キンドル出版素人が陥る危険な法律の落とし穴
こんばんは。
キンドル出版サポーターのあゆです。
著作権法違反罪容疑で摘発
あなたは「ファスト映画」を
見たことがありますか?
「ファスト映画」とは、
あらすじ動画とも呼ばれていて、
配給会社に無断で映画の映像や静止画を使い
字幕やナレーションを付けて作成した
ネタバレ目的のショートムービーのことです。
その「ファスト映画」作成に関与した
20代のアルバイト男性が、
1000万円以上の巨額な賠償金を
支払うことになったと話題になっていました。
要は、著作権法違反罪容疑で
摘発されちゃったのですね。
「YouTubeの問題は、
キンドル出版に関係ないでしょ」
と思ったあなた、マズイです。
この一件で問題なのは、著作者・配給会社の許可なしで
「ネタバレ」してしまったという点です。
実は、書籍の世界でも
「ネタバレ」で生きている本があります。
それは「要約本」と呼ばれる本。
「要約本」とは
元々のオリジナル本がどういう内容なのかを
カンタンにまとめたものです。
要約本ばかり集めたWEBサイトもあるくらい
日本でも需要は高いようですが・・・
「要約」の基準が気になったので
ちょっと、調べてみました。
もともと存在する著作物を要約することは
著作権法でいう「翻案」にあたり
出版する際には、著作権者の許可が必要です。
本の内容をカンタンにまとめて
「ダイジェスト版」みたいにしてしまうと完全にアウト。
本の見出しも、記事内容の要約にあたるため、
著作権の抵触になるかどうか微妙なところのようです。
わたしが怖いなと思ったのは
わたしも含めて『素人は無知』ということ。
キンドル本って、アマゾンの審査があるとはいえ
自分一人で執筆から出版までできてしまいます。
出版業界で編集の仕事を20年している人の文章も
初めて自分の想いを書き綴った人の文章も
どんな人が書いてるかなんて
アマゾンのAIにはわかりません。
なので、著作権侵害の範囲や
出版業界の常識など詳しく知らなくても
アマゾンのAIがスルーしてしまったら
出版する人はそれでOKなわけです。
キンドル本を出している人で
著作権に抵触する範囲や出版業界の常識を
知っている人って、少ないのではないでしょうか?
著作権抵触の範囲どころか、
アマゾンKDPのルールですら
知らない人がいるというのに・・・
最近、わたしはお客様のキンドル出版時に
これまでになかったトラブルに遭遇して
アマゾンのAIに対して少し不信感を持っています。
なので、
「アマゾンの審査で引っかからなかったらOK」
という安易な考えは要注意です。
出版した後から、とんでもないやり直しを
くらう可能性があります。
気をつけましょうね。
追記
詳細はここでは言いませんが、
著作権に抵触する内容を、著作者さんの許可なしで
深く考えずツイッターに投稿した人が
著作者本人から注意されていました。
注意を受けていたのは、
今、ツイッターで流行っている
「図解でまとめ・要約画像」の投稿。
著作者さんからは
「著作権って知ってますか?」って・・・(^_^;)
投稿してしまった人は、
自分がインプットした内容を
ただまとめただけのつもりでも
著作者の許可なしで、その上、
使っている文章が原文のままじゃ、
いけません。。。
著者からしたら、
自分が書いた文章はすぐに
「私のだ」ってわかりますからね。
自分の頭で考えて書いた文章が
そっくりそのまま許可もなく利用されたら
誰だって怒りますよ。
本を読んで、インプットした情報を
SNSでシェアするのはいいんです。
でも、そこでもう一工夫、
自分の脳みそを使ってかみ砕いた
オリジナルの文章に変えなくっちゃ。。。
例えば、
「キンドル本のタイトルに
具体的な数字を入れると信憑性が出る」の説明に、
ダイエットのビフォー&アフターの
体重が例にあがっていたら、
あなたは
「筋トレのビフォー&アフターで
体脂肪率の数値を例にあげる」など、
自分なりの答えが必要です。
本を読んで情報をインプットした後、
文章に書いてアウトプットすると
脳に定着するといいます。
インプットした情報を文字にして
SNSに投稿するのは
自分にとってもフォロワーさんにとっても
有益になることは間違いありません。
しかし・・・-_-b
あなたの意見としてネットに公開する場合は
あなたオリジナルの文章に置き換えてくださいね。
今の時代、
個人が自由に発言できる場所は
どんどん増えています。
知らなかった・・・
気がつかなかった・・・
バレないと思った・・・
など、イイワケしても
見逃したり、許してもらえたりはしません。
SNSでの誹謗中傷の投稿と同じように
著作権についても慎重に意識して
自分の意見を公開するようにしましょうね。
最近、アマゾンキンドル のAIを
いまいち信用しきれないわたしですが
アマゾンのAIによる審査でスルーしても
コピペされた著作者は見逃しませんよ。
お互いに、気をつけましょう。
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