固定費マネジメント

「儲かるモノづくりのためのPLMと原価企画」北山一真他著

プロダクト損益の可視化と、そのための原価企画手法について紹介されています。

制度会計上のPLは、期間損益、組織損益であるのに対して、管理会計としてのプロダクト損益は、製品・サービス単位で期間に関係なく、それらがどれだけ利益を生み出したかを評価していく。

期間損益はERP等でシステム化が進んでいるが、プロダクト損益は、エクセル集計している企業が多い。

PLMはBOMの管理ソフトではなく、プロダクト損益の仕組み。PLMは事業や製品力を評価する仕組みで、ERPは組織力を評価する仕組み。事業力を評価するなら、製品が適切に利益を生んだか、マネジメントできたから、製品を軸に事業管理を行う必要がある。

ではどうすべきか?ポイントは5点と解釈

①原価見積精度の向上:

②真のフロントローディング(固定費を増やさないコントロール) 

③実力評価(IoTやERPを活用した実力評価)

④C-BOMを活用した原価低減 

⑤固定費回収シミュレーションとモニタリング

これを実現するためにデータレイヤーの整備が最優先となる。データが整備されることで、原価管理プロセスが成り立ち、原価管理プロセスが整備されることで、製品利益管理プロセスが成り立つ。

データレイヤー整備は、製品収益管理だけではなく、組織内外のナレッジ相互活用の土台にもなる。またAI活用の土台にもなる。

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