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玉ねぎが嫌いな人と付き合うことになった

「玉ねぎ大嫌いなんですよね。もし入れるとしても木っ端微塵にしてクッタクタになるまで炒めます」
と玉ねぎと全く友好関係を築く気のない人とお付き合いをすることになった。

玉ねぎNG発言を聞いたときは「へぇ~。そうなんだぁ。美味しいのに。」くらいの軽いリアクションをしたと思う。


でもよくよく考えてみると、どうだろう。

あのシャキシャキは焼きそばに絶対入れたいし、焼き目をつけて甘くしたら、たちまち豚のしょうが焼きに欠かせない存在になる。

牛丼・親子丼には居てくれないともちろん困るし、新玉ねぎのさっぱり梅だれで食べる豚しゃぶは食感と酸味がたまらない。

ポテトサラダに入れれば食感アップ&軽やかさを出す最高のアクセントでもあるし、わかめとじゃがいもと一緒に味噌汁の中で漂う姿は少し透き通っていて、なぜだか春っぽい味噌汁感を醸し出してくれる。

甘かったりほんのり辛かったり、シャキシャキだったりトロットロだったり、和洋中全てで活躍できちゃうオールラウンダー。

そんな玉ねぎは、やっぱり私の中では改めて好きと宣言するような食べ物ではないけれど、禁じられてしまうと食べたくて食べたくてたまらない食材だと気づいた。というか色んな料理に使われすぎてて、玉ねぎ嫌いって言われたらなんにも作れなくない?!?!

今日、里芋のポタージュを作ったのだが、里芋の半量くらいの玉ねぎを使った。ブレンダーにかけられて影も形もなくなってしまった玉ねぎ。父と母に食べてもらったら玉ねぎを使っているとは全く分からなかったそう。しかもめっちゃ美味しい。しめたものだ。

このレシピなら、彼に作っても「玉ねぎ入ってる?」とは言われまい。玉ねぎを木っ端微塵にしたりクタクタになるまで煮詰める手間もなく玉ねぎを食べることができる。

昨日彼と電話をしたとき「今日実家で晩ご飯なにつくったの?」と聞かれた。
「ピーマンの肉詰めと厚揚げ焼いたやつと~」「おぉー!美味しそう」「あと里芋のポタージュ」「へぇ…里芋って煮物以外で食べたことないなぁ」

えっ食い付き悪ぅ!!


どうやら私は玉ねぎが結構好きらしい、というのが2024年の私の発見。

そして「彼女の手料理ならなんでも嬉しい期」に玉ねぎをこっそり何回も食べさせて、この女の手料理なら嫌いなものも克服できそうな気がする…?!と刷り込むのが私の来年の目標だ。



★この記事は三ツ星スラムアドベントカレンダー企画です。
25人の「私の発見」、よかったら見てみてね。

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