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たーくさんの人があなたを大切に思っていることを、忘れないで。

学校が始まってからしばらくたったある日、息子が私に、学校でのある出来事を話し出した。
今日のことじゃなく、たぶん先週くらい前の出来事なのだと思う。

誰かに、彼が心地良くないと感じるようなことを言われたようなんだ。

息子:(誰)から、(何)って言われたんだ。

ええ?その出来事が起きて、直ぐには言い出せなかったのか?
そう思ったのは、私。
息子は、今。今、その数日前のことを声に出し、私に教えてくれた。
今が、息子の話すタイミングだったのだと思う。

正直、その話は、私にとって、心地良いものじゃなかった。。。

去年の3歳から義務教育が始り、現在、4歳の息子。
親から離れ、学校という社会の中で時間を過ごすようになって、まだ1年。

色々な子との出会い、親以外の色々な大人との関わり合い。

4歳の子から聞くのこの話。私は、ちょいと動揺し、戸惑った。

けど、そっか。って。自分の中で、ワンクッション入れてみることにした。


私:そっか。話してくれてありがとう。^^

心の中では、なに?どういうこと?どうなってる?って、聞きたいことだらけになったんだけど。。。4歳の子を質問責めにしても、しゃーない。
どうしても、聞きたいことだけ。。。

私:先生はいた?他の子は?みんなはそれを見てどうだった?

息子は、サラっと。先生もみんないた。先生もみんな、優しかった。って。


息子の話を聞いた私は、
これは、リアルな話なのか?先生に確認すべきなのか?
そんな親心が少し疼きながらも。。。
息子が話す先生含めた周囲のみんなの様子、息子の話し方からして、私には、安心のある雰囲気であることが伺えた。

ふぅーっと、落ち着いて。

私:みんなが優しかったんだね。そっか。それは、良かったね。って。


その直後、私は、これはそれをしっかり伝える良い機会なのかもしれない。と思ったんだ。

私:あのね。実は、全ての皆んながみんな、あなたのことを好きになるのは、難しいこともあるんだ。

息子の顔が曇ったのが分かった。すぐに、余白を入れず、

私:でも、知ってる?Sのことを好きだ!という人はたーくさんいるんだ。誰がいるんだっけ?

息子:お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん。。。。。。
直ぐに笑顔で答える息子。次から次に、名前が出てくる。

私は、息子を膝の上で、抱え抱っこしながら。
私:うん。まだまだ、たーくさんいる。Sに優しくしてくれる友達も先生も、他にもたーくさん、たーくさんいる。
息子の顔を見ながら伝えた。
息子は私を真っ直ぐ見ながら、その瞳、表情は、さっきとは一変。
キラキラキラキラしていた。


正直、どんな声かけが良くて、何が息子にとって的確で、どうしたら良かったかなんて分からないし、4歳の息子への私のこの対応が完璧だとも思わない。
けど、
いずれその時が来るなら、今言っといてもいいのかな?って思ったんだ。


その私がした対応を、その後、パートナーに話してみた。
パートナーは、私の話を聞き終わると、Sが選んでいくんだ。って、一言。

うん。だな。って思った。

パートナーに話す前は、正直、息子が話すこの話が、本当かどうか事実を確かめたい!なんて思ったりもしたけど。。。やめた。
優先すること。はなんだろう?って思ったから。
その起きた事実を今更、蒸し返して、誰かを問い詰めたり。
なんやら湧き出た不確かな負の感情を表に所構わず出したり。
息子を守る!とか、やけに張り切って正義を振りかざしたり。。。
もしかしたら、ドンガラガッシャン。って。
全く違う全てがひっくり返ってしまうようなことになるのかもしれないんだし。。。笑

これが事実であろうとなんであろうと、それはあまり重要じゃない。っと。この場面じゃなくても、状況じゃなくても、社会に出ている限り、息子の思いと反するようなことはどこでもいつでも起きるわけで。誰にでもね。
親だからって、息子に降りかかるトラブルを、親の私が全てを防ぎきるなんてことは不可能なんだし。

優先することは。。。
息子が。彼自身がどう進んで行くか?にあるんだと思う。
失敗をたくさんして、経験して、学んでいく。
それは、息子自身にしか出来ないこと。
私は、息子の代わりになんてなれない。

私は、息子の周りのみなさんを信じたいし。信じてる。てか、度が過ぎる話なら、話してくれるだろうし。まぁ、時には、びっくりするようなこともあったりもするのかもだけど、息子はまだ、4歳の子供。
今後、息子の社会で、息子に関してのなんらかのトラブルが起きるのだとしても、それは、息子の人生のただの過程の一つだと思うんだ。
その一つ一つが、息子を成長させる。

んじゃ、私は。。。ってと。。。
私は、息子のサポートとかなんとか。。。って色々あるっちゃぁあるんだけどさ。。。ここは、
息子がというより、私が、息子にとって、
人として誠実で、何より偽りの無い『私』であるということが大切なんだと思うんだわ。
うまく伝わる?

とにかく、私が、今、息子にこのタイムングで伝えたいこと。
それを、私は、その翌朝、もう一度、息子に伝えた。

『たーくさんの人があなたを大切に思っていることを、忘れないで。』って。

息子は。。。
ヘラヘラしながら、忘れるかも〜って。笑

もーーー^^私は、
大丈夫、何度も言うからーーーって。
お腹をこちょこちょこちょしてやった。
それで、朝から、2人でケラケラ笑い合ったんだ。笑

パートナーは、私たちの話を聞いているのか?聞こえていないのか?いつもの朝と変わらない、いつもの朝の支度を、いつものリズムでいつものようにしていた。^^



マガジン:息子の声を綴る
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