鹿肉にたどり着くまで~我が家のわんこご飯の変遷~
うちの茶色い末娘、ミニチュアダックスのラムちゃん、♀12才。
健康で若々しい理由は「食」にあり。
でも、最初から何の悩みもなく今の「鹿肉の手作り食」をしていたわけではない。失敗を重ねながら今のスタイルに落ちついた。
カリカリドッグフード期
12年前、我が家にきたときは、ブリーダーさんから教えてもらったドッグフードをヨーグルトでふやかしてあげていた。
当時の私には知識がなく、「犬のご飯=カリカリドッグフード」一択。
それが、ラムちゃん、全く食べない。ブリーダーさんに何度も尋ねるも、良い解決策が見いだされず、カリカリフードのメーカーを変えたり、試行錯誤しながら無理矢理食べさせていた。それが数ヶ月続いたと記憶している。
食べ過ぎるのも悩ましいが、食べないというともっと悩ましい。
毎日の食事時間が嫌になるほどだ。
お米もしっかり手作り食初期
そんなとき、実家の父親が「愛犬のために作るほんとの手作り食!」(長瀬雅之著 白夜書房)という本を渡してくれた。
今思うと、当時の父は新会社(EGサイクル)を立ち上げて間もない頃で、父自身も犬の手作り食について研究していたのである。
「手作り食」という選択肢が私の中にはなかったので、本は衝撃的だった。
そういえば、子どもの頃実家で飼っていた犬たちは、ご飯に味噌汁をかけたようなものを食べていたな(そしてそこそこ元気だった)と、思い出した。
その本に書いてあるレシピを試しに作って与えると……
前日までの食欲不振はどこへ行ったのやら。
ものすごい勢いで食べるではないか!!
嬉しい!!
「食に興味がなかったわけじゃないんだ。カリカリフードが嫌いだったんだ」
この日から、本を片手に手作り食を作る日々。完食してくれるのが嬉しくて、子どもの離乳食を作る要領でせっせと作った。
当時の食事内容は、鶏肉、白米、野菜を煮込む「おじや」のような食事がメイン。
8才頃までこのような食事をしていた。
実家が鹿肉を使ったペットフードのメーカーだというのに、鹿肉はそんなに与えてなくて、鶏肉がメインだったというから、私もぼんやりしていたものである。
鹿肉中心の食事に
そんなある日。
ラムちゃんのお腹にしこりができているのを発見。
「もしかして、癌?」
あわてふためく。
そういえば鹿のトライプ(胃の内容物)を与えると病気が治ったという事例がたくさんあるのを思いだし、ここで初めて実家の商品「鹿のトライプ」を与えてみた。
(日本鹿の胃の内容物「トライプ」には乳酸菌が多く、消化酵素が含まれています。おなかの中から愛犬を元気にしてくれます。胃には季節の木の芽、木の実、野草、薬草が含まれています。反芻されることにより、酵素の働きでそれらが発酵します:弊社ホームページより抜粋)
こちら、トライプ。
実は今までトライプは与えたことはあったものの、すごい匂いがするので、私も敬遠、ラムちゃん自身もそんなに食べなかったのである。
ところがこの日。
トライプを与えると、すごい勢いで食べ始めた。
結局、動物病院で手術をして、しこりは摘出しましょうという流れになり、いくつかあったしこりを全部取った。
検査結果は悪性ではなく良性。
退院後、トライプを与えると、手術前のようなすごい勢いでは食べなかった。
ここで初めて私は鹿肉とトライプの本当のすごさに気付き始めた。
「もしかして犬は、自分が今何が必要かを知っているのではないだろうか?」
手術前はトライプをすごい勢いで食べ、しこりを消そうとしていたのではないだろうか。それは本能で。
術後はしこりが消えたからか、トライプを大量に食べる必要がないと、本能で判断したのだろうか。
そんな気がして、その日からすぐに鹿肉メインの食事に切り替えた。
やっと、家業の鹿肉に真剣に目を向け始めた。
鹿肉は、私が想像するよりずっと、素晴らしい食材なのではないか。
その後、鹿肉の素晴らしさを実感する出来事が、ラムちゃんの身体を通してたくさん現れてきた。
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お客様からは、鹿肉を与えたことで、健康になったというお便りを日々いただいております。
これからも、ワンちゃんとオーナーさまにとって幸せ時間が増えるような商品、情報をお届けしてまいります。