくなったら全然お願いします。
がっつり再活動でも全然大丈夫です。
自分、いけます。👍👍👍
宜しくお願いします!!!!!!!!!!!!!
以上