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心からの幸せだーっ

朝のぎゅー


前日、熱を出してぼーっとしている私。
朝起きて、支度はしたもののすぐに動きたくなくて、なんとなく寝室に向かうことにした。

私には、その朝の時間を一緒に過ごし話しているパートナーの声と、ベットの上でゴロゴロしている息子の声が聞こえていた。

寝室の入り口に差さしかかると同時に、私の目にベットの端に座りながら、息子と落ち着いた声で話しているパートナーの大きな背中が目に入った。

私は、そのまま、その存在感のある広い背中に吸い込まれた。。。
そして、腕でふんわりとその背中を抱きしめた。 

すぐ隣にいる息子。

息子が、その光景を見て、ニコリと笑ったのが見えた。

そして、その可愛い笑みを見せたと同時に、私とパートナーを小さな腕いっぱい、いっぱい広げ、抱きしめてきた。

ほんわか。

私と息子の顔は、向かい合わせになっていた。

息子と私は目と目が合い、お互いニコリと微笑み合う。

それで、息子、またもや動き出す。今度は。。。
私の背中側に行ったのか?。
と思ったのも束の間、私の背中から。。。

ぎゅーって。

お父さんと自分自身で私を真ん中にして、ぎゅーって。
私をサンドイッチにして。。。ぎゅーって。

その小さな腕をいっぱい、いっぱい、いっぱいに伸ばして。


朝のもう、起きなくてはいけない時間帯だったし、時間にすると1分もなかったくらいのぎゅーだったんだけど。

うわぁーーーーーーーーーー。って、顔が綻んだ。
私の中に残ってるあのシーン。


歯磨き


その翌日、朝の支度最中。私が歯磨きをしてる洗面台の鏡に息子が映る。
せっせと歯磨きの準備をして、パートナーが息子の歯磨き仕上げにスタンバっていた。
3人みんなで、こんな並んで顔を見合わせるなんてことは毎日ではないのだけけど。。。
鏡越しに見える息子の顔。
うわぁー。
こっちがニヤけるくらいの笑顔を浮かべている。

自然に、私からふんわりと出てきたこの気持ち。

あー幸せだー。

心から思えた。

これもまた、時間にすると1分もなかった。けど、この気持ち、心地よさ。
息子の歯磨きしながら、ニコニコしてるこの顔。
残ってる。
心に残ってる。

暖かい気持ちを、ありがとう。





マガジン:息子の声を綴る
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