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②月経周期とエストロゲン、プロゲステロン

月経周期は、卵胞期(排卵前)、排卵期、黄体期(月経前)の3つに分けられます。

卵胞期のうち月経がある期間を、月経期と呼ぶこともあります。

女性の月経周期は、卵巣から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンだけが関与しているものではなく、脳下垂体から出る卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化形成ホルモン(LH)などさまざまなホルモンが関連し合い、1つの周期をつくり出しています。

月経周期をつくり出すホルモン分泌の変動と、それに伴う卵巣や子宮の変化について、以下の2つの図で説明します。

月経周期をつくり出すホルモンの変動と卵巣、子宮の様子


月経周期の作られ方(①~⑦のくり返し)


このように女性の月経周期は、とても複雑な仕組みによって作られています。

特に月経前の⑥⑦の時期がPMSの症状が出やすい時期となります。エストロゲンとプロゲステロンの激しい増減の影響で、身体にさまざまな症状が現れます。

ストレスで女性ホルモンの分泌リズムに乱れが!?


女性ホルモンをいつ、どのくらい分泌すればいいかについて、脳と卵巣は常に連絡を取り合い、うまくコントロールしています。

脳の視床下部から出る「ゴナドトロピン放出ホルモン」が下垂体を刺激し、下垂体からはFSHとLHが出て、卵巣を刺激します。

その結果、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が多くなって排卵、排卵が終わったころから「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が多くなるという、正常なホルモン分泌リズムが刻まれます。

また、「エストロゲンもプロゲステロンも、順調に出ているよ」という情報は、脳へフィードバックされます。

ところが、ストレスや無理なダイエット、睡眠不足などで心身に大きな負担がかかってくると、脳は「子孫を残すよりもまず、命を守るのが優先」と判断し、卵胞を育てて女性ホルモンを分泌させることをお休みしてしまうことがあります。

心身の調子が悪いとき、月経周期がおかしくなったり、ひどい場合は月経が止まったりするのはそのためです。

PMSやPMDDの症状がある方は、ストレスのほかにも原因が隠れている可能性大。

気になったら、Instagramを見てみてください🌿
@pms.pmdd_ayu



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